コカチン

草原の姫、海原をゆく

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刊行日 2022/04/18 | 掲載終了日 2022/04/07

ハッシュタグ:#コカチン #NetGalleyJP


内容紹介

日本のれきしでは「元寇」で登場する、モンゴル帝国皇帝フビライ・ハンには、最愛の娘がいた。その名はコカチン。男の子なら次期皇帝まちがいなしといわれるほどのおてんば姫は、国のため、はるか遠く砂漠の地を目指し、マルコ・ポーロと冒険の海にこぎだした。

行く手に待つのは、荒ぶる海賊、鬼女のすむ島、怪異にとりつかれた魔の海――それでも、わたしの道はこの手で切り開く! 

愛と勇気の冒険ファンタジー。

日本のれきしでは「元寇」で登場する、モンゴル帝国皇帝フビライ・ハンには、最愛の娘がいた。その名はコカチン。男の子なら次期皇帝まちがいなしといわれるほどのおてんば姫は、国のため、はるか遠く砂漠の地を目指し、マルコ・ポーロと冒険の海にこぎだした。

行く手に待つのは、荒ぶる海賊、鬼女のすむ島、怪異にとりつかれた魔の海――それでも、わたしの道はこの手で切り開く! 

愛と勇気の冒険ファンタジー。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784863896680
本体価格 ¥1,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

男児ならば次期皇帝まちがいなしと言われるほど活発で勇敢なコカチン姫は、モンゴル皇帝フビライ・ハンの娘。そのコカチン姫を是非にと娶りに来たのが、イル・ハン国のアルグン王の使い、パルス。嫌がる姫を古老が諭し、勇者となれと背中を押す。ちょうど帰国を考えていたマルコ・ポーロも供にして、コカチン姫は1年半も西へ向かう旅の途につく。いく先々で起こるアクシデント。海賊との戦い、鬼女の島、魔の海。その度に困った民を放っておけないコカチンの勇気と正義感がそれらを打ち砕く。決断の早さ、有言実行で貫く胆力。共の者たちをとまどわせながらも姫らしい言動は、皆の気持ちを統率していく。この婚姻のしかけはある部分から見えてしまうが、それもまた姫の女性としての成長として一興。シリーズが続くといいな。

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活発で兄たちを差し置いて男児ならば次期皇帝にと言われるほど父のフビライ・ハーンに愛されたコカチン姫の我儘では済まされないお嫁入り道中は、冒険に次ぐ冒険のお転婆活劇でその活躍ぶりをぜひ動画でみたくなりました。

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モンゴルの皇帝フビライ・ハンの末娘として生を受け、鷹匠のように愛鳥を自由に操る元気で勇敢なコカチン姫が主人公。子供向けファンタジー。彼女の人生を左右するような、かのマルコ・ポーロを水先案内人とした運命の旅、。ハラハラドキドキの連続。子供向けだが、歴史上の有名人が色々出てくることもあり史実ベースだろうとわかる。
コカチンという名前は、ネットで調べてもあまり頻繁には出てこない(フビライハンの娘としても例えばWikiには今のところ出てこない)。しかし、モンゴル史を扱う人、あるいは、マルコ・ポーロの旅、というテーマでも、彼女の名前がみつかる。(ネットは便利だ)。マルコ・ポーロがモンゴル国に滞在したのは有名な話で、彼がイタリアに戻る旅、そこに関係したのがこの姫だとしたら、とても重要人物かもしれない。姫をイランまで送り届ける旅だった、と。この本の結末は非常に面白い成り行きで、楽しかった。実際の史実を少し捻ってファンタジーと、心の通った物語にする、という工夫をしたのかもしれない。地図を見るとどれだけの長旅だったかわかる。
東方見聞録 に彼女の名前が出てくる、という説もあった。

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大モンゴル帝国・フビライ・ハンの末娘であるコカチン姫は明るく、お転婆で、良い意味で恐れ知らず。そしてとても勇気がある。政略結婚の為1年以上かけて遠くの地へと赴く事に。その旅の先々での冒険物語。未知の世界でも、勇敢で、愛情深い姫にとても好感を持てる。困っている人を見捨てられない純真な心は、素晴らしい妃になる事だろう。どのように民を治めるのか是非、続きを読みたい。

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王道の冒険ものだけど、ヒロインがモンゴル帝国のお姫様ってところが新しい!
お転婆だけど、心優しい女性へと成長していく様が素敵でした。
これを読んで、史実に興味を持ってくれるかも。そして想像力をぐっと引き上げてくれると思う。高学年読み物としてオススメしたい。

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本書は元朝の皇帝で、チンギス・ハンの孫であるフビライ・ハンの末姫であるコカチン姫の冒険を描いたものだ。コカチン姫は、同族のイル・ハン国の国王アルグンに嫁ぐため、あのマルコ・ポーロに付き添われてイル・ハン国を目指す。イル・ハン国は、今のイランを中心とした国である。この辺りは史実に基づいているのだろう。しかし、個々の冒険については、かなり想像の翼を広げている。なにしろ夢を食べる爆を連れ戻したり、顔は人間の女で、体は鳥という鬼女と闘ったりと言った具合なのだ。そして最後に待っている、どんでん返し。読者はコカチン姫の魅力に心奪われるだろう。

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思った以上に冒険ものの歴史小説で驚きました。でも、展開のテンポがよく、とても読みやすかったです。
コカチンという方が実在した人物なのは初めて知りました。教科書でお馴染みのマルコ・ポーロを始めとした偉人も登場し、ポップで楽しい船旅物語でした。
ライトに歴史を楽しみたい子におすすめの本です。

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フビライ・ハンの娘、コカチンを主人公としたファンタジー作品。コカチンも、登場人物であるマルコ・ポーロもアルゴン王も、歴史上の実在の人物ですが、史実を忠実に再現したものではなく、あくまでフィクションですので、その前提で楽しんだら良いと思います。で、コカチンがとってもパワフルで前向き!船旅からの砂漠のラクダ旅は過酷そうですが、いつも元気なコカチンの姿に力を貰えます。お姫様だけど自分で生きていく、とってみ今風のプリンセスでした。カッコよかったです。ありがとうございました。

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モンゴル帝国フビライ・ハンの娘、コカチン。彼女は国のため、イル・ハン国へ嫁ぐことになります。婚礼のための旅は、とても大変で、今では考えられないくらいの時間と危険をかけるようです。それでも、生まれた時から側にいる侍女や、イル・ハン國からの使節の青年、加えて史実にも登場するマルコ・ポーロも従えての旅は、手に汗握るもので、次はどうなるのだろう?と先が気になる展開が続きました。
ラストは、思ったとおりのところに収まりますが、コカチンのこれからは、この本が終わった後も、愛と冒険に満ちたものになりそうだなと思わせるものでした。
おすすめです!

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