ラストバトル
プロレス哀歌
草凪優
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刊行日 2022/03/22 | 掲載終了日 2022/04/30
ハッシュタグ:#ラストバトル #NetGalleyJP
内容紹介
熱く切ない闘う男の物語、激誕! カリスマ作家・草凪優が新たに挑むハードボイルド・プロレス小説!
燃え尽きぬままプロレスラーを引退して10年、ラーメン屋を経営する川岸幸正の元にリング復帰のオファーが舞い込む。対戦相手は現在のプロレス界ナンバーワンであるナカダだ。当初はこのオファーを拒んでいた川岸だが、燻っていた自分にけじめをつけるため、リング復帰を決意する。果たして10年ぶりのリングで中年レスラーは何を魅せるのか…!
一人の武骨なプロレスラーのけじめの物語、哀愁に満ちた男の美学が炸裂するプロレス小説。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784801929791 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
引退してラーメン屋を営む元カリスマプロレスラーがふとしたことからリングに復帰することになる。
真剣に戦う「本来の」プロレスを題材にしたスポーツ小説。私は全く知らない世界だが、エンタテインメントとして非常に完成度も高く一気に読んでしまった。専門用語が多いが、それもまた一興。
官能小説家の人だが、エロ系の描写は一切なし。その潔さもいい。
川岸は、かつてチャンピオンまで上り詰めたことがあるレスラーです。細かい技にこだわるよりも、ガチンコ勝負がモットーの人だから、相手のレスラーであるナカタシンジがチャラい感じなのが気に入りません。このナカタは長身、金髪で日焼けした肌、たぶんオカダカズチカがモデルなのでしょうね。
川岸は誰みたいな感じなのかなぁってずっと考えながらこの本を読んでいたのですが、ローリング袈裟斬りチョップが出てきたところで不器用だけど熱い男、小橋建太かな?
「プロレスは嘘ばっかりだが、自由なんだ。プロレスほど自由な空間は他にない。勝ち負けも含めて、堅苦しく考える必要なんてないのさ」という川岸の言葉が胸にしみます。
文句を言いつつも、いつも応援し続けてくれる川岸の奥さんも、ラーメン屋を任せてくれと言った息子も、この家族は一本筋が通っているなぁと感じました。
川岸はこれからどんな風に生きていくのかなぁ。ラーメン屋さんに戻るのかなぁ?それとも?