とりかえっこ ちびぞう 改訂版
作/工藤直子 絵/広瀬 弦
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刊行日 2022/04/22 | 掲載終了日 2022/08/07
ハッシュタグ:#とりかえっこちびぞう改訂版 #NetGalleyJP
内容紹介
名作幼年童話『とりかえっこちちびぞう』
全画描き下ろし&オールカラーの改訂版!
1993年刊行の、元気な子ぞう・ちびぞうが主人公の幼年童話。この度、改訂版を発刊することとなりました。
いつも、<なにか>をするのが大すきなちびぞうは、きょうも、<なにか>をさがしに、おさんぽをすることに。ライオン、しまうま、わに――いろいろなどうぶつたちと、ちびぞうの、たのしいとりかえっこ物語です。
名作幼年童話『とりかえっこちちびぞう』
全画描き下ろし&オールカラーの改訂版!
1993年刊行の、元気な子ぞう・ちびぞうが主人公の幼年童話。この度、改訂版を発刊することとなりました。
いつも、<なにか>をするのが大すきなちびぞうは、きょうも、<なにか>をさがしに、おさんぽをすることに。ライオン、しまうま、わに――いろいろなどうぶつたちと、ちびぞうの、たのしいとりかえっこ物語です。
おすすめコメント
■工藤直子さんの、ユーモアと楽しさにあふれた世界!
動物と動物がパーツをとりかえっこ。リズムカルで心地よい言葉で物語の世界が広がります。
■広瀬弦さんによる、オールカラーの描き下ろしイラスト
改訂版にあたって、オールカラーで全てのイラストを描き下ろし。ちびぞうや動物たちの仕草、表情がカラフルに展開され、ページをめくるのも楽しい内容に。
■絵本から童話への橋わたしに
読者対象の目安は、一緒に読むなら4・5歳~自分で読むなら小1・2年生以上~です。読書する楽しさを味わえます。
【詩人・童話作家 工藤直子さんからのコメント】
わたしは小さいときから
大すきな友だちと
「とりかえっこ」するのがすきでした
だってね「とりかえっこ」すると
大すきな友だちになった気がするもんね!!!
【イラストレーター 広瀬 弦さんからのコメント】
あたらしい人たちに見てもらいたいと思って
あたらしいしいちびぞうを描きました。
気に入ってもらえるとうれしいです。
むかしちびぞうがすきだった人たちや
これから生まれてくる未来のあたらしい人たちにも
気に入ってもらえたらもっとうれしいです。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784052038549 |
本体価格 | ¥1,350 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
ちょうど小学校で、旧版を一年生に読んだところでした!一年生たちは展開の先を読みながら、読みが当たったり外れたりするのをとっても楽しんでいました。このお話の素敵なところは、借りたものを返しに行って、きちんと元に戻るところだと思っているのですが、一年生たちも「返しに行ってえらいなあ〜」と言いながら聞いていました。出かけて行って変身して、いつものちびぞうに戻って帰ってくる。本当に素敵なお話だと思います。モノクロの旧版も大好きですが、オールカラーの改訂版も、楽しみです!ありがとうございました。
なんとも懐かしい雰囲気の漂う絵本。1ページ、1ページのバックグラウンドに使われているそれぞれの色がとても印象的でした。ちょっと怖い動物たちにも平気で声を掛け、どんどんとりかえっこをしていくちびぞうくんが可愛らしい。今風の凝った絵の絵本も楽しいけれど、シンプルな絵風もホッとできるなぁと感じた1冊です。
広瀬弦さんの描き出す世界にいつもドキドキさせられる。
1993年に刊行されたお話を、全ての絵を新しく書き下ろした改訂版なのだそう。ネットでは表紙のみ見つかりましたが、確かに表紙の絵柄も全然違います。すっきりとして柔らかい線と鮮やかな色。ちびぞうは、なにかするのが好きなので、いつも<なにか>しています、とまず最初から言葉遊びに満ちている。姿形とそして言葉も一緒に変化させて遊ぶ本。言葉をつかさどる脳みその部分と視覚とを同時に使って遊ぶ感。
