シャルロットのアルバイト

大好きな近藤史恵さんの新作、丁寧に読み進めるつもりが、いつもの様にのめり込み、あっという間に読破。お菓子みたいな可愛いシャルロット。どんな犬なのか調べてみたら、まんま警察犬なのでビックリ。でも賢そうな風貌で小説に出てくるシャルロットそのもの。子供がいない夫婦の日常の、ふとした疑問やちょっとした困り事が起きた時、そこにはいつもシャルロットが当たり前のようにいて、夫婦を我がことのように見守る姿に心癒された読書タイムだった。

犬好きにはたまらない
かわいいかわいいシャルロット
ペットを飼うには覚悟いる
しっかりとした考えを持った真澄と浩輔の夫婦に安心感を感じる
冷静に物事を考えられる2人をこんな感じにしたのはシャルロットなんだろう
守るものがあるというのは人間を冷静にし、覚悟を決めさせる
この2人と一緒にいる限りシャルロットはとても幸せだろう
物語自身も様々な犬が出てくるが、それぞれの状況から出てくることも、やっぱり人間にしっかりしなさい、決断しなさいと犬たちが訴えているようにも思う
近藤さんの本は優しい雰囲気ながらも、ピリッとしたところがあってハッとさせられるし、気持ちが引き締まる緩急がいい

謎が解けたら「これでおしまい」じゃない。すっきりしないこともある。現実はそう簡単にハッピーエンドにならない。
不自由なことがあっても最期まで責任を持つこと。それができないなら犬と暮らすのはやめたほうがいい。
元気いっぱいでお利口で、優しくて可愛いシャルロット。また会えてうれしい。
この家族がずっと仲良く楽しく暮らしていけますように。