爆弾
呉 勝浩
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刊行日 2022/04/18 | 掲載終了日 2023/02/28
ハッシュタグ:#爆弾 #NetGalleyJP
内容紹介
2023年本屋大賞ノミネート!!
ミステリランキングWで1位! 日本最大級のミステリランキング、
『このミステリーがすごい! 2023年版』国内編(宝島社)、
『ミステリが読みたい! 2023年版』国内篇(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)
で驚異の2冠!!
これを読まねば、“旬”のミステリーは語れない!
◆◆第167回直木賞候補作◆◆
◆◆各書評で大絶賛!!◆◆
正体不明の男が仕掛けた連続爆破事件。
人質は、1400万人。謎を解く鍵は、4年前に起きた警察官の自殺にあった。
微罪で逮捕された男が、秋葉原の廃ビルで起きた爆発を“予言”した。あと二度あるという爆発を止めようと詰め寄る刑事。だが、男は巧みな話術でその正体すら掴ませない。そんな中、男が口にしたのは四年前に自殺した刑事の名前。警察が目を背けてきたそれが、事件を紐解く鍵か。
タイムリミットが次々迫る中で巻き起こる、男と警察の頭脳戦。息をもつかせぬノンストップ・ミステリー!
敵は、たった一人の“無敵の人”。
出版社からの備考・コメント
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○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方
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おすすめコメント
【業界、震撼!】
著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。
――大森望(書評家)
この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。
――千街晶之(書評家)
登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。
――瀧井朝世(ライター)
この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。
――櫻井美怜(成田本店みなと高台店)
爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。
――本間悠(うなぎBOOKS)
自分はどちらの「誰か」になるのだろう。
――山田麻紀子(書泉ブックタワー)
【担当編集者より】
初読の衝撃はメガトン級。1400万人の命を巡る爆弾魔と警察の心理戦はスリリングにしてエキサイティングで一気読みでした。
間違いなくこの本に人生を狂わされています。
読了後に見える景色の変化をお楽しみください。
販促プラン
★
読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
ネタバレになる投稿はくれぐれもお控えください。
ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。
★★★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
★★
★
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★★
出版情報
ISBN | 9784065273470 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
無差別爆弾テロというとなんとなくストーリーが想像できてしまうが、この作品は全く新しい視点で描いているところが新鮮。どちらの方向にストーリーが進んでいくのか全くわからないドキドキするエンタテインメント。
パズルのように少しずつハマっていく構図に魅了されること間違いなしの一冊。名作「黒い家」を彷彿とさせる一人の女性の生き様から悲劇は連なっていく。やるせないほど残酷な事件の終末は、果たしてジ・エンドなのか、バッド・エンドなのか、読む人によって分かれそうな衝撃のラスト。
正体不明のホームレスと警察の手に汗握る頭脳戦。
都内各所で発生する爆弾テロ。犯人は単独犯?動機は何か?
驚愕の結末は好き嫌いが分かれるかも…
好き!!って方にはデビュー作の「道徳の時間」もオススメです。
自称スズキタゴサクの吐き気がするほどの醜悪な態度と言い草はすべての普通に見える人たちが蓋をして見ない、気付かないようにしている心の奥をその蓋を外し、気付かせようとしているように思える。
登場人物たちもその言動に翻弄されながらもその一歩を踏み違えないように踏ん張っている。読み終えた自分もほんの一瞬でもなるほどね。と思ってしまった思いにもう一度蓋をして。
とにかく、読み始めたが最後。読み終わるまでやめられない。
謎の中年男の、奇妙な話術に、読者もハマってしまう事間違いなし。巧妙に隠されたヒントに翻弄され、仕掛けられた爆弾を探すシーン、その緊迫感たるや。思わず呼吸する事も忘れて読んだ。
単純に「エンタメ小説」と括られる話ではなく、誰もが、どこか自分の姿を省みる事になる。
他人から断罪され、許容される事の理不尽。誰かが虐げられる事で生まれる悲劇のループ。少しのかけ違いで、凄惨な現実が襲う事があれば、少しの思いやりで、誰かが救われる事もあるのだと、希望も絶望も味わえる一冊だった。
歪な社会に生きる中で、この作品から得られる学びは、人の数だけあろうと思う。
作中のほとんどが取調室の中なのに、物凄い臨場感!!続きが気になって仕方なかったです!