旧版と同じく広瀬弦さんのイラストがかわいい、改訂版。どうせならもう一冊の「ちびぞう」も改訂版で装い新たにどうでしょう?「なにか」を具体的にするために、とりかえっこで変身です。出会うたびに他の動物たちのパーツを貸してもらうちびぞう。だんだんとんでもないものに変わっていく楽しさといったら……!!世界でたったひとりの変身ちびぞうになっていく。動物たちがおっとりとちびぞうにつきあってあげるのもいい感じ。変わっていく自分への高揚感と満足感。でも、いつでもちびぞうは世界でたったひとりのちびぞうなんですけれどね。
これは、ちびぞうというぞうの子供のお話です。ちびぞうは、何かするのが大好きな男の子。でも、今日は何をしてよいのか分からないのでお散歩に行きました。散歩をすれば「何か」に出逢えるからです。ちびぞうは、散歩の途中で色々な動物と出会います。そこで体の一部分を交換して、とうとう、 らい・しま・わに・さい・ぞうになってしまいました。もう、ぞうではありませんね。この体の一部分を交換するというのがとても面白いし、それ以上にちびぞうがとっても可愛らしいのです。
元気なこぞうの、「ちびぞう」くん。
いつもなにかを、みてみたいし、してみたいのです。
「なにか」っていっても、なんでもいいわけじゃないのです。
たのしい、わくわくの、「なにか」なんです。だって、お散歩に出かけて、いちばんに出会ったライオンさんは「あつくてくたん」としていたけれど、ちびぞうは「くたん」に魅力を感じなかったんだもの。「くたん」はしてみたいことじゃなかったんだね。
ライオンさんの「くたん」の原因は、あつくて、うっとうしそうなたてがみのよう。たしかにあつそう・・・でも、「かっこいい」!ちびぞうの、きょうの「なにか」は「かっこいい・とりかえっこ」に決定です!!
たしかに、たてがみと耳をとりかえっこして「がお~」とほえる、らい・ぞうは、表情もあれれ、かっこいい!
さんぽのごとに、かっこいいはエスカレート。
きょうの究極のかっこいいは、せかいにひとりの、ぴかんぴかんの、げんきもの!
らい・しま・わに・さい・ぞう見参!
あ~たのしかった・・・みんなのきぶんもあじわえちゃったね。まえよりなかよくなれたきがするね。
こうして、どんなおとなになるのかな。まだまだ、ちびぞうの「じぶん」さがしはつづきそう!たのしみだね。
ユーモアがりとても楽しく、工藤さんの作品ということもあり、安心して読むことができました。
国語の授業で工藤さんの作品を取り上げることも多いので、楽しく読める本としてお勧め本の一冊に追加したいと思います。
よくできている物語ですね。
ちびぞうが、どんどん複雑になっていって、後半は、そんなちびぞうがどんどんシンプルになっていきます。
こう書くとわかりにくいかもしれませんが、ネタバレせずに読んでほしいなあと思うので。
まるで早口ことばみたいに、子どもたちと一緒に読んでいきたいと思いました。
くっつけたり、もどしたり、どうしてこんな発想が浮かぶのでしょう。
奇想天外なのに上品でかわいらしいお話になってて、さすが工藤直子先生だなあって思いました。
とりかえっこって相手の気持ちを想像して実感するいい遊び。
自然と等価交換で自分で言うと~みたいなことも考えられる。
こういう発想って自分のカスタマイズであって、
今の自分にどういうのがあればよくなるとか、自分を知ることにもなる。
全部ひらがなだし繰り返しもあるので一人で長いけど読めたら、
こどもにとって自分の為の本になる可能性のあるいい本でした。
楽しい!
これ読んで、と毎日せがまれる本になると思う。おひざだっこで、一人のために読むのも楽しいし、クラスで読み聞かせて、ところどころ自然と声が合わさるようになっていくのも楽しいだろう。どちらの様子もすぐに思い浮かぶ。
とりかえっこが、ちゃんと返されるのもすてきだし、どれだけ取り替えても、みんながシンプルにそれを楽しんでいるのがとてもすてき。
ほんとにすてきな本です!