シナプス
大木亜希子
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刊行日 2022/02/28 | 掲載終了日 2022/02/27
ハッシュタグ:#シナプス #NetGalleyJP
内容紹介
覚醒するんだ、わたし――。
『アイドル、やめました。』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の著者が描く、悩みながらも一歩前へ進もうとする人々全てに捧げる応援小説。
▼収録作(短編四作)
「シナプス」 幼い頃から心の支えだった作家・宮原の担当編集者になった塔子は、彼との不倫関係が会社にバレて退職を選択する。新天地の週刊誌編集部で待っていた過酷な現実とは?
「風俗嬢A」花屋でバイトをしながら人気女優を目指す31歳の紗英は、同業の彼氏とも崩壊の危機。そんな崖っぷちな彼女に与えられた役は、名もなき風俗嬢だった。
「MILK」営業成績優秀ながら、部下の俊太郎と報われない恋を続ける楓。心に傷を負った彼女が目にしたのは、レズビアン風俗のサイトでーー。
「海の見えるコールセンター」有名映画プロデューサーとの不倫をスクープされたアイドル・早瀬マリカは、引退後、新潟で平凡な暮らしを送っていたはずだった。しかし、そこにも週刊誌の魔の手は伸びて......。
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出版情報
ISBN | 9784065266625 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
30代女性4人のセックスにまつわる連作短編集。表題作は不倫体質の塔子、ヒモ男と同棲中の紗英、キャリアウーマンの楓。元アイドルのマリカ。男で挫折し疲弊した彼女たち、懊悩しながらも答えを見つける。前途に余韻を感じられて良い。単調さに変化があり、星3.5
短編四作。アラサー女性のお話。
彼氏、不倫相手に傷つけられても、どこかで手放せず余計に傷つく女性達。
お互いに寂しさを埋め合わせたいだけのような関係で、どちらもズルいなって思ってしまう。
それでも傷ついた彼女達は強くなれたと感じたから、それぞれ幸せになって欲しいと願わずにはいられません。
大木さんのエッセイを読んでいたからか、大木さんらしい作品だと思いました。悩んで、苦しくても、立ち上がる生き様がかっこいいと思います。これからも女性たちのかっこいい姿を見せてほしいです。「MILK」の楓のその後が見てみたいです。
正直苦手なタイプだと思いつつも彼女たちのひたむきさに惹かれて、応援しながら読んでいました。
『シナプス』の最初の官能的な描写。女性ならではです。匂いとかなんかわかるー!!と思いました。
彼女は這い上がっていける強さを感じ、応援したくなります。
過去の描写で新山口から上京とあり、うそ!山口!嬉しい!お母さんの水産加工所ってどこだろう?とか思ってしまいました。地元がちょっとでも出てくるとなんだか誇らしいのです。
どの女性も瑞々しく、魅力がありだからこそリアルで友達に同僚になりたい、なりたくないを真剣に考えてしまう。でもやっぱり同志としてとても応援したくなるそんな作品です。
読み始めてから一気に読んだ。本当に面白かった。大木さんの言葉選びは卓越した物がある。報われない恋をする当事者の痛い気持ちが胸に刺さった作品でもあった。傷ついて、傷つけて、傷つけられて。自業自得と言われようがそれでも一人の人を好きになるというのは狂おしいほど甘く切ないものなのだなと実感した。
これは読んで欲しい!
大木さんには元アイドルの肩書きはいらないな。素晴らしい作家だとこの作品で証明されたと思います。
不倫、性、仕事、いろんな要素が詰め込まれてますが、構成がうまい。夜中に一編だけ読もうと思っていたのに一気読みでした。
30代女性を主人公とした4つの短編集。売れっ子小説家との不倫がバレた編集者、売れない崖っぷち女優、プライベートを犠牲にして仕事に邁進してきた管理職女性、週刊誌のスクープ写真で引退を余儀なくされた元アイドル。恋の感情に振り回され、打ちのめされて格好悪い姿を晒しながらも、立ち上がり前へ進んでいく。
元アイドル…くらいしか情報を知らなかったから、なんか本当にごめんなさいと思うくらい面白かった。
女性ならではのリアルな表現に引き込まれた。
キレイゴトではすまない感情。
ここまでさらけ出すことに感動した。
女性達、幸せになることに貪欲になれ!
不倫する側、される側、陥れられる側…
この本に登場する女性は、みんな報われない恋に溺れる人たちばかり。
でも、相手に振り回されてばかりじゃない!
自分を奮い立たせて、現状と訣別する決意をする彼女たちの姿は、私に勇気を与えてくれる。
官能的な表現が多くて苦手な人もいるかもしれないけれど、だからこそリアルな女性像が見えてくるのかも。
こんなに苦しい、もどかしい、報われないのに、なぜ彼女達は不倫をしてしまうのだろう?
その刹那が幸せだというのは、側から見たらどうしても無理があるようで、でもこれは私自身の視点がそもそも彼女たちの気持ちに付いて行けていないのだろうと思う。
生きていく上で、どこに幸せを見出すのか。そんなことを考えながら読んでいた。
元アイドルの彼女が、もうどこにも期待を持たず、自分の信じられるものだけを見て進もうとする姿が少し悲しく、少し安堵した。