スズキとのやり取りは緊迫感に溢れていて、まさに手に汗握るって感じでした。
目の前にスズキがいたら私は確実に殴ってますね(笑)
とっても面白かったです!!
掴みどころのない道化めいたスズキタゴサクと警察の緊迫感のある駆け引き、状況が二転三転して構図もガラリと変わる中で浮かび上がってゆく意外な真相があって、恐怖や不安を突きつけられて垣間見える登場人物たちの生々しい感情がとても印象的な物語でした。
20ページも読めば、もうやめられなくなるような小説でした。スズキタゴサクはサイコキラーかと思いきや、中盤から何だか人間の真理を突くような発言が目立ち、衝撃的に登場した序盤と終盤では大きく印象が変わってしまいました。正直警察サイド、一般的には正義とされる側が霞んでしまうほどのインパクトがありました。
読み始めてすぐに夢中になり、どんどん読むのがスピードアップしていきました。
最初はあるホームレスの「霊感」で爆発が起きるようになり、警察で昔起きた事件の話とか、どんどんこれは何が関係あるのかなと自分もいろいろ推理しながら、スズキタゴサクの質問、答えについてヒントなど考えながら最後まで夢中で読みました。推理小説は最近最後まで読んでなるほどとただの読書になりがちでしたが、ワクワクと楽しめる物語でした。
『爆弾』
酔っ払って酒屋の店主を殴ったとして逮捕されたスズキタゴサク。
霊感があり爆破事件を予想できるという…
スズキが言ったように爆破事件が起こり…
この男に警察が翻弄されていく。
人の心の中の触れてはいけないところ、言ってはいけないところが炙り出される。
何とか自分を騙して、認めないようにして、目を逸らしてきたタブーをお構いなしに突き付けてくる。
物語を読んでいると現実の話しと分からなくなり、登場人物が物語の中以外でも生きていてほしいと思うことがあるが、スズキタゴサクに関しては、物語の中だけで十分と思った。
本当の爆弾はどこにあるのか?
認めても爆発しないように閉じ込められるか?
あなたの爆弾はどこに?と迫ってくる。
すごい。圧巻の読み応えだった。
決して他人事だとは思えず、今まさに爆発の恐怖が隣にあるような緊張感の中で読み進めた。
私たちが普段当たり前だと信じてやまない社会通念がひっくり返された。
自分の中の正義と悪に、否が応でも真正面から向き合わされる。
刑事たちが必死でかき集めたかけらのようなピースが、少しずつつながっていく様が圧巻でした。
2023年本屋大賞ノミネート
犯人と警察が繰り広げる頭脳戦。容疑者から繰り出されるわずかなヒントをもとに都内に仕掛けられた爆弾を見つけ出せ
スズキタゴサクというふざけた名前と風体に似合わない緻密な話術。最後まで目が離せない取調室での駆け引き。それにしても彼は一体何者だったのだろうか。人生紙一重。
あまり読んだことのないような
種類の本でしたが久しぶりの
ミステリに頭がフル回転しました
最後の結末が到底想像できなかったので
驚き読後しばらくは
動けませんでした
頭脳プレーのスピード感があまりにも
心地よく最後まで一気読みの一冊でした
読み始めたら止まらなく一気に最後まで読んでしまった。
スズキと類家のやりとりが物語をどんどん加速させていき、余計に引きこまれた。
この事件の真相にたどり着いたとき、何を思うのか。映像化、期待します。
幸いにして何のネタバレも見ず予備知識無く読み始め、読み終えることが出来ました。そう来たかあー、と思いながら読んでいました。無いとわかっていつつも続きを、ここに描かれなかった色んな人の作中やその後の葛藤や考えや生き方を見たいと思ってしまいます。そういう意味で、この内容この結末でありながら「とても良い小説(文学)」を読んだと思えました。ありがとうございます。
スズキタゴサク。
彼は誰で、何を思う。思惑は底知れず。
ひとが命を救うこと、倫理観や道徳を問いかけられているようだ。
類家との頭脳戦。
スピードを出して走るように。
追いかけて、追いかけてゆく。
繰り広げられる推理。
導き出して。探して。
その中で、人間の本性のような。
なんとも深い感情が剥き出しに感じられた。
それは救いでもあり、闇でもある。
ただのミステリーじゃない。
人間の生き様も描かれるすごい物語だ。
怖かった。面白かった。でも、やっぱり最後まで怖かった。
スズキタゴサクは何者なのか。
読み進めていきながら、彼を掴めたと思っても、またぬらりと私の思考の枠から抜け出ていく感じ。
読み終わった今でも、掴めたとは言えません。
大きな事件や災害がニュースで流れ、心が痛むのは、それはもう反射のようになっているだけではないのか?
