夢かうつつの雪魚堂

紙雪の舞う百鬼夜行

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刊行日 2022/05/20 | 掲載終了日 2022/08/08

ハッシュタグ:#夢かうつつの雪魚堂 #NetGalleyJP


内容紹介

ことのは文庫×エブリスタ【ライト文芸賞】大賞受賞作!



この店で取り扱うのは、

美しい和紙に写し取られた

あなたの中の「真実」だけ。


☆ ☆ ☆

校了前のデータを元に作成しています。 レビューなどでお話の真相やオチについて本文を引用する際には、発売後の製品版をご利用ください。 (発売までの改稿で差異が生じる可能性があります。) また、発売日前の「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。 ※※発売後であれば問題ありません。※※

☆ ☆ ☆


【あらすじ】

「ここは入りたくない人以外、誰でも入っていいところ。入ったら皆様、大切なお客さんさ」

常世と現世のあわいにある、日本橋の紙問屋《雪魚堂(せつなどう)》。

そこを訪れる客は、白銀の紙雪が舞う不思議な百鬼夜行に誘われるという。


転職活動中の猪瀬成海(いのせなるみ)は、ある日雪魚堂に迷い込み、

黒ずくめの少年・カナと、胡散臭さ満点の店主名代・魚ノ丞(なのすけ)に出会う。


次の勤め先が見つかるまで、その店の手伝いをすることになった成海は、

様々な心の痛みを背負った客人たちとの交流の中で

彼女自身も忘れていた、ある「真実」へと辿り着くのだが――。



訪れるお客さんたちの心の傷を癒すために、毎夜行われる百鬼夜行。

そこで「癒された心模様」は、世界でたったひとつの、美しい色柄の和紙となる――。


そんな、日本橋にある素敵で不思議な紙問屋さんで起こる、奇跡と救いの物語。


ことのは文庫×エブリスタ【ライト文芸賞】大賞受賞作!



この店で取り扱うのは、

美しい和紙に写し取られた

あなたの中の「真実」だけ。


☆ ☆ ☆

校了前のデータを元に作成しています。 レビューなどでお話の真相やオチについて本文を引用する際には、発売後の製品版をご利用ください。 (発売までの改稿で差異が生じる可能性があります。) また、発売日前の「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいた...


出版社からの備考・コメント

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は、
恐れ入りますが『マイクロマガジン社 販売部』まで直接お問合せをお願い致します。

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恐れ入りますが『マイクロマガジン社 販売部』まで直接お問合せをお願い致します。


おすすめコメント

◆ライト文芸賞・大賞受賞作!

エブリスタのコンテスト史上、最大の応募数となった、

2021年開催の文芸賞にて大賞を受賞!

和テイストが魅力的な現代ファンタジーです。


◆人生の辛さをまるごと認めてくれる、感涙必至の物語。

決して綺麗事ばかりではうまくいかない、それぞれの人生。

その人生の辛さも悲しみも痛みも、すべてをまるごと受け止めてくれる

ストーリー展開に、涙が止まらなくなること間違いなしです。


◆和紙の美しさが作品に彩を添えます!

「癒された人の心模様」がうつしだされた和紙、という、

非常に魅力的なアイテムが、作品世界を彩ります。



■著者

世津路 章(せつじ・しょう) 

東京都在住。2017年、電撃大賞への応募がきっかけで『ミス・アンダーソンの安穏なる日々 小さな魔族の騎士執事』(電撃文庫)にてデビュー。

既刊に同文庫の『スイレン・グラフティ(全2巻)』がある。


■装画

Tamaki(たまき)

イラストレーター。『鬼人幻燈抄』シリーズ(双葉社)、『滴水古書堂の名状しがたき事件簿』(講談社)、『いつかの冬、終わらない君へ』(ポプラ社)など書籍装画多数。


◆ライト文芸賞・大賞受賞作!

エブリスタのコンテスト史上、最大の応募数となった、

2021年開催の文芸賞にて大賞を受賞!

和テイストが魅力的な現代ファンタジーです。


◆人生の辛さをまるごと認めてくれる、感涙必至の物語。

決して綺麗事ばかりではうまくいかない、それぞれの人生。

その人生の辛さも悲しみも痛みも、すべてをまるごと受け止めてくれる

ストーリー展開に、涙が止まらなくなること間違...


