13歳からのイスラーム
長沢栄治・監修
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刊行日 2021/05/01 | 掲載終了日 2023/03/31
ハッシュタグ:#13歳からのイスラーム #NetGalleyJP
内容紹介
イスラームの人口はいまや17億人。より身近な存在になってきた。イスラームはどんな教えで、どんな決まりがあるのか。どんな歴史や文化があるのか。現代のイスラーム社会は、どのようなものなのか。多角的にイスラームがわかる入門書。
イスラームの人口はいまや17億人。より身近な存在になってきた。イスラームはどんな教えで、どんな決まりがあるのか。どんな歴史や文化があるのか。現代のイスラーム社会は、どのようなものなのか。多角的にイスラームがわかる入門書。
出版社からの備考・コメント
特集 SDGsに取り組もう 選定作品
【テーマ 17 パートナーシップで目標を達成しよう】
児童図書選書のための総合ブックカタログ Luppy(るっぴぃ)
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【テーマ 17 パートナーシップで目標を達成しよう】
おすすめコメント
世界人口の約4人に1人がムスリムであるにも関わらず、日本においては、イスラームについてあまり知られていないのが実情です。これからの共生社会を考える上でもぜひ本書を通してイスラームを知っていただきたいと思います。
本書では、イスラームの基本知識だけでなく、世界中にいるムスリムの子どもたちの生活やムスリム女性へのインタビューなど、現代のイスラームについてもリアルに感じてもらえるように作られています。
世界人口の約4人に1人がムスリムであるにも関わらず、日本においては、イスラームについてあまり知られていないのが実情です。これからの共生社会を考える上でもぜひ本書を通してイスラームを知っていただきたいと思います。
本書では、イスラームの基本知識だけでなく、世界中にいるムスリムの子どもたちの生活やムスリム女性へのインタビューなど、現代のイスラームについてもリアルに感じてもらえるように作られています。
販促プラン
【本キャンペーンは終了いたしました】
・2月レビューキャンペーン「SDGsを広げよう!テーマ12~17」(NetGalley Japan主催)
【本キャンペーンは終了いたしました】
・2月レビューキャンペーン「SDGsを広げよう!テーマ12~17」(NetGalley Japan主催)
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784780311570 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
13歳からの、と銘打った、イスラムについて教えてくれる本。小学校の図書館では、「イスラム」というと「テロリスト」という印象しかない子供たちにたくさん会います。でも、身の回りにいないのでイメージが湧かないと言って無視できる内容でもありません。なにしろ、世界の4人に1人はムスリムなのです! この本は、ごくシンプルに、イスラームってこんな教え、ムスリムの暮らしってこんな感じ、と示してくれた上で、最近のイスラームの動向(ジェンダーやイスラム法の解釈の変化など)も教えてくれていて、とても分かりやすいと思います。タイトル通り、中学生→高校生くらいの人たちにちょうどいいですが、もちろん大人にもお勧めできる内容だと思います。ありがとうございました。
世界人口に占めるムスリムの割合は約20〜25%とも言われる。本書ではイスラーム教の教義にとどまらず、各国の子どもたちの暮らし、歴史的な背景やイスラーム社会、利子なし銀行の仕組みやハラール製品、女性達の今など、様々な視点から解説。
これまでいかに自分がイスラームのことを断片的にしか知らなかったのかよくわかりました。それも相当偏った見方であったと再認識。イスラームの歴史、文化、現代のイスラームまで多岐にわたって“13歳”にもわかるように噛み砕いた解説がありがたい。細かな信仰の決まりごとにも、ちゃんとわけがあり、神に救いを求めて生きることにムスリムは重きを置く。世界各地のムスリムの子どもたちの暮らしを紹介した章では、リアルな日常が描かれ、信仰と日常の結びつきがイメージしやすかったです。また、イスラームの「喜捨」の考え方、「ワクフ」の仕組み、現代のイスラーム金融のお金の回し方など、ちょっとした衝撃でした。やはり、ヨーロッパとの関わりの中で否応なく変えられていった部分があるのだと感じます。パレスチナ問題、難民問題など、端的な指摘で理解しやすかったです。
大人が読んでもとても勉強になる本です。
以前アフガニスタンのタリバン復権でイスラム教にとても興味を持ちました。
タリバンがコーランを元に法律を決めるということで、そもそもコーランというものは何が書いてあるのだろうと。調べてみるとコーランというものは翻訳が禁止されていて、私は「コーランを知っていますか」という阿刀田高さんの本を読んだりyoutubeでコーランを聞いてみたり、Netflixでムスリムの出てくるドラマや映画、ドキュメンタリーをたくさん見ました。