お前は被害にあわれた方の一人一人を顔のある人として想像できているのか?
ただ膨れ上がっていく数字として、見ていないか?
そんなことを突きつけられたようにも思いました。
おもしろかった〜!
爆発を予知するスズキの語りに思わず引き込まれる。
スズキの極論を聞いて湧き上がる、登場人物それぞれの思いを読んでいるうちに、
偽善、無関心、諦念、欺瞞、利己、
自分自身も、奥底に沈んでいた醜い感情をえぐり出される。
「爆発したって、べつによくないですか?」
自分の気持ちがどこにあるのかわからなくなる。
容疑者との心理戦に引き込まれた。取調室での会話は一字一句たりとも読み逃せない。スズキタゴサクによってあぶり出されたそれぞれの欲望。欲望を満たすために実行してしまうのか否か。欲望を叶えてとしてもその後にやってくる、現実と悲しみをどうするのか。心の中に漠然とあるものを言葉にし形にして突きつけられる。最後の爆弾があるのか、爆発する事はあるのか。それは私達に委ねられている。本当にすごい小説だ。
ゆっくり読み進めようと思っていましたが、最後まで一気に読んでしまいました。
掴みどころのないスズキタゴサクと対象的に、周りの登場人物の心情が丁寧に描かれ、読者である私も常に心情を揺さぶられながら、手に汗握りながら読みました。
話が進むにつれて、スズキタゴサクに登場人物それぞれも揺さぶられているのか、それぞれの人間性、心情が炙り出されていきます。
物語全体を通じて、人間ってこんなもんだよね、ということを突きつけられているような、でもそれだけじゃないとも言われているような、そんな感じを受けました。とてもおすすめの1冊です。
警察対自称スズキタゴサク。いくつも仕掛けられている爆弾を止めるために繰り広げられる頭脳戦にハラハラしました。タゴサクののらりくらりとした喋りの中に爆弾のヒントが隠されていることを時々立ち止まりながら考えるのも楽しかったです。でも後半は爆発の被害が広がるにつれて死や人の憎しみが押し寄せてきて苦しくなり、真相に早くたどり着きたくてあっという間に読みました。
爆弾の情報を「予言」できると警察に言う男。男の言う通り本当に秋葉原で爆発があってからの緊張感がすごい。いろいろな警察官の目線で見ながら、男の目的を暴いていく。男から情報を得たい警察の駆け引きが面白かったです!
霊感により事件を予知すると言い張るスズキタゴサクと名乗る正体不明な男と、それを防ごうと奔走する警察との手に汗握る攻防に入り口からがっちり捕まれてぐいぐい読めて、やめられなくなります。
途中に何度も、普通な人々の無自覚な醜悪さを突きつけられて、心が折れかけるんだけど、それでも、スズキタゴサクに飲み込まれまいと踏みとどまる姿は希望と呼ぶにはあまりにも陳腐かもしれないけど、現状、その表現しか思いつきません。
好き嫌いはあるだろうけど、とにかく圧倒されるような読書体験を求めているなら読むべき作品。
小説の終わりと物語の着地点が絶妙なところに置かれていたように思います。
この位置関係でなかったらもっといろいろ想像できたかもしれません。答えというものはないかもしれませんが、読者の中で各々に定まると思います。
ことば遊び要素の強い謎解きはわたし的にとても気持ちが良くて、ぱたぱた畳まれていく見事さにどんどん引き込まれてしまいました。
ものすごい作家さんに出会ってしまったぞと思いました。
夜は怖くてなかなか寝付けなかったですし、覚えの無い郵便物に爆弾だったらどうしようとふと考えてしまったくらいです。無意識に頭が持っていかれてしまって。
とても意地悪で見事なミステリだと思いました。とてもとても面白かったです。
一気に読みました❗️
タゴサクと名乗る見た目はどんくさそうな男が実はかなりの知能犯。いちいち自分を卑下するのにイラつく。究極の選択を持ち出してくるに至っては、何言ってんだ?人の良心をジャッジするんじゃないよ!とまんまと罠に引っ掛かりそうになりました。
