もしも紫式部が大企業のOLだったなら 大鏡篇
井上ミノル
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刊行日 2022/02/18 | 掲載終了日 2022/04/11
ハッシュタグ:#もしも紫式部が大企業のOLだったなら大鏡篇 #NetGalleyJP
内容紹介
平安貴族が超身近になる人気作の新章!
平安の雅な世界を現代に置き換えた大人気コミック『もしむら』に待望の続編が登場!
今回のテーマは古典の授業でおなじみ『大鏡』。
スキャンダルあり、リベンジあり、怨霊あり、パンデミックあり……、
風流なだけじゃ生きていけない”いみじき”平安宮廷ライフをポップに描く、笑って学べる文学読本です。
***
長い歴史を持ち、日本を代表する大企業・株式会社 内裏商事。
同社副社長・彰子の秘書で、人気同人小説『源氏物語』の作者でもある紫式部は、広報部に異動し社史『栄花ストーリィズ』をウェブ連載している同僚・赤染衛門に、執筆協力を依頼される。
社内で絶大な権力を握る取締役&筆頭株主・藤原道長常務に気を遣いつつ、読者が喜ぶ魅力的な連載にするために資料を探そうと社史編纂室を訪れた式部たちが出会ったのは、謎の老人3人組!
うたてげなるアラトゥーハンドレッドの長老らが超人的な記憶力をもって語る内裏商事の泥沼権力闘争とスキャンダルの数々を、式部たちはキラキラ社史に書き換えられるのか!?
***
《『大鏡』とは?》
平安後期に書かれた作者不詳の歴史物語。3人の長老の昔語りに、若侍が合いの手を入れる形で展開する。藤原氏の栄華を中心に、文徳~後一条天皇までの176年間の歴史を、権力闘争や謀略事件、スキャンダルまで、批判と称賛を交えつつ色鮮やかに描いている。
出版社からの備考・コメント
A5判並製
出版情報
ISBN | 9784422910307 |
本体価格 | ¥1,200 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
楽しかった!
古典や歴史の授業で暗記ものとして習って苦行になる前に、こういう面白い工夫がされている本で一度読んでみるのはすごくいいのではと思う。かねてから、子供に親しみ易くする工夫として、イラストを多用したり、マンガで表すというシリーズは色々あると思う。
ここでは「現代版」として徹底的に、今身近であってもおかしくない語り口で描かれているのが飽きさせない。
この辺の話を小説などで読んだので、何となく皆一応知っている筋書きのような気はするのだけれど、いかんせんこの時代は藤原さんが多すぎて名前が混同されがちになる。パンデミックはいつの世も繰り返し起きてきた。そして、人々が恐れるのも当然なほど、何か悲劇的なことや陰謀の後には、たたるように天変地異が起きたり人が亡くなったりする。年表にされるとゾッとする。この世ならぬものを信じるこころはずっと強かっただろう。これはどういうことなのだろうか。
最後はやはり、女性は子供を産む道具、とされるのが摂関政治だ、ということ。この血筋が、今現在も論争になっているのだということを思わずにはいられない。今とは当然かなり違うモラルの中で続いてきた血統なのだなと。
コミック調で砕けた語り口でとても読みやすいが、実はこうだったんだ、と各章ごとに史実をまとめてある。
「難しいことを説明する時に、何かに身近なことに例えて話をする」のはオーソドックスともいえる手法ですが、まさか古典の世界を”会社”に置き換えることがこんなにも有効だったとは!
