女の子のからだえほん
作・絵:マティルド・ボディ 作:ティフェーヌ・ディユームガール 監修:艮 香織 訳:河野 彩
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刊行日 2022/04/14 | 掲載終了日 2022/06/30
ハッシュタグ:#女の子のからだえほん #NetGalleyJP
内容紹介
国際標準の性教育を日本の子どもたち、そしておとなたちへ
本書は、フランスで女の子を持つ2人の母親がクラウドファンディングで制作した性教育のえほんです。からだの構造から、思春期、性自認、性的指向、性的同意、愛などの人権教育に及ぶテーマまで扱った良書で、その公益性が認められ、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の認定マークを獲得しています。日本人が苦手とする性教育のテーマをタブーなく正しく語り、尊厳の本質を明確に教えてくれる本は、やがて社会に出ていく子どもたちが、これからの時代を自由に生きていく力になります。本国で発売後すぐにベストセラーとなった良書を日本の子どもたちそして大人たちにも手にとってもらいたく、日本語版を刊行いたします。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784756256126 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
娘を持つ母親として、出産を控える女性として、興味深く読みました。
最近子どもから、女性と男性の体の違いを聞かれることがあり、なかなか言葉で説明しづらいなあと感じていたところ、この絵本は図解が豊富で、やさしい言葉で書かれているので、子どもたちにも伝えやすいと思いました。
身体だけでなく、気持ちのことにも触れられていて、身体と気持ちが一致しないことはダメなことではないんだよ、というメッセージが込められていたことも、一人で悩んでしまうお子さんに優しく寄り添ってくれると思います。
表紙の女性器に、臆することなくストレートに伝えたい、共に語ろうという強いメッセージ性を見ます。性器と女性の体の構造を正しく知り、男性でも子どもでも、共有しようという提示。そして、性をどう捉えるかという性自認やよりよい性的関係を他者と持つための性的同意などにも触れる。性の指向も誰を愛してもいいという当たり前のことも、フラットにわかりやすく解説する。知っているのと知らないのとでは、全く世界観が変わることども、すごい本だと思います。わたし自身、クリトリスや会陰の構造などきちんとした知識として定着していないと感じました。たったひとりの自分とたったひとりのあなたが、豊かな人生を歩むために知っていれば心強い正しい知識を持ちましょう。読めてよかった、ありがとうございました。
女の子の身体について、かなりデリケートな部分にまで踏み込んだ本。
大きなイラストとわかりやすい文章。
身体だけでなく心についての解説があるのもポイントです。
基本的な知識からこれから起こり得る困ったことへの対処方法も役に立ちそうです。
思っていたより短くて、さらっと読めました。性教育の本は内容を確認したい感じが強いです。特に学校図書館に置くとなれば。イラストが良い感じである種のショックを和らげていると思います。シンプルでかつストレートな良い本だと思いました。
先ずは表紙のイラストから驚く。
どこか性に対して正面から見るのも語るのも日本では恥じらうところがあるからか。
そういう気持ちから先ずは変えていかなければならないとページを開く前からメッセージを感じた。
自分の身体なのに、こんなに詳しくは把握してなかったことに気付く。
子供の頃、母からピーター・メイル氏の『ぼくどこからきたの』を手渡され、性に興味が湧く前から絵本を開いたのですんなりと受け入れたところがあった。この本を通して親子でいろんな話ができるといいなと思います。
とても綺麗な色使いの絵本です。生物としての人体を丁寧に分かりやすく解説していて良い本だと思います。ただ表紙には少しドキリとしました。ジュニア世代が図書室で堂々と借りていくのには抵抗あるのでは…
図書室の蔵書として発注するのには少し抵抗がありました。
『女の子のからだえほん』だけど、男の子も、はずかしくても、こっそりでもいいから、ちゃんと読んでみて欲しい。作者のいうとおり「この本を読んで、ひとりひとりが自分のことを知ってほしい」と思います。
自分や、周りの人の体。堂々と語るのは、どこかはずかしく感じるけど、あたりまえのもの。そして、まちがいなく大切なもの。自分の「こころ」と、自分の「からだ」。どうか ”なかよく” させてほしい。この2つがお互いに、影響し合うことも受け入れてほしい。こころと、からだは、ちっちゃいうちは ”ひとつ” です。女の子でも、男の子でもない。それが、いつのころからか、「あれっ?」「なにっ?」自分の体の変化にとまどい始めます。不安と違和感を感じはじめます。自分の体なのに止められない変化。どうしよう、自分の体だし逃げ出せない。こわくて人には言えない。まわりの人たちも、だんだんに、自分を「女の子」として、「男の子」としてみはじめ、そのように、あつかわれ始める。これにも違和感。自分は、なにも変わってないのに、自分が思ってなったわけじゃないのに・・・この本は、正面からまっすぐ教えてくれます。あなたのからだが、女の子になっても、男の子になっても「どんなふうになりたいかを自分で選ぶ権利があります」って。自分は、何者であるか、人に押し付けられるものじゃないんだよって。それにしたって、逃げ出せない自分の体とは、うまくお付き合いしていきたい。体の変化は、人それぞれ、個性のあるもので、同じじゃないことを、丁寧にまざまざと描いてくれています。これはすごい安心感。「自分のことを知って、自分を好きになることは、とてもたいせつです」自分を、他者を愛する、ホントのスタートラインですね。