類家VSスズキタゴサクの勝負見物だった。終始ハラハラしっぱなしでページをめくる手が止まらなかった。
警察が翻弄されてばかりで、でも組織で動くことの脆弱さが明るみになったようで怖かった。
最初ゆかりは何故出てきたのだろうと思ったが、読了した後となっては一般市民の視点が入るのは事件の概要がどのように視聴者側に伝わっていたのかを描くのに大切な要素だったのかと思い直しました。
しばらく山手線乗るの怖くなった・・・。そんな恐怖を抱きつつも現実ではスズキタゴサクのような犯人は出てこないでほしいと祈るばかりである。
連続爆破事件の重要参考人と警察官の心理戦ミステリー。
参考人から容疑者へ変遷していく展開、複数の登場人物が事件に関わっていき、群像劇の様相もあり。
終始捜査官を煙にまく”スズキタゴサク”の人物が”顔のない”そこいらあたりにいる大衆が具現化したように見えるのも面白いです。
警察官に対して持っている「正義の番人」みたいなもの。
これも本当は「そうあれかし」という我々の願いなんですよね。
その当然そうあってしかるべき物事が崩れ去っていくときの虚脱感を感じさせる作品でした。
人間関係、捜査官との駆け引き、作中における世間の反応など、読み応えのあるシーンばかり。
面白かったです。
霊感で爆発を予知すると言う男。事件の関係者であることは間違いない。取調室で繰り広げられる心理戦。劇場型犯罪というエンタメ。「爆発したって、べつによくないですか?」自分に関係ない人なら。誰だって命の選抜をし得る。たった数日で乗っ取りができる人間が、有能でない訳がない。それでも排除され続けて来た。誰かに求められたい。憎しみでもいい。自分に感情を、欲望を向けられるなら。身勝手な動機。だが個人がそれを求めて、何が悪いのだろう。ならば復讐も理解できなくはない。私も「なるほど」と思ってしまう側の人間だから。犯罪を犯す人犯さない人に明確な線引きなどなく、地続きの同じ現実に住んでいる。誰でも持ち得る爆弾が、今日も爆発しないことを願う。
傷害事件で連行されたスズキタゴサク。取り調べ中に秋葉原で爆発があると予言し的中させる所からミステリーが動き出す。
刑事とタゴサクの会話のやりとりが最高に面白いし、実在したら関わりたくないであろう人物、スズキタゴサクのキャラクターが突き抜けていて魅力的である。
ディテールがしっかりしているので、頭脳戦で繰り広げられる単純ミステリーが極上のミステリーと昇華された。
兎にも角にも時間を忘れて没頭して読んだ。まさにノンストップ。
承認ありがとうございました。
これは絶対映像化したら面白い事間違いなしの作品です。
爆弾犯と警察の言葉のやり取りの中に色々な仕掛けが詰まっていて、まさに言葉の爆弾が要所要所に点火されていき、真相にたどり着いた時のハラハラ感は堪らなく面白かったです。
このミス受賞や本屋大賞ノミネートで気になって読みました。
続きが気になって一気に読んでしまいました。類家の推理で、事件のピースが埋まっていくのが気持ちよかったです。個人的には新聞配達のバイクのところが手に汗握って読みました。
タイトルにある通りの爆弾を使用した事件。無敵の人である犯人は警察も世間も手玉に取る。
犯人と刑事のやり取りは犯人の頭の良さと、サイコパス感をとても感じました。今回事件に巻き込まれた刑事が最後に自分の心と向き合うのは、私達に問いかけているようにも感じました。
最後の一行がまた、色々と想像を書きたてます!
僅かなヒントから真犯人や犯人の動機を探っていく過程がハラハラと臨場感があり、とても楽しく読み進められました。
最初は、犯人の異常さが事件の原因になっているように感じましたが、犯人の気持ちに同情できる部分もあり、少ししんみりとした気持ちにもなりました。
面白かったです!出てくる人物のキャラクター、ストーリー、展開、全てが好みでした。言葉遊びがトリックに使われていることや、対話での心理戦、謎解き要素が面白すぎます。普段あまりミステリーを読まない方にもオススメしたいです。
スズキタゴサクがすごすぎて!
