星旅少年 1
Planetarium ghost travel
坂月さかな
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刊行日 2022/04/22 | 掲載終了日 未設定
パイインターナショナル | PIE International
ハッシュタグ:#星旅少年1 #NetGalleyJP
内容紹介
「人はまだ どこかで起きている」静かな夜を旅するような、青が沁みるSFファンタジーコミック
ある宇宙、人は「トビアスの木」の毒によって「覚めない眠り」につきはじめていた。そして、ほとんどの住民が眠ってしまった星は「まどろみの星」と呼ばれた。これは、「まどろみの星」を訪ね、残された文化を記録・保存する、プラネタリウム・ゴースト・トラベル社(通称PGT社) 星旅人・登録ナンバー303の物語。訪れた星々でPGT社で、303が交流する人やモノ、出会いと別れ、そして「トビアスの木」と自身の謎……。単行本化にあたり「episode.04 まどろみホテル」は、WEB連載時から大幅に加筆修正を行いボリュームアップしました。パイ コミックスWEB連載初の単行本にして、好評既刊本『坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル』のシリーズ作品となるコミック『星旅少年』 第1巻にご期待ください!
『星旅少年』 第2巻は2022年9月発売予定です。
episode.01 星を旅する
episode.02 シガリス
episode.03 夜天図書館
episode.04 まどろみホテル
episode.05 アビス城跡
<著者プロフィール>
坂月さかな:イラストレーター・漫画家。「ある宇宙の旅の記憶」をテーマに、孤独で静謐な世界を優しい筆致で描く。『令和元年のゲーム・キッズ』(星海社)装画、『水の聖歌隊』(書肆侃侃房)装画、『少女終末旅行 公式アンソロジーコミック 2』(KADOKAWA)寄稿。2021年4月商業初作品集『坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル』(パイ インターナショナル)を刊行。
Twitter:@sakatsuki_fish
Instagram:sakanasakatsuki
出版情報
発行形態 | その他 |
ISBN | 9784756256492 |
本体価格 | ¥1,000 (JPY) |
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閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
著者の漫画は初めて読みましたが、読み始めて数ページで好きになりました。
夜がキレイです。街の明かりがきれいです。
とても静かに進んでいくストーリー。でもそこかしこに、クスッとする瞬間が潜んでいて、ずっと読んでいたくなる作品です。
その毒が許容量を越えると、眠り続けて、やがては木になってしまうという「トビアスの木」。謎の多い木よりもさらに謎めいているのは、その謎が読者を引きつけてしまう、主人公303。
続巻は2022年9月に発行とのことで、この先の物語が今から楽しみです。
すごく好みの作品です!静かで深い青の世界に引き込まれて、綺麗な赤い実に魅入られました。
何かが起こるわけではなく淡々と進む物語が優しくて、胸がきゅっとなります。
登場する道具や食べ物も魅力的で、特に夜天図書館なんて素敵すぎます!夢の中でいいから行ってみたい!もちろん水着持参で!
主人公の体質の謎、トビアスの木の謎、気になることがたくさんあって続きがとても気になります。
1巻も2巻もぜひ手元に揃えたいです!
素敵な作品をありがとうございました!
パイインターナショナルさんの絵本が好きなので選書。
優しく静かな世界観。
街並みや建物、道具に興味深いものがたくさん。
303を取り巻く人たちは一癖二癖もあるけどみんな優しいし、癖になる。
505のツンデレが可愛過ぎる。2人の関係性がとても素敵。
毒に侵された人は覚めない眠りにつくとトビアスの木になり、記憶はその木に実る赤い結晶として残る。
現実でも人はいつか死ぬけど、記憶は受け継がれていくんだと思う。
暗渠のようにそこには確かにあった、という証を街を歩いたときに自分も探してしまいそう。
303の秘密ももっと知りたくなった。
2巻が出るのも楽しみです。
トビアスの木のもとで眠りについたら記憶だけが赤い実になって存在する世界。
不思議な世界で記録をとって残す仕事をする303号と呼ばれるひとを中心に彼と関わる人の視点で描かれるエピソードは絵柄の可愛らしさからは想像していなかった寂しい空気が漂う世界に懸命に生きる人々が描かれています。
世界の細かい描写が美しいので読み返して新しい発見を楽しみたいと思います。
謎の多い303号は一体なぜ存在するのか、続きが早くも気になります。
プラネタリウム・ゴースト・トラベル社(PGT社)の旅人・登録ナンバー303は旅を続けています。報告が遅れて登録ナンバー505に突っ込まれることが多いけど、実はこのふたり、とっても仲良しな雰囲気が漂っています。
この世界の人たちは 「トピアスの木」の赤い実を食べたり、近くにずっといると毒がたまってしまって、最後は木になってしまうというのです。でも、303だけはこの毒が効かないのには、なにか秘密があるのでしょうか。
303の自由な行動で癒される人がいるからこそ、彼は楽しく仕事ができているような気がします。
未来の旅行ってこういう感じなのかしら?
