あの図書館の彼女たち

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刊行日 2022/04/19 | 掲載終了日 2022/04/19

ハッシュタグ:#あの図書館の彼女たち #NetGalleyJP


内容紹介

ナチス占領下のパリ。ユダヤ人の図書館利用者のために、司書たちが考え出した方策とは──。ある女性司書の波瀾万丈の人生を軸に、本を愛する人々の勇気を描く感動の物語!

ナチス占領下のパリ。ユダヤ人の図書館利用者のために、司書たちが考え出した方策とは──。ある女性司書の波瀾万丈の人生を軸に、本を愛する人々の勇気を描く感動の物語!


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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784488011130
本体価格 ¥2,200 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

400ページ以上に及ぶ作品ですが、読み終えるのはあっという間でした。
次がどうなるのか知りたくて、ついつい先を急いでしまいます。
1940年代パリと、1980年代のアメリカ、この2つが舞台となって、お話は交互に進んでいきます。
パリのアメリカ図書館に集まる人たちが、それぞれ魅力的です。司書や館長、常連客、、、。パリがナチスに占領されても、抜け道を考えながら図書館を存続させようとする図書館員たちには、同じ職業に就くものとして、いろいろ考えることの多い小説でした。

本で読んで素敵な作品でしたが、映画化されても嬉しい作品かもしれません。

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ボリューム満点、読み応えのある作品でした。
司書として奮闘するオディールを通して、あの戦下のパリ、そして80年代のアメリカを行きつ戻りつかなり翻弄された。
ナチス占領下の図書館員たちの志に感動すると共に、戦時下での人間の嫉妬心の醜さや残虐性、良心とは?!彼女がもがき苦しんだことに私とて、同じ立場なら何をすることができただろう。何一つ満足に行動することなどできなかっただろうと思う。

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戦時下のパリと1980年代のパリが、スライドのように平行に進んでいく。少しずつ高まる緊張感、国が違うことで肌で感じる差異や違和感、何より湧き上がる絶望感と、その中から少しでも探し求める一筋の光。
コロナ禍が終わったらようやく平和な日々が戻ると思っていたのに、現実は何十年経っても人間は対立し争っている。今直面している危機感をもってリアルに読んだ醜い争いの中の再生の物語。

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海外の小説を久しぶりに読みました。最近よく読む軽いものとは違う、重厚で丁寧な描写とゆったりと流れる時間に浸りました。意外とすんなり読み進めることができたのは、主人公たちが魅力的だったこと、そして図書館を愛している物語だったからだと思います。戦時下に図書館という場所を守り続けた人々の信念と、図書館の持つ役割を考えさせられました。
図書館が大好きな人、図書館を愛する人におすすめします。
今の国際情勢と、戦争が人々の暮らしにもたらすものや平和を考えるという点においても、今ぜひ読んでほしい物語です。

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戦争中の図書館を扱ったノンフィクション作品を、以前読んだことがありますが、世界各地で戦争中にもかかわらず、同じような活動をしている人々がいたことに驚きました。本の力を信じ続ける、多くの人がいることに勇気をもらいます。

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信念をもって!
第二次世界大戦中のフランス・パリにおいて図書館で働く司書達の姿を描く。
当時の状況の息遣いまで聞こえてくるようで息苦しい。そして『本』という力を信じて行動する司書たちの姿は感動的ですらある。また対比するように綴られる80年代の姿はある意味平和的で微笑ましいものでもあるが、末期ではあるが東西冷戦期間であることは皮肉だろうか。
混迷の時代を鮮やかに浮かび上がらせ、悔いのないよう後押しをする大河作。

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時代背景が丁寧に描かれて、人の生活と苦悩を考えさせられました。戦時下、図書館で奔走する主人公に共感します。読みながら今、世界で起きている紛争を思い起こさない人はいないでしょう。長編でじっくり読み進めた一冊でした。

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自分が多感な時期にこの本を手にしていたかったな、と。
女の子を育てる(男の子でも)親御さんにも、素敵な価値観を持った子育てが導きが出来るのではないかと思いながら後半にかけて読み進めました。
自身の失敗を、今を生きる人たちには繰り返してほしくない。

原文のままでは読む機会はなかったであろう作品に出会わせてもらえたことに訳者の方、出版社の方に感謝します。
装丁も美しく、素敵だなと思いました。

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図書館勤務のこともあり、舞台が図書館の作品が気になりリクエストしました。
あらすじでは、ナチス占領下のパリ。ユダヤ人図書館利用者のために司書たちが考え出した方策とはーとありましたが、どちらかというと本と図書館を愛する女性司書の青春を描いていたかと思いました。

戦争のニュースが日々流れている今こそ読んでもらいたい作品です。家族や恋人と引き裂かれ、友情も壊れてしまう。パリのアメリカ図書館を舞台に魅力的な登場人物たちが、悩み喜び打ちのめされては希望を持つ。

のちに女性司書がアメリカで出会う年の離れた少女との友情も素晴らしかったです。全体を通すと戦争の暗く辛い場面もあったものの、ラストは鮮やか。爽やかな希望を感じることができました!

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本は良いものだと信じる人々の物語。図書館員として心が揺さぶられるようなお話でした。今読み終わったところですが、あまりにも受け取らなければいけないものが多くて…全てを消化するのに、しばらく時間が必要です。私が愛してやまない図書館という存在の、全てがあらわされていました。ありがとう。読めてよかった。

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パリにあるアメリカ図書館という存在にまず驚き。でも、本の力を知っていたら母国から離れても図書館の必要性が認識されているんですね。『戦地の図書館』で、戦時中の兵士のもとにも本が届けられていたことに驚いたのですが、パリのアメリカ図書館でも行われていたのにもびっくり。そして利用できなくなった登録者に本を届ける、という行為も初めて知り、ヴィシー政権下でもフランスで自由と平等と友愛が実践されていたことに胸が熱くなりました。登場人物たちも個性豊かで、ここに通ったら自分も豊かな時間が過ごせそうな気がしてうらやましかったです。終わりの方のポール/兵士の姿に『同志少女よ、敵を撃て』の幼馴染の姿を思い出し、哀しくなりました。始まりの気持ちは恋人や大切な人を思うだけだったとしても、人として自分を下げる行いをせずにいるのは非常時にはなかなか困難なことだと思わされました。

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図らず、第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台にした物語を続けて読んだ。戦時下の図書館で、何ができるか。近しく親しく過ごしている人たちの間にも、戦禍の影響は避けられず、心身共に疲れ果てていく。オディールの苦しみは予想以上で、読んでて辛かった。でもラストに光があってよかった。

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"図書館"という単語に惹かれて読んでみた。
非常時にはみんなそれぞれ自分の正義があって、他人がどうこう言うことじゃないけど、やっぱりいろいろ難しくてしんどい。誰が、何が、絶対正しいという訳じゃないから。
ラストはハッピーエンドでホッとした。
読んだあと実話を元にしたハンフィクション(半分フィクション)だと知る。
もちろん作品もよかったけど、実は謝辞のラスト2行がいちばん心にひびいている。
本を愛するすべての人達に読んでほしい作品。

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