そしてこの本を読んだのですが、まず、分かりやすい。さすが13歳からのということもあり、とても簡潔にわかりやすく書かれています。そして、私は第2章の色々な国に住むムスリムの生活というのがとても興味深かったです。
テロなどもあり、ムスリム=ちょっと怖いというイメージもあるかもしれません。でもきちんと知ることはとても大切だと思います。
13歳からの、と題されている。中学地理で習う基礎から。
情報が詰め込まれているような学習本、調べ物の本、というよりはイスラームについての各分野で研究された専門家が章を分担して編まれた、大人にも十分読み応えのある一冊だった。
イスラーム関連では、テロや戦争を筆頭にさまざまな問題があるため、子どもたちが偏見に染まらぬよう、特に島国で(難民の受け入れが極端に少ない指摘もされている)日常的に馴染みのない世界を、わかりやすく解説している。特に宗教が異なると、生活習慣や考え方の違いが大きいため、同じ世代の子どもたちの生活を具体的に示したり、インタビューをして素直な気持ちを聞いてみたり。
執筆陣はイスラームの研究者なので、普段あまり目にすることのないイスラーム社会からの目線に触れることができる。
さまざまな対立は根深い。歴史的に根深い宗教対立のみでなく、西欧列強が自らの利を求めて紛争の種を蒔いたり介入してきた歴史も強調されている。
グローバル化が進み、様々な考えを持つ人と関わる必要が出てきた昨今、世界3大宗教の1つであるイスラム教について知ることは、大きな意味があるのではないでしょうか。「イスラームとは何か。」その問いを簡単な言葉で解説しています。
ウェルベックの「服従」でイスラムに興味が出て、入門用として手に取った。
「13歳からの〜」とある事から想定出来るように非常に簡便で且つ具体的な内容によって書かれた本で、本当に13歳でも理解出来そうな内容。ここ10年以上も世界的に関心の高まっており、これからのグローバル社会において上手くやっていくには「自分と異なる価値観の他者」に対する理解が必要あり、人生の早い段階から多様な他者について認識・勉強しておくのは良い事である。そう考えると良い教材になり得る、と言える。それで興味が出れば将来的にサイードや井筒を読めば良い。
ただ少しジェンダーの話に寄りがちなきらいがあった。確かにジェンダーは重要なテーマであるし、イスラムにおいても「男尊女卑が強いイメージ」があるので言及は必要であるかと思うが、出切れば「イスラムとジェンダー」と言う項目でまとめた上で更に深掘りしてもらえると尚嬉しかった。
13歳からの、と題してあったので、正直もっとライトな内容に終始するのかと思って読み始めました。
しかしながら、中身の内容はとても読み応えのあるものであり、イスラームに関する基礎知識を広く学ぶことができます。
文体は、中~高校生向けとのこともあり、平易な文章で綴られています。この手の本は、内容の薄さを難しい言い回しで煙に巻くような書籍も多い中、本書はしっかりとした内容があり、かつ非常に読みやすいです。
イスラームの歴史的な成り立ちに始まり、その教えの基本的なところ、現代を生きるイスラームの生活、世界との関係・・・と、非常に広い範囲ながらも、スッキリとうまく纏め挙げられていると思います。
イスラームに限らずですが、日本人はどことなく宗教というものに対して心理的ブロックがかかる人が多いように思えます。仏教や神道のように、比較的日本国内でも信仰者が多いようなものに対してもそうなのですから、イスラームのように、日本国内にあまり信仰者が多くない宗教に対しては、一層心理的ブロックがかかっている人が多いと感じます。
その一方、世界のグローバル化は進む一方で、そういった方々と直接やり取りをする機会は明らかに増えてきています。そうした中、それぞれの教義に対して肯定的/否定的かは問わず、まずはフラットな目線で知ろうすることが大事になってきていると思います。
子どもに限らず、大人に対しても、イスラームに関する基礎知識を付ける本としてお勧めできます。
欧米各国で起こっているイスラム教徒 (ムスリム) に対する人種差別 (イスラモフォビア) の問題に対し、
イスラム教とイスラム教徒に対する正しい知識を学ぶための良い教材だと思います。
ぜひ、小中学生だけでなく、大人にも読んでほしい内容です。
また、イスラエルのパレスチナ問題、ミャンマーのロヒンギャ難民の問題、中東が政情不安なのは欧米諸国の軍事介入が原因であることなど、イスラム社会に関係して知っておくべきことも漏らさず書かれていることは好感が持てます。
しかし、イスラム教が支配的なイランにおいて、ヴェールの付け方が悪いとクルド人女性が警官に殺されたことをきっかけに、反政府運動が起こっていることや、インドネシアにおける宗教警察によるシャリア法違反の取り締まり、イスラム社会での名誉殺人、LGBTQ に対する迫害、イスラム国 (ISIS) によるヤジディ教徒への迫害、そして、ミャンマーにおけるロヒンギャ問題、などなど、イスラム教に関連して知っておくべきことには簡単にしか触れられていないので、この本をきっかけに学んでほしいと思います。
特に、この本に少し書かれていますが、日本は国際貢献として必要な難民受け入れをほとんどしていないばかりか、入管施設でスリランカ女性のウィシュマさんが死亡した問題など、政府による人種差別政策を長年にわたって行っている問題について、若い人に知ってもらいたいと思っています。