世界観がとても良い。にしても、この星旅人の333って不思議な人だな。episodeで言うと最初の書いた文字が砂になる話しが好みだった。砂にして残しておくと、それはなかったことにならないという発想は好きかもしれない。いい作品だと思います。
超良かった 本当に好き。
プラネタリウムゴーストトラベルの
一歩踏み込んだ内容で 好きなキャラクター達の 内面だったり生い立ちだったり
関係性が深まってる!
もちろんあの癒される全体の雰囲気は期待通りかそれ以上で より 作品が好きになっちゃう。
読み終わりたくなかった。
発売したら展開はもちろん、自分にも買うし、それまで待てないのでプラネタリウムゴーストトラベルを読んで待つ。
令和のスリーナイン!!!
人の生き死にについて、いいところ悪いところを感じさせてくれる、良質なSF。
ホンワカかわいい系の絵柄なのに、時折混じる黒い不穏な空気がとても好みです。
これからどんな星を巡るのか、どんな人の記憶を食べるのか。303の正体は? 旅の真の目的は? 色々続きが気になります!!!
最初は幻想マンガかと思いました。
数ページで作品独自の世界設定に慣れると主人公と一緒に星を調査する旅がとても楽しくどんどんページをめくる。
かれのミステリアスな出自や世界についてはまだまだ明かされてはいませんが2巻以降にどう展開していくのかも楽しみ。
ファンタジックSFの趣をもちつつ、ミステリアスな雰囲気も醸し出す著者さんの画がとても素敵です。
この宇宙の成り立ちはどうなってるんだろ?
次の巻を読むのが待ち遠しい!
絵もストーリーも好きです。不思議な世界の、優しいお話。疲れた時、癒されたい時に読みたいですね。元の作品集も気になりました。読んでみようと思います。不思議なトビアスの木の、赤いキラキラとした石がとても素敵です。
幻想的な唯一無二の雰囲気はそのままに、前作『プラネタリウム・ゴースト・トラベル』よりも詳細な世界観がわかる物語に、思わず嬉しくてニコニコ。読めばわかる。眺めるだけでもわかる。一度手に取ってしまえば、ファンになること間違いなし。夜の本棚の中で、ひっそりと光りそうな作品。
幻想的で静かで淡々と、でも心にしっかり染み入る物語。
どのお話もベースにあるものは寂しさや悲しさなのに、言葉や世界観が美しくてずっと見ていたくなる。人々が眠りについてしまう毒、眠るといずれ木に変化してしまうこと、一人だけその毒の影響を受けない旅人303。気になりすぎる謎が多くてもっともっと続きが読みたくなった。
なんだかもったいなくて最後までなかなか読めなかった。
こんな事はなかなかない感情。
ハイキュー以来かも。
(ハイキューはまだ最後まで読めてない)
SFはあまり読まないけど雰囲気に惹かれた。
せつない。
けれどやさしい。
彼はどうなるのだろう。
本も買いました。
ずっと手元に置いておきたい。
アタゴオル玉手箱や宝石の国が好きな人はきっと好きだろうなと思いました。なんというか、不思議でキラキラで静かであったかくてでも少し怖くて悲しい感じ…一言では言い表せないこの世界にどっぷりと引き込まれました。
この先が読みたい!
そう思いました。
可愛くておしゃれで、やわらかい印象の絵が魅力的ですね。
主人公が飄々としているところもいいなあと思いました。
ストーリーも面白くて、「この先が読みたい!」です。
気になります。
作者の坂月さかなさんのあとがきの手書きの文字や文章も、ご本人の人柄が見えるようで好きです。
あ、アニメ化したら素敵だなあと思いました。
前作『プラネタリウム・ゴースト・トラベル』も素敵だったので即読ませて頂きました。
更に世界観に踏み込んだ内容は一見穏やかな世界なのに淋しいディストピア感もあるSF。飄々としていつも柔らかな笑みを浮かべている主人公の謎も気になるけれど、何故かこの世界を知っているような遠い存在じゃないような、そんな不安と安心が入り交じった気持ちにさせられながらゆっくりじっくりと読み終えました。
ドーナツと珈琲が欲しくなるんだなあ。
かわいい。そしてすごく好きな世界。細かく描かれてて、とてもいい。誰もがトピアスの木に侵食されていく世界で、一人その病に侵されない303。図書館の星に行ってみたいな〜。水辺の図書館って絶対ありえないから魅力的なのかな。最後に当たり前のように303がつぶやいたことに、ちょっとぞっとしたのは私だけ?