販促プラン

あなたの【おすすめコメント】大募集!!

拡材に使わせていただきます!


◎応援レビューを拡材(帯またはPOP)やECサイトに使用させていただきます◎


期間内にいただい応援レビューを、拡材に使用させていただく場合があります。

掲載文字数に制限がありますので、一部抜粋の上、整理した文面になります。

採用された方にはサイン本を1冊進呈します。

※掲載時には事前にご連絡・確認をいたします。

※サイン本の発送は国内に限らせていただきます。

※出版社にメールアドレスを開示設定されていない場合は、送付先の確認のご連絡ができかねますのでご注意ください。


《拡材用の応援レビュー募集期間》

~2022年4月4日(月)午前10時



◎応援レビューを特設サイトで紹介します◎


期間内にいただいた応援レビューは、刊行時に公開する予定の作品特設サイトのレビュー紹介欄にて掲載する場合がございます。

※掲載時には事前にご連絡・確認をいたします。

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~2022年4月4日(月)午前10時


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NetGalley会員レビュー

人の心の奥底にある、悩み、怒り、憎しみを人はそれぞれ持ち合わせている。そんな心を「みこころうつし」で綺麗になるだろうか?自分でも気づけていない、そんな心の奥底がとんでもなく大きな蜘蛛のように醜くなっている事を。自分が本当に望んでいるものは何か。それがわかった時にあなたらしくいられるはず。「ごめんね」「ありがとう」感謝の心も忘れずに。あなたの気づけていないその心を、雪魚堂のわたくしたちが百鬼夜行にお供しましょう。今宵もリン♪リン♪と鈴が鳴ったら合図ですよ。

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和テイストのファンタジーとても面白くて読むのを止められませんでした。
しゃんと遠くから聞こえる鈴の音。百鬼夜行の様々な灯り、和紙が持つ色彩の暖かみが感じられて、不思議な世界を優しく彩ってくれました。

序盤、転職活動中の成海が、ワーカーホリック気味で雪魚堂で働き始めたとき、仕事に前のめりすぎて初めは共感できませんでした。
でも、徐々に成海が背負ってきたものが明かされ、辛い気持ちを抱え込み誰かに助けを求められなかった思いに共感し、最後は私の気持ちまで浄化されたような気持ちになりました。

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一番に感じたのは「和のテイスト」という言葉だけでは足りない、日本語の美しさでした。
「みこころうつし」の唄、うつしの解釈、百鬼夜行の様子などに使われる言葉が美しくて、生々しい感情を描いた現世のシーンから、くっきりと常世のシーンを際立たせているようでした。
「みこころうつし」も魚ノ丞やカナが一方的に施すのではなく、百鬼夜行の妖怪達、皆で歌って踊って起こすという、どこかの誰ともつかない「誰か」が、知らない「誰か」を救う、まさに「ご縁」で返し返されるところが素敵でした。
成海が体験したように、現実は勧善懲悪等なく、どこまでも現実で。
そんな中、一時の安らぎの後、そっと背中を押してくれる、癒しと再出発の物語でした。

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自分の目で見たものが全てではない、これはこうあるべきだ、一方からしか物を見ることができなくなっている、そんな成海がきれいにひっくり返される気持ちよさ。成海の葛藤を共感し、イライラしながらも応援できるストーリーです。誰もが心の奥の本当の気持ちを吐き出す場所や相手があったならと思わずにはいられません。

この子、合わないな、成海への第一印象。相手に対して上から目線で接しているような態度。相手の話を聞こうとしないし、不躾な態度。ある意味せいせいしているけど、要らぬ反感を買っていると思っているけれど、反感を買う態度をしているのは成海本人。愛想笑いをしろとは言わないけれど、相手を思いやる気持ちは必要。さて、こんな第一印象の成海がどう変わっていくのか。
頭に血がのぼりやすいのは、自分の問題であって、他人には関係のないことです。自分のよくないところを分かってて直せない成海。
でも、読み進めていくと、成海には、今まで自分の中奥底に感情を解放することがなかったんだなと。それはとても辛いことだったのではないかと。
誰もが心の中にもっているものを吐き出して、前に進めるようにするお手伝い、成海がそんな世界とつながったことは意味のあることで、成海の大切な場所だと思います。

