すばらしいイラストに圧倒されっぱなし。作者ベン・ロザリーの「地球へのラブレター」とありますが、生き物への愛とともに自分の使命として、この地球上の生き物が直面している現状を多くの人々に知ってもらいたいと感じていることがビシビシ伝わってきます。
美しく迫力ある細密画に宿る息吹と魂。自分のことばでありながら、きちんとした科学的用語を用いての解説はとてもわかりやすい。
「片利共生」「相利共生」や、「収斂進化」などという用語を初めて知りました。地球で共に生きるもの同士、敬意を持ってよく知ることが絶滅への傾斜を少しでも速やかに食い止める契機になると肝に命じます。

最後の頁でアトリエの机の様子が少し垣間見られるのだが、Faber-Castelの先のとても尖った鉛筆がたくさん置いてある。 表紙いっぱいに広がるライオンの絵をみても相当なインパクトだが、子供のための絵本、という枠には到底おさまらないスケールの大きさ。自分はイラストレーターの皮をかぶった動物学者だと思っている、と彼はいう。幼い頃からアフリカなどの自然界に親しみ、動物の世界に魅了された彼の筆は、非常に緻密で写実的なのだけれど、写真のようだとは言えない。鉛筆で、細部を描きながら表面的に正確な絵を描くだけでは足りない、羽や毛の下で何が起きているか、を知ることが大切、と言う。
読み物としても大変面白く、専門的な知識が散りばめられているのだけれど、難しくない（子供が自分で読むには内容的なレベルはかなり高いが平易な筆致が心がけられている）。
電子書籍で拝読した、左右両方の紙面を使った大きな絵がいくつもあるので、紙の本で拡げて読んでみたいなとおもう。絵も文章も見事で圧倒的でした。著者の自然界への大きな愛情と探究心が伝わります。

Hidden Planet: An illustrator's love letter to Planet Earth
Ben Rothery

（電子媒体で試し読みさせてもらっている身ですが）
これこそ、紙で読みたい本。
手のひらではなく、大型本で行きつ戻りつしながら、ゆっくり心ゆくまで眺めたい。
写真以上にいまにも触れられそうなのに
絵でしかあらわせない魅力的な生物がこんなにたくさん!眼福です。

生物の説明に関しては、
ざんねんないきもの事典や、ゆるゆる図鑑のヒットもあり
新しい発見は少ないですが
こちらの本の魅力を損なうものではないと思いました。

イラストのクオリティが素晴らしいです。大判の本で出版する価値があると思います。
そして、単なる動物イラスト集ではなく、動物学の解説がやさしい言葉で詳しくなされている点も素晴らしいと思います。索引がついているのも親切。

ただ、18ページにヒグマのイラストが載っている意味が私にはわかりませんでした（書籍版で見ればわかるのかもしれません）。それと、ほぼオールカラーなので仕方ないのでしょうが、このボリュームでこの価格という点が悩ましいところです。本作がたくさん売れて次作はより手に取りやすい価格帯で、となることを期待します。

写真と見間違うようなイラストなどさまざまなタッチで描かれている絵がステキでした。
描かれている絵にも添えられた文章にも動物たちへの愛を感じました。
動物の生態の他、絵の構図、描き方、観察、記録の残し方など参考になることがたくさんあって、終始ワクワクしました。

さまざまな生き物の隠れた生態を知ることができる本です。珍しい生態も必見ですが、なによりサブタイトルにもあるように、イラストが素晴らしいです。写真のようなそのイラストは、繊細で鮮やかで迫力があります。何度でも見直したくなる一冊です。

こんにちは。印象的なイラストに惹かれてリクエストさせていただきました。

その後何度か当店のレジでも売れていた覚えがあります。
大きなライオンのイラストに、でもなんだか優しそうな雰囲気。もしかしたら皆さんもわたしと抱いた印象が似ているかな、そうだといいなと思います。

表紙のライオンはインパクトがありますよね！
大きさがどのくらいの本なのか気になります。
子供向けではないのでしょうがこのイラストはホント
すごいです。
手に取って見ることが大事なのかもしれません。


#HiddenPlanet
#NetGalleyJP