星を旅する不思議な少年303。
どこか寂し気で孤独な少年は旅先でいろんな出会う。ファンタジーの世界とその星で生きる人の人生が重なり合い、切なく暖かい空気感のある作品。星空がきれいで303が乗っているバイクのような乗り物に、一緒乗って旅してみたくなった。
SFではあるけど、柔らかなお話がファンタジーな童話のようです。
出てくる人々がみんな優しくてステキな世界です。
眠りについて人から樹木に変わるというのも寂しいとか怖いとか感じなくて、
そういうのもありじゃない?
と感じました。
続編には、もう少し謎が解明するのかもしれませんね。
わくわく楽しみです。
一話完結ながら全体を通したストーリーが底を流れている作りになっており、絵柄も優しくまとまっており非常に読み易い。1巻のみ読んだのみだが、登場人物の設定もしっかり作られている模様。これは面白くなりそうな漫画である。
単なるほのぼの系かと思いきや、死と記憶(すなわち再生)がテーマになっているので何処となく不穏な雰囲気があり、それがギャップになっており味わい深い。
続きが気になる良作。
ほんわかとした絵柄、ゆったりと流れる空気、寂しげな世界感を好きな人は多く、刺さる作品だと思います。
303の謎も気にはなるところですが、それよりも、いろんな星、様々な人、それぞれの想い、出会いの物語を沢山見てみたいと思いました。
ふだん漫画は読まないのですが他の会員レビューを読んで興味をひかれ…。世界観が素敵だったSFファンタジー。すぐお話に引き込まれました。夜寝る前に少しずつ読むのがぴったり。書いた文字が砂になるエピソード、発想が素敵で癒されました。
星5だけじゃ足りません……
久しぶりに、もう何年ぶりかに大好きな本を見つけた気分です。
世界観が好みですし、絵もストーリーも素敵です。
ゲラを読ませてくださりありがとうございます。
ストーリーと絵が絡み合って静謐な夜の時間と優しさが沁みる、枕元にずっと置いておきたい本です。
明日出勤ですが1,2巻とも発注掛けて購入しますしスタッフにも勧めます。
以前入荷したての作品集「プラネタリウム・ゴースト・トラベル」の表紙の建物を見てこれ好きな感じの
本だ、と思いながらシュリンクがけしたのを思い出しました。(これも買わなきゃ……)
1,2巻読み終えてレビューするのも忘れて作者さんのTwitter、pixiv、版元さんのボイスコミック、ボイス付きCM全部見に聞きに行くほどであっという間の幸せな時間でした。
本当に良かったです。幸せなため息が出ます。
本来気軽にこういうことは言いませんが、アニメでもぜひとも見てみたいです。声つきも素晴らしかったので…
とにもかくにも素晴らしい作品なので「宇宙と秋(もしくは冬)」のような雰囲気でフェアやりたいですね~
本当に大好きです!