空気階段もぐらさんで読み進めていました。
ぜひ、彼で映画化して欲しい。
それぞれの立場で善悪も変わってくる。
仲間かそうでないか。
自分に関係ないと、人の不幸もエンタメだったり。
人に知られたくない心の奥の黒い部分を見せつけられた気持ち。
かなり評判のいい作品で期待して読んだが期待通りかなり面白かった。
傷害事件で捕まった男が爆弾テロの容疑者かもしれない…その男から出されるクイズ、ヒント…刑事との心理戦、駆け引きで読む私を見事に引き込んでいく。
面白くて早く結末が見たくて急ぎ気味に読んでしまってので、再読したいと思う。
とても面白く、一気読みしました!
どこかに爆弾が仕掛けられているというスケールの大きい捜査と、
爆発を予言する男との取調室での心理戦が交互に展開。
命に優先順位はあるのか。
少数派を簡単に排除していないか。
自分の正義の危うさを感じながら、事件に立ち向かう警察官たち。
偽善や悪意を突き付ける男の言葉は、
相対する警察官たちの心にも爆弾を仕掛けているようだ。
たくさんの登場人物にもかかわらず全ての人のバックボーンがしっかりしているので、どの人物の視点からみても事件の緊迫感が感じられ次の展開が気になりすぎます!
タゴサクの言葉のひとつひとつに謎が隠れていそうで一言一句、目が、耳が、離せません。まんまとやられてしまいました。
映像化希望!!
冒頭から物語に引き込まれました。スズキはいったいなんだんだ?ひょうひょうとして 愛想よく受け答えをする。だけれども肝心の事は受け流す。警察とのやりとりでこちらまでおかしくなりそう。手を変え人を変えての尋問。
スズキと話していたらこっちが気持ち悪くなる。不穏でとりとめなくてサイコパス?装っているだけ?何が目的?すべてがわからない。気持ち悪い。
対する警察側も一癖も二癖もあって気持ち悪いw キャラが立ってて魅力的なんだろうけど なんだろう。普通の人じゃないというかこちら側ではない感じ。
最後までこんな感じで スズキを追い詰めていくもどうしてもスッキリできなくて。登場人物が全員癖が強すぎるって感じで 毒に当てられてしまった。なので誰にも感情移入ができない。ひたすらにもやもや。
でもそれも含めて最後まで引き込まれました。知りたい欲がページをめくる手を止めさせませんでした。
間違いなく一気読み作品。
ほぼ、取調室のみの進む物語だが、グイグイ話に引き込まれていく。
スズキタゴサクという、ただの酔っ払いに思えた人物に翻弄される警察。
次第に、登場人物の内面があぶりだされていくにつれ
スズキタゴサクがとんでもなく恐怖の塊でしかなくなっていく。
一級のサスペンス作品。
その「正義」は一体何のための正義か。
スピード感のある展開、その先が最後まで読めない。
この気持ちは何なのか。
読後1日経ってもまだ分かりません。
この本、読むと引きずり込まれますよ。
連続爆発事件の容疑者と対峙する刑事とのやりとりのスピード感がすごかった!おもしろい。とにかくめちゃくちゃおもしろかった!このミス一位納得の作品です。
キャラ一人一人が立ってるし表現も見事で序盤から映画を観ているように情景が浮かびました。
これは映画化切望です!
連続爆破事件の犯人と思われる男スズキ。自虐的で、事件を楽しんでいる様子がとにかく不気味だった。スズキから話を聞き出そうとする刑事たちは、話しているうちにスズキのペースに巻き込まれていつしか自分の中の黒い部分が引き摺り出される。等々力、清宮、類家、伊勢、倖田。スズキと向き合うことで、ペースを崩して行く様が恐ろしかった。阻止出来ず、次々と起こる爆発。市民を守るために仕事をしている刑事たちがスズキに翻弄され自分の欲望に気づいていく。人間とは複雑な生き物だとつくづく思う。自分の欲望をコントロール出来ないことがある。事件の発端となった長谷部の欲望は暴かれるべきではなかった。自分の歪んだ欲望に悩み、苦しみ皮肉なことにその欲望があるからこそ真摯に刑事という仕事に向き合えていた長谷部。長谷部はなぜ苦しみながら自殺しないといけなかったのか。彼の息子はどんな思いで爆弾を作り、計画を練ったのか。そして計画を乗っ取ったスズキ。スズキの欲望は満たされたのだろうか。私はそこが気になる。犯人側からの心情が描かれていないのは想像の余地があるが、モヤモヤする。長谷部のような人は実在するのだろうか。救いのない描かれかたで、どうにもやるせない気持ちだ。