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第一章、読み進めるのに苦労しました。言い回しが慣れなくて、もう少し振り仮名がついていれば読みやすいのではないか、と思いました。
しかし、読み進めるにつれ、違和感もなくなり、物語の世界にぐいぐい惹きつけられました。
毎夜行われる百鬼夜行の様子は、どんなものかとワクワクしました。
話の内容も、一生懸命に生きるそれぞれの葛藤や、不安などが次第に浄化されるので、私の前職が中学校の学校司書でしたので、是非、必要な方に届いて欲しい本でした。
思った事は、声に出していいんだよ。と、この本を渡したくなりました。
読ませていただき、ありがとうございました。

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常世と現世のはざまにある不思議なお店。胡散臭い店主と謎多き少年とともに、さまざまな人の人生に巻き込まれる、ファンタジーであり、主人公の成海の成長物語でもありました。疲れた時に読んでみてください。じれったく感じさせられるのに、憎めない。それはもしかしたら、成海が自分の姿に見えるからかも?

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紙吹雪舞う百鬼夜行。いつのまにか不思議な紙問屋を訪れるお客さんの心が癒され、心模様が美しい和紙の色柄として現れる。
紙問屋の店主とのやり取りはクスッと笑えるところもあるのですが、今を生きている私にも共感出来る言葉や気持ちも多く感じました。
日本語の表現が少し難しいところもありましたが、楽しく読むことが出来ました。

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すごく綺麗で読んでいる側も浄化されるような、苦しいけど温かい作品ですね。
読み始め、主人公のきつさというか強めな態度に、なんだこの主人公は!?と、少し戸惑いましたが、すぐに気が付きました。
この主人公はがんばりすぎていて、もうどうしようもないところまできて雪魚堂に辿り着いたのではないか?と。
自分ががんばらなきゃ!いつも正しくいなきゃ!何かしなきゃ!と、何かに追われているような主人公みたいな人はたくさんいて、自分自身にも少し当てはまる様な気がして読んでいてきつい部分もありました。
でも、それ以上に綺麗な情景、音、色が私を癒やしてくれました。
難しい漢字が多く、恥ずかしい話ですがちょこちょこ調べながら読みました。
でも意味がわかるとそれは本当に綺麗で、私の想像力を遥かに越えて、頭の中はなんだか懐かしいような切ないような景色でいっぱいになりました。
誰そ彼時と彼は誰時が混じったような彩の中を百鬼夜行が行くのも、意味がわかるとそれは当然の彩なんだなぁと、納得です。
主人公やその他の登場人物達が浄化されたように、私も穏やかな気持ちになれました。そしてあくまで私の想像の中でしかありませんが、綺麗な紙吹雪が舞いながらの百鬼夜行に参加できたらなぁなんて妄想も膨らみました。
とても私好みの作品でした!ありがとうございました!

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何処の時代に迷い込んだ?と思う世界観でしたが、軽い口調に踊らされながら頭の中に百鬼夜行の絵が浮かびました。
場面、場面の絵が浮かびやすい物語で、自分の中に様々なキャラクターが生まれました。何故彼女だけそのままの姿なのか?謎があるっていいですね。

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前職を辞め、前途多難な再就職活動をする成海が迷い込んだ不思議な紙問屋「雪魚堂」。
前向きがすぎるまさに「猪突猛進」な若き彼女がそこで体験するのは、悩み苦しむ客が常世と現世の狭間で行われる「百鬼夜行」にて、様々な妖怪の姿に変化し、己の苦しみを燃やし尽くす光景だった。