あまりの分かりやすさに目から鱗が落ちました。
大鏡は古典の授業で習ったことがありますが、語り手が強烈にユニーク(あり得ないぐらいのお年寄り)である点以外は全く興味を惹かれませんでしたが。でも今回この本で大鏡を読んでみると、気になるエピソードばかり。出世争いで足の引っ張り合いをする人たちがいれば、他方で恋愛スキャンダルを起こしてばかりの人もいて、「昔の人たちも本質は現代の日本人と変わっていないんだなあ」と親近感すら覚えました。
1ページの漫画でザックリ内容を抑えて、あとで人物や出来事の解説をするという構成もとても分かりやすかったです。前作も読んでみたいと思いました。
古典が苦手で授業で聞いた覚えはある「大鏡」でもそのお話は全く覚えていなかったので、漫画と登場人物たちの解説で、権力闘争あり、恋の物語があり、スキャンダルがありと、面白く読ませていただきました。こんなにも面白いお話が綴られていたのだと初めて知りました。
そして当時の疫病の流行と人々の行動の話は、コロナ禍における
現代にも通じるような話でした。千年後今の現代のコロナ禍の様子はどのように語り継がれるのでしょうね。
漫画なので、古典が苦手な方にも気楽に読める楽しい作品です。
マンガとコラムによる平安時代の解説書。主に古典「大鏡」と「栄花物語」から題材を選んで、舞台を現代に移して分かりやすく解説してくれています。
学生時代にこの本があったら嬉しかったなあと思いました。歴史や文学として学ぶだけでなく、あの時代の人間模様がイキイキと伝わってきます。どうしようもないなと思うような人物が、歴史の主人公として活躍していたわけですが、品行方正な人物よりも、やはり魅力はあったようですね。
高校生の受験勉強にも使えそうな本だと思いました。
「大鏡編」とはいうものの『栄花物語』『紫式部日記』など平安貴族ライフが面白おかしく書かれています。この本、学生時代に読みたかった!でも最近#月と日の后や#業平を読んでいたので、とても楽しめました。笑えましたが、それと同時にこう解釈するなんて!と唸ってしまいました。
私のお気に入りは紫式部の源氏物語をコミケに例えていたところ。確かにそんな感じだったのかも。
感染症パンデミックに自然災害、見えないものを信じる人たち…これはまさに現代の話?その上不倫にセクハラ、マタハラで大炎上!って今の◯春砲と変わらないじゃないですか。他のシリーズも読みたくなりました。
現代の会社になぞらえたわかりやすい表現で大鏡の世界を楽しめた。
高校の授業でやった箇所はしっかり覚えてるなぁと読んでいて思い出した。高校生の時読んでいたらもっと楽しめたのではないかとおもう。高校生たちにぜひ読んで欲しい。
古典は苦手なんです。
「大鏡」。。すみません聞いたこともなかったです。
なので読ませていただきました。
源氏物語・枕草子等何度挫折したことか
でもなんか面白いかも?!と思うきっかけになりました。
tryしてみようかな
なんとなく知ってるつもりの話も、こうしてマンガ込みで読むとわかりやすく、また、人物も現代の会社で言えばこんな立場、と置き換えてくれてるので、存在や性格など、ものすごく身近に感じることができた。
学生の頃に出会いたかったー!
とにかく今の学生にお薦めしたいです。
私が学生のときに出会いたかった。。。
現代の企業に置き換える作者の手腕に拍手をおくりたいです。
そうすることで、こんなにもわかりやすくなるなんて!
漫画のあとの「本当はこんな話」の説明も簡潔で、古典を要約するセンスの良さに脱帽しました。
高校時代に出会いたかった。古典は苦手意識があり、登場人物達の関係性もよく理解できず、ほろ苦い思い出がある。これを手始めに読んでいたら、もっと前向きに取り組めたはず。。。それほどわかりやすく面白かった。漫画と解説が交互に展開されるので、メリハリがあり飽きずに読み進められる。1,000年も前に生きていた人たちを現代に置き換えてみると、現代にも通じるところが多々あり、身近に感じることができた。最後に系図と年表があるので、そちらを確認しながら読むと、人間関係なども理解しやすい。これを機に勇気を出して大鏡読んでみよう。
おもしろい!!現代設定な上、台詞回しがイマっぽい。古典を知る入門編として面白いのはもちろん、古典を学ぶことにモチベーションが低い生徒に朝読書の時間に貸してみたいです。マンガの部分だけでも読むうちに、遠い世界だと感じている平安時代の人々が私たちと同じような感情で行動している人間だったこと、地続きの存在であることを感じられる仕掛けがたくさんあります。
読ませていただき、ありがとうございました。
マンガによるお話と解説が交互に登場して、理解を深める工夫がありとても読みやすいです。
中高生で古典が苦手な生徒は多く、読み物として楽しめたことのない人にはとてもいいです。古典作品『大鏡』の内容を知りたい人や紫式部のことを知りたいにおすすめします。
高校受験や大学受験に頻出の他の古典作品もシリーズ化してもらえるとうれしいです。
ふんわり理解していた人間関係や時系列が、めちゃくちゃアッサリ分かっちゃう。内裏商事は人材豊富ですな。キラキラの人物画がよく特徴づけていて、道長さんとかワルいんだけど、ちょっと外してる感じがよく出てる。これ、古典の課題図書になったらすごい。