作者の本気度合いが表紙の女性噐の絵に現れています。
日本ではなかなかここまでストレートに描かれたものは見たことがないので衝撃的でした。
この前中学校の壁に落書きがあり、
男性噐の絵+女性噐の絵=赤ちゃんの絵が描かれていました。
悪ふざけで描いていたものであろうけれども、その絵の女性噐がひまわりの花のようで可愛らしく、いやらしく感じませんでした。
この絵本もデザイン画のように美しく、いろんな角度から自分を知ることで自分を大切にし、人にも優しくなれるきっかけ作りになれそうです。「男の子のからだえほん」もあるなら読んでみたいと思いました。からだの変化でモンモンとする時期に、堂々と図書館でこどもたちが読める環境になればいいのになぁと思います。
素晴らしい絵本でした。
まずは、からだの作りや機能を誤魔化さず、やさしく説明されていること。
トランスジェンダーについても、きれいごとだけで終わらず、「サポートや理解が必要」と明記されていること。
はじらいという項目では、自分を認め尊重すること、他人を認め尊重することについて、わかりやすく書かれていました。
ほか、同意や親になること、「いわゆる男女の性器」を比べるページなど、挙げればきりがありませんが、ぜひ知っていてほしい知識が網羅されています。
特にからだのつくりに関しては、どんなにやさしく書いてあっても、子どもには(大人にも)理解できないこともあると思います。ですが、からだのことを詳細に書かれてある本を、子どもが手に取ることができることに意義があると思いました。
自分のからだについて、知っていいのだ、見ていいのだ、触れていいのだ、恥ずかしいものではないのだと伝えてくれる、素晴らしい絵本です。わが子のためにも購入したいと思います。
冒頭から引用「この本は女の子の性器がどんなふうにできているのかを知るための本です。もちろん、あなたが女の子でなくてもかまいません。自分のからだのしくみを知ることと自分とはちがう性別のからだのしくみを知ることは、とてもたいせつなことなのです」この信念に基づいた美しい絵本。原題はもっと直接的な表現が使われている(女性器の名称)。クラウドファンディングで制作された、娘をもつ助産師さんとイラストレーターさんの力作。体を知ることは自分を守ること。表紙デザインも日本では考えられないかもしれない。女性器の説明から入るけれど、体を守るとは、自分自身を丸ごと大切に守ること、そして自分以外の人たち皆を尊重して守ることにつながる。性別や(体の心の性別について一番先に言及されている)、人種などこえたところで。
LE PETIT ILLUSTRÉ DE L'INTIMITÉ
De la vulve, du vagin, de l'utérus, du clitoris, des règles, etc.
by MATHILDE BAUDY & TIPHAINE DIEUMEGARD, the Authors.
この本を作った方々の強い強い思いが伝わってきました。
そして、選びに選んで書かれたであろう一言、一言に、すごく感動しました。
表現やデザイン、内容を考えていくことだけでも、とっても難しかったと思います。だって、価値観は様々ですし、この本を読む子どもたちの状況も様々なのですから。
わたしも、学生時代にボランティアで性教育にたずさわったことがあるのですが、その当時のわたしがこの本を手にしたとしたら、「これこれ、こんなのが欲しかった! 子どもたちに見せたかったんです!」と感激の声をあげたに違いないと思います。
ただ、この本を男の子に見せて、説明していく自信は残念ながら、まだ自分にはありません。男の子へ届けるには、まだまだ別のアプローチを探らなくてはいけないのではないかなあと正直思いました。
それに、後半、ちょっと内容を欲張りすぎて、消化不良のところもあります。
「そうじゃなくて、シリーズにすればいいのに! もったいないよー!」と、ほんとに勝手なことを思ったしだいです。とはいえ、女の子のいる御家庭では、絶対に保管しておいてほしい一冊といえるのではないでしょうか。
「女の子のからだのこと」、うちではなるべく気軽に話すようにしています。
生理のことや避妊のことなど、割と話し合ったり、親として気持ちを伝えてきました。
ただ、「なるべく」とか「割と」となってしまうのは、やっぱりそういうことを話すのに
苦手意識があるのかもしれません。
この本の「はじらい」「愛」「同意」「親になるということ」のページなどは、とくに子どもに伝えたいことだと思いました。
最後のほうに「相談窓口」が載っているところも嬉しいです。
学校図書館にあるのもいいと思いますが、
自分の家のリビングの、誰でも手に取れるところに置きたいです!
他の方のレビューにもある通り、大きいサイズで見ると表紙のイラストに驚きます。日本の(あるとも言えないような)性教育で育ってきている身としては、これを書架に並べた時の生徒の反応よりも前に大人(教員や保護者、見学者)の反応がちょっと気になってしまいました。0歳から始まるオランダの性教育のようなことが早く日本で導入されるべきと思いながらも、この本を堂々と並べられないと考えた自分の態度の一貫性のなさを突き付けられた気がします。この本を生徒たちが気兼ねなく手に取れるように幅広く自分とからだを考えられる本を入れていきたいと思いました。
姪への性教育について義妹が悩んでいたので、参考になればと思い読み始めた。表紙の絵に思わずドキッとしてしまったので、思春期の子など、読みたくても手に取ることをためらってしまう人もいるかもしれない。日本の性教育がまだまだ遅れていることを表紙からすでに実感。それでも、性別にかかわらず、できるだけ多くの人に読んでほしい一冊。主に女性の体について、図解つきでシンプルにわかりやすく説明しながら、性認識や愛についても言及し、心についてもシンプルかつ丁寧に書かれている。さまざまな悩みに合わせて問い合わせ窓口が掲載されているので、すぐに相談することもできる。ぜひ義妹にすすめたい。