読み手を魅了する語り口調の華やかさと親しみやすさの影に隠れた、不穏でドキリとするような作風は、現代を生きるひとびとの苦しみや悩みを色濃く写しているようです。百鬼夜行で描写される幻想の美しさと不思議さ、ハラハラドキドキさせる臨場感あふれる描写が、一層物語の世界に没頭させてくれます。
就活生から働き盛りの社会人に、店を華やかにもり立てようと必死な経営者……。大人として生きる上で、どうしても迷い込み悩んでしまう苦しみを描くのが本当にお見事で、だからこそ「みこころうつし」で彼等がどうなるのか、読者は目が離せなくなるのでしょう。
主人公の成海は、一見すればでしゃばりで気の強い女性。しかし物語を読み進めれば、常に自分を鼓舞し、必死に「大人」として生きようともがいている姿が読み手である自分にも重なってきます。
だから、百鬼夜行を「猪瀬成海」のままで歩く彼女の行く末を、一緒に見守っていきたくなる。

社会に、家庭に、人生に疲れたひとにこそ薦めたい、大人のための救いと許しの物語でした。

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人間の苦しみ、悲しみをまるごと受け止めてくれる。そんなお話しでした!人間は中々そういったことを心にためこみがちですがこのお話しを読んでそういったことをためこまずみとめてなおかつ自分に優しくすることを教えられました!

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初読みの作家さん。和テイストのミステリということでわくわくしながら読み始めた前半は、少しばかり時間がかかりました。後半に突入し、作品の世界観が分かったところで、急に楽しくなってきて、先が気になり、あっという間にラストまで読み切りました!
毎夜のように行われるあるお祭りが、物語のキーともなりますが、楽しかったです。

読み始めた時は、まだ表紙イラストが掲載されていませんでしたが、このレビューを書く段になって、表紙画像を見られるようになり、「なんかいい感じ。」と思いました。作品の雰囲気が良く出ていました。

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人の心が作り出した妖怪たち。
その妖怪たちが夜な夜な繰り出す百鬼夜行。
ファンタジーながら妙に現実味のある設定で、雪魚堂もわかる人にはちゃんとわかるようにひっそりと現実に存在していているのではないか?と思わされてしまいます。
難しい漢字や言葉が使われていて少々読むのに苦労しましたが、それが余計に世界観を作っていて浸ることができました。
百鬼夜行の様子を映像で見てみたいです。

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妖怪が出てくる話なのに怖くない。百鬼夜行も色々あってもなんだか楽しそう。頑張って疲れて心がぼろぼろな人達が導かれるお店には、今の時代誰でもいく機会がありそう。是非行ってガス抜きして欲しいです。
主人公や登場人物達の焦りや苛立ちなど、非常に共感できるものばかりなので、疲れている人にお勧めな本だと思いました。

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不思議な世界ででも自分の居場所を見つけられたら、それはそれで幸せだと思う。生きづらい世の中だもの。好きなものを好きと言えて、自分らしく生きていく、それができるなら、どんな場所であれ幸せだと思う。自分を守ることも大切。

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和テイストのファンタジー物語。生きていく中で避けては通れない『不安や葛藤』。そしてその感情への向き合い方と乗り越えるヒントを探し出す。このような経験は誰にでもあるでしょう。そんなやるせない感情を後押ししてくれる、浄化してくれる、優しいお話です。
悔しい気持ちも嬉しい気持ちも、言いたいことはきちんと自分の言葉で伝えようと、勇気をもらえた気がします。
そして日本語の表現がとても美しい。

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日常の鬱憤をはらしたり自分の殻を破ったり妖怪の皮を借りてやりたい放題な百鬼夜行が夜な夜な繰り広げられている光景は「平成狸合戦ぽんぽこ」を思い出して楽しくなるけど、心の奥底で渦巻く様々な人それぞれのあれやこれがそうさせていると思うと打ち上げ花火みたいだった。私はどんな妖怪の皮を借りることになるのか、知らない妖怪が一体どれだけいるのかが気になって妖怪辞典が欲しくなりました(笑)。

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キャラクターのユニークな話し方で最初は話しに入りにくく感じたのですが、慣れたらすごく楽しめました。百鬼夜行やキャラクターの設定がユニークで面白かった。社会問題を軽く絡めつつ、リアリティのあるキャラクターたちの葛藤や不安を救済する幻想的で綺麗なお話し。
スカッとする話しだけではなく、どうにもならないもどかしさや無力さ、それでも強く生きていこうとする人を苦さを交えながらも描いていて、やるせない気持ちもありながらもほっとさせられました。

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