青色の表紙に惹かれて読みました。
ほっこり読めるけれども胸がギュッとなる温かさと切なさのバランスが絶妙でした。
一気に読んでその世界観にどっぷり浸かるもよし、少しずつ読んで毎日のようにその世界観に浸るもよしです。
どの話も好きなのですが、夜天図書館で泳いでしまうシーンが一番印象に残っています。とても気持ち良さそうでした。坂月さかなさんの描く青い世界が大好きなので、ぜひカラーで見てみたいなと思いました。私も303と一緒に旅をしてみたい。
登場人物はみな、離れていても思い合っているから広く静かで寂しい宇宙も何となくあたたかい。主人公には謎が多く、世界観も少しずつ明かされるので続きが気になる。読みながら「けっこう分からないこと多いな〜」と思っていたけれどよく考えたら現実もそんなものかも。#NetGalleyJP
「そこに確かにあったものを記憶する」のが仕事という星旅人の303は、かわいらしい外見、冗談好きで、飄々としている。でも、時折寂しげな表情を見せる。
他の人にとっては猛毒のトピアスの実を食べても、変化しないし、片足は義足。
「後悔も寂しさも全部大切な思い出」と言う303は、一体どんな過去を、秘密を抱えているのだろう。
独特な世界を舞台に描かれ、登場する人たちは魅力的。尖っているように見える人も、実は優しい。そして、みんな、寂しさを抱えている。
2巻では、どんな話が繰り広げられるのだろう。
坂月さかなさん、初めて読んだが、話も絵も、とても素敵だった。SNSを探し、「ボイスコミック」が公開されていると知り、それも観てみた。漫画なのだけれど、アニメみたいで、とても良かった。
#星旅少年1 #NetGalleyJP
続編が出るということ、少し出遅れかもしれませんがこちらから読んでみようと思いました。
とてもかわいいお話ですね。つるっと心に入ってきます。
宇宙へ行く、月へ行く、少しずつ現実のものとなってきました。いまの若い人たちはそれを夢見て育つことも、いつかきっと実現することもできるかもしれません。
夢を支えるあたたかSFコミックです。
個人的には半ばあたりの図書館でのエピソードがとてもすきでした。
星々を訪ねて文化を記録する少年の旅。トビアスの木により住民が眠ってしまった「まどろみの星」の文化を記録する会社の一員であり、 訪れた星の人々や同僚との交流、トビアスの木や少年本人の秘密など、優しいエピソードが紡がれる。星の王子様や銀河鉄道999を思わせる懐かしく美しいファンタジックなSF世界が心地よい。
表紙のきれいな青色とかわいい絵柄に惹かれてリクエストしました。
人々が眠りにつき文明が徐々に衰退した星であってもディストピアにはならず、静かに存在し続ける描写が美しく印象的です。特に、夜天図書館は本好きにはたまらない風景で、ずっと見ていても見飽きません。分類できない本を集めたゴーストの棚がちょこんとあるのもいいなぁと思います。
まどろみホテルはホスピスのようで、寂しいけれど温かさがありました。「引き出しに残せる記憶なんてきっとそんなに多くない」という言葉が心に残り、自分ならどんな記憶を残すのかな、と暫し考えてしまいました。
飄々としながらも謎が多い303がこの先どんな旅をするのか、まどろみの星はどこに向かうのか、先が気になる作品でした。
不思議な物語。静かな物語。そっと寄り添いたくなる物語でした。登場人物たちも優しくて誰もかれも好きになりました。どうして?なぜ?眠りについて木に?もいっぱいになりましたが、それ以上に物語に引き込まれました。文明を記録してもその記録を読む人はいつかいなくなってしまうのではとちょっと悲しくなりました。
本当に面白かったし、読み終わってからもずっと余韻が抜けません。
タイトルや表紙から、「表紙の少年が旅人で、いろいろな星をめぐっていく1話完結型のお話なのかな」と想像しており、実際その想像も半分は当たっていました。が、半分だけでした。
美しく静かな世界や1話完結のエピソードの完成度もさることながら、しっかりと全体を通しての「謎」「筋」があり、想像以上の力強さで読み手を引っ張ってくれるお話だったのは嬉しいサプライズでした。
謎、キャラクター、世界観などの情報の提示が量・タイミングともにとても的確で、続きが気になって仕方ありません。
また、セリフだけでなく明暗やちょっとしたしぐさ・表情で表現される部分も多く、読み返すたびに違う発見がありそうです。
本当に素敵で上質な作品でした。紙で手元に置いて何度も読み返したいので、買いに行こうと思います。
これからも楽しみです。
まず綺麗なタッチの絵に引き込まれました。特に3話の皆ちょっと不良になるところが微笑ましかったです。穏やかな話が続くと思っていたら不穏な空気も流れていて気づいたら完全に世界観にはまっていました。登場人物たちも魅力的。2巻も楽しみです。
