成田空港検疫で何が起きていたのか
─新型コロナ水際対策の功罪─
田中一成
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刊行日 2022/01/27 | 掲載終了日 2023/10/17
ハッシュタグ:#成田空港検疫で何が起きていたのか #NetGalleyJP
内容紹介
──成田空港検疫所600日間の闘いの記録と元検疫所長からの提言──
空港検疫は、国内へのウイルス流入を阻止する最初の関門である。
新型コロナ感染症のアウトブレイクにおいて、その水際の最前線で何が起こっていたのか?
元成田空港検疫所長による記録の書。
普段、ほとんどの人が意識することのない空港検疫だが、新型コロナウイルスの流行によって注目を集め、水際(出入口)=検疫というイメージから、時に「お粗末」「対策が粗い」など批判の的となった。
圧倒的な人員不足の中、現場ではさまざまなドラマも起こっていた。
検疫体制強化のために机や椅子をはじめとした備品をレンタルしようとしても、ウイルス汚染の風評被害を懸念し、リース業者は頑なに対応を拒否した。
帰国する日本人たちの横暴な態度にも悩まされた。
そして、パンデミック下のオリンピックでの検疫という、前代未聞の事態も経験することになる。
未曾有のパンデミックに検疫が混乱したのは事実。しかし、今回生じた数々の問題は、従来、検疫制度が抱えてきた問題が、コロナという極めて厄介なウイルスによって顕在化されたことによるところが大きい。この経験を検証し、改めるべきことは改めていかないと、次、新たなウイルスがやってきたとき、私たちは同じ過ちを繰り返すことになる、というが著者の切実な思いである。
2020年春から始まった新型コロナウイルスのパンデミックの記録と、この先、議論・検証される検疫制度改革に対する現場からの提言。
【本書の目次】
1章 嵐のような日々
2章 パンデミック下でのオリンピック・パラリンピック
3章 検疫と水際対策
4章 コロナ前夜
5章 アフターコロナに向けての提言
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784594090425 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
検疫官。この仕事について知っている人はどれだけいるだろうか。
コロナ禍になり急に脚光を浴びた検疫官。
私は空港で働いていたので検疫官の仕事を少しは知っている。
到着した飛行機の中に虫取り網を持って時々やってくる検疫官。
「かぞくちょうさ」と言われて私はその時「家族調査」だと思った。実際は「蚊族調査」。
病気を媒体する蚊が入ってきていないかをチェックしているのだ。
普段は地味な感じで仕事をしているけれど、とても大切な仕事。
この本は成田空港という現場で検疫官がどう動いていたか書かれている。
検疫の仕事について少しだけ知っている私も、今回のコロナで知った人たちも、国の対応に「お粗末」と思うだろう。コールセンターのくだりは、あり得そうだなあと思いながらも、ありえない・・・・と思った。
未知の病気が怖くて検疫の所に近づけない、近づきたくないのはわかる。
けれど、数少ない(思ったよりめっちゃ少なかった検疫官!)検疫官や医療従事者に、国はその人たちがスムーズに、きちんと仕事ができるようにしてあげないといけないと思う。何が起きているのか、だれもわからない。そんなものにスムーズに対応するにはいろいろな機関の協力が必要。
まだまだ落ち着かない日々が続きますが、検疫官の皆様、いつも本当にありがとうございます。