読書セラピスト

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刊行日 2022/02/19 | 掲載終了日 2022/02/19

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内容紹介

読書セラピーで女性たちは救われるのか? 消えた読書家の女性の秘密とは? 文学は人生に役立つものなのか? シェルバネンコ賞受賞のミステリ風味の物語。

読書セラピーで女性たちは救われるのか? 消えた読書家の女性の秘密とは? 文学は人生に役立つものなのか? シェルバネンコ賞受賞のミステリ風味の物語。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784488016791
本体価格 ¥2,100 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

本に関わる人なら、この本のタイトルに惹かれると思います。
主人公が読書セラピストで、訪れる人の悩みを、適切な本を紹介することで解決してくのかな?と思っていましたが、そうではなく、読書家の女性が失踪し、その謎を解くことになるというミステリでした。
もちろん、主人公のヴィンチェは読書セラピストを名乗っているので、彼を尋ねてくるお客に、その悩みに見合った本を紹介しようとはしていますが、なかなかお客の方は、それを納得して受け入れないようです。
ただ、巻末にはヴインチェの薦める本のリストが4ページにわたって掲載されていて、なかなか興味深い1冊でした。

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主人公のセラピスト、ヴィンチェの心情の中に漂いながら、作中劇を見ているかのような読書体験だった。ミステリというよりは正統派の海外の文学作品の趣で、決して品行方正ではないヴィンチェに振り回されながら、なんとか読破。ヴィンチェの思考が一般人である私にはかなり難解で理解し難いものだったので、彼の心情に振り回されず、もう一度落ち着いて読み直したいと思った。

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イタリアの古い石畳の街並みと、連なる古びた建物のイメージ
うだつの上がらない主人公ビンチェが鬱々と過ごしている様子が目に浮かぶような、
海外文学らしい雰囲気が良く出ている。
心に何かしらを抱えた人々に、本を処方する。しかもきわめて文学的処方の。
それはきっと、本を読む人にならわかる、即効性のない薬。
とはいえビンチェの処方する本はいささか納得しがたい部分もあるようで、
来客も怒ったり呆れたりで一筋縄ではいかない。
読者は残された読書リストと共に、失踪女性の行方を捜すことになるが、
どの作品も未読だったため、あらすじぐらいは調べながら読んだ方が
より一層面白いと思う。
久々に正統派の海外文学に触れられた。

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人生で初めてきちんと海外文学を読みきりました。もっと海外文学に造詣が深ければもっと面白く読めたのでは、と悔やまれます。
それでも作中に出てくる色んな作品に興味津々でした。どんどん主人公が患者たちを本で癒していく話なのかと思いきや、患者の半分には幻滅されてしまうという意外な展開や、しっかり予想外のラストで最後まで楽しめました。シリーズ化される納得の作品でした。

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読書好きなら惹かれるタイトルに期待値マックス。
悩める人々に文学作品を処方する読書セラピーを始めたヴィンチェ。彼のスタジオの階下の女性が失踪、状況証拠から夫が疑われる。読書家の彼女が読んでいた本のリストからヴィンチェは真相を探り出す。
といった内容だが、正直回りくどい内容であまり入り込めなかった。
ミステリ要素も薄いが、所謂海外文学好きなら試してみる価値はありかも。

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タイトルに惹かれて手に取る。
読書セラピストなる職業が実際にある事を初めて知った。

本筋は階下に住む婦人の失踪事件を謎を解くミステリ。
だが、主人公、ヴィンチェは探偵ではなく、駆け出しのセラピストだからクライエントの相談を受けながらゆっくりと話は進む。

だがその次々と現れるクライエントの相談に対してヴィンチェが本を処方する話が、とにかく面白い。
メインの事件の部分はヒントが割とあからさまに出ていると思うが意外性はあった。

原書は続編が出ているらしいので、いつかそれの日本語訳が出るのを楽しみにしている。

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