「ファンタジー」と「こころ」が混じり合った、今までにない世界観にぐっと引き込まれました。
作中の「木」との向き合い方は、現代の私たちが抱えているものと同じような繋がりがあるように感じます。
そっと、すっと、心の奥底に寄り添ってくれる作品。一気に坂月先生のファンになりました。
表紙の美しさ惹かれてリクエストさせていただきました。
ライトなSF(少し不思議)といったふんわりとした話になっています。
夜の星明かりが至る所にちりばめられた美しい風景、いつか終わる世界だと話の端々に感じつつも、そこで生活する人々の生活や想いを読むことができる素敵な作品です。
お客さんに尋ねられた時「良い本ですよ!」と胸を張ってオススメできる話でした。
夜空と水の描写が多く綺麗な情景を思い浮かべることができ、とても穏やかな気持ちで読めました。登場人物たちもみな個性的で優しく、誰もかれも好きになりました。
不思議な世界観で、謎もとても多いけど、1話1話がほっこりします。
表紙の深い青の印象そのままに美しい宇宙空間を見る思いで読む。トビアスの木の赤い実と毒。人々を醒めない眠りにつかせる木にまつわる思い出を読み取る、プラネタリウム・ゴースト・トラベル社の旅人、登録ナンバー303の謎めいた行動と過去。登録ナンバー505との一見噛み合わないやりとりが実は意味深。いったい何があったのだろう。水路が張り巡らされた夜だけ開く図書館とか、過去の珍しいものを置いているお店とか、とてもファンタジックでノスタルジック。SFなのに柔らかな話の運びが沁みてくる。
ロマンチックだけどフワフワしすぎていないというか、ヒヤッとするような冷めた視点があったり、ユーモラスだったりで、とても面白かったです。
一話ごとの組み立ても丁寧で、長野まゆみ作品に出てくるような少年たちが素敵で、このバランスの作風は珍しいと思います。続刊も読んでみたいです。
タイトル通り、まどろみの星を旅する少年、星旅人登録ナンバー303の物語。
303と一緒にまどろみの星を旅する感覚が心地よい。
なぜ人はトビアスの木の毒に犯されて、眠りについてしまうのか。
303がトビアスの実を食べても大丈夫なのはなぜか。
トビアスの木を調べているプラネタリウム・ゴースト・トラベル社は、記憶を保存してどうしたいのかなどなど謎がいっぱい。
旅の途中で出会う人々も、いつか自分も眠ってしまうとわかっているから、今を慈しむように過ごしている。
物語の中だけの話ではなく、自分自身もそうだなあと気づくと、303と登場人物のやりとりが味わい深く思える。
静かに続く物語を楽しみにしている。
素敵なイラストだったので選んだ一冊です。夜と光の描写がとてもきれいで、いつまでも見ていられます。静かに淡々と進んでいく世界で、優しく儚い夢の中にいるようでした。トビアスの木の謎を受け入れ生きていく人々の様子に、何とも言えないせつない気持ちになります。続編もぜひ読みたいです。
世界観が確立していて、想像力を掻き立てられるいい雰囲気のSFコミックです。
ヴィレッチ・ヴァンガードとか、喫茶店や雑貨屋の片隅にも似合いそう。
あったら思わず手に取ってしまう。
終わりに向かう限りある世界。だからこそ、今の気持ちにフォーカスして大事に生きられるのかもしれない。
そんなことを考えながら、たまに読む手を止めて物思いにふける。そんな幻想的な世界の作品でした。
続きも気になります。
温かさと寂しさと静かさと謎と、色々混ざりあった、とても不思議な世界観。1巻を読んだだけでは、この作品を好きになれるか判断できませんでした。続きが気になります。優しい感じのイラストが世界観と良く合っていて、そこがまた魅力なのではないでしょうか。
気になってた作品。読む前のイメージ「キノの旅」だったけど、まああまり違ってないし、でも違うし。1巻だとタイトルほど「星旅」してないじゃんて思ってしまったが。夜天図書館はいいな、行ってみたい。世界の秘密、303の秘密が徐々に明らかになったり、伏せられたままだったり進むんだろうか。
とても癒された。
人々が永遠の眠りにつく木に姿を変え、地上から姿を消していいてしまうという...
ストーリー自体は決して明るいものではないのに、作者の描く絵や世界観が穏やかで良い意味でシンプルだからか、
登場人物たちの、いつ自分も眠りにつか分からない、その運命に対する矜持のようなものを感じるからなのか
とても静かで深い時が流れているのを感じる。
人が密に集う街中に暮らす人ほど、人のざわめきに疲れ孤独を感じるもののように思うが、
そんな人に薦めたい一冊だ。
許されれば学校図書館にも置きたい。
幻想的な静かな風景の中のほんわかとしたあたたかい物語のようでいて、怖い話ですね。この先この運命にあらがうことなく、ほんわかとすすんでいくのだろうか?「星旅人」はそれをただ見守り、ただ保存していくのだろうか?先が読めません。