風の港
村山早紀
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刊行日 2022/03/10 | 掲載終了日 2023/06/30
ハッシュタグ:#風の港 #NetGalleyJP
内容紹介
そんな時は待とう、
静かに。諦めず。
いい風があなたに吹く日まで。
そこに降り立ち、飛び立つまでのひととき。
旅人たちの人生が交差し、奇跡が起こる。
『桜風堂ものがたり』シリーズの著者が贈る珠玉の空港物語。
第一話 旅立ちの白い翼
夢破れて、故郷の長崎へ戻る亮二は荷物をまとめて空港へ。
似顔絵画家の老紳士と出会い、思わぬ言葉をかけられる。
第二話 それぞれの空
「本は魔法でできているの」小さな書店を
営んでいた祖母の言葉。
いま空港の書店で働く夢芽子が出会う、
ちょっと不思議な物語。
第三話 夜間飛行
恵と眞優梨は33年ぶりに空港で再会する。
少女の日のすれ違いと切ない思い出を
名香の香りに乗せて。
第四話 花を撒く魔女
老いた奇術師幸子は、長い旅の果て、
故国の空港に降り立つ。
自分の人生が終わりに近いことに気づき、
来し方を振り返る。
販促プラン
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが
<徳間書書店 C-パブリッシング サービス 書籍企画部> まで
直接お問合せをお願い申し上げます。
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恐れ入りますが
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出版情報
ISBN | 9784198651404 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
素敵な物語を、発売前に読めて幸せです!
“空港”の1日を舞台にした連作短編集で、登場人物のそれぞれの人生を垣間見ることができ、切なくなったり哀しくなったり、それでもほろっとしたりする作品で、出てくる人物は皆魅力的です。それぞれ抱えているものはありつつも、人生を大切に生きているような、そんな人たちです。そして、“空港“自体も魅力的な場所として描かれていて、飛行機に乗る機会がなくても、ちょっとふらっと行ってみたくなりました。
個人的には、第一話に出てきた紳士のお話をもう少し知りたかったと思いましたが、語られない部分があってこそ、余韻も残って楽しいのだなと思いました。
村山先生に新しい魔法をかけてもらい、また素敵な作品に出会うことが出来ました。
空港を舞台とした連作短編集。
四話とも素敵な魔法がかけられていて、短編集だとこのお話が特に印象に残ったという事があるのに、エピローグを含め全てが心の中に温かく残りました。登場人物たちの言葉も優しさが広がる、魔法の呪文でもかけられているように心に染み入ってきます。
良い風が吹くまで待っていてもいいんだと、もし私が立ち止まってしまったときに自分自身に言ってみようと思う言葉となりました。
自由に旅に出られなくて、空港の展望デッキで離発着を見て空の旅を思い描いているここ数年。こんなにも旅に出たいのは帰りを待っていてくれる人に、「おかえり」と言ってほしいからなのだと改めて思いました。
この作品に描かれている桜の花の咲く時期に、世界から風が吹き寄せ、吹きすぎていく場所に行く場所に行き、展望デッキでこの本を読みながら魔女を探してみるのもいいなと、そんな風に想像するだけでとても温かい気持ちになれる素敵な作品でした。
何年かに一度くらいな頻度だけれど、空港へ行くと心が踊る。希望に満ちた浮き立つような旅気分だけでも味わいたくて、ただ行くこともある。あの独特な空気感を感じたいのかもしれない。
今回はそんな空港が舞台。
漫画家、似顔絵師、書店員、デビューを控えた新人作家、少し落ち目の女優、そして、魔女。
少しづつバトンを渡しながら紡がれるものがたりは、優しく心を癒やしてくれる。心地よくなる魔法がかかっているに違いなく、だから、村山早紀さんは魔女なのもしれない。とも思う笑
村山早紀さんの本はいつだって私たちの味方だ。特に我々書店員には嬉しい展開が待っている。一時の安らぎを求めて、これもまた何度も手に取る本になりそうな予感。
春の空港が舞台となり、それだけでいろいろなドラマが生まれそうな気配がしてページをめくりました。登場人物たちが、今までの自分の人生を振り返り、答えのようなものを受け取って次へと歩き出す様子を祝福したくなるような、素敵な物語でした。それぞれの笑顔が印象的でした。
数々の「奇跡」を作り出すような、物語を紡ぐ村山早紀さんの、空港を舞台にした連作短編集です。
この作品でも、やはり、たくさんの奇跡と出会うことができました。
とても日本語が綺麗で、ストーリーも優しく、未来に希望を感じられるという点で、安心して子供たちにすすめられます。
本にまつまるストーリーがあるので、図書館でもおすすめしやすいです。
春の空港が舞台で、出会いと別れ、がテーマにあるので、卒業・入学の時期の学校図書館にぴったり!嬉しいポイントです。
桜の季節、是非ご一読あれ!
表紙も楽しみです。
第一話 旅立ちの白い翼
第二話 それぞれの空
第三話 夜間飛行
第四話 花を撒く魔女
エピローグ 空港にて
もう目次を見ただけでワクワクしてくる。
旅立つ人々を迎え、送り出す空の玄関。空港は特別な場所、思い出がよみがえる場所。
夢敗れ故郷に帰る漫画家、空港の書店員、幼馴染の2人は女優と新人作家、世界中を飛びまわるマジシャン。
それぞれのエピソードに家族や友人への感謝の思いが伝わってくる。誰かの幸せを願う人に、素直に願える人になりたいと思った。空港という特別なシーンでの出会いは、不思議な魔法がかかり偶然なようで必然なのかも…と思えてくる素敵な物語でした。
人の行き交うターミナル。旅立つ人、帰る人、通過点の人…、様々な状況の人を見守る場所。涙も笑顔も、時には悲しみや怒りも受け止めて、ひととき立ち止まり、そして風の吹くように送り出す。そこにある幾多の物語を携えて風は吹く。別れと出会い。失意と希望。何度でも飛び立てるのだと心にも風が吹く。爽やかな明日を感じさせてくれる物語。
美しい世界と知らないのに知ってるような気がする物語に心の底から安堵する。
村山早紀さんの紡ぐ物語はとてもあたたかくて素敵だ。
「世界に優しい祝福を与える、旅の魔女がいる」このセリフに涙がこぼれました。
なんて素敵な風景なんだろう。言葉や文章でこの風景を見せてくれる村山早紀さんこそ魔法使いじゃないだろうか!いい年して泣きまくりました。
思わず空港に行きたくなる、心が旅してしまうそんな物語。
皆さまよい旅を!!
村山早紀さんの物語は、いつもやさしい。
今回は空港が舞台でしたが、書店でつながっていたりするので連作を楽しむことができました。
空港のホテルに泊まったことがあったので、映像として浮かび、自分が泊まった時のことを思い出しました。
コロナ渦でずっと旅行も行けていないし飛行機にも乗っていない。この物語を読んで空港に行きたいなぁとしみじみ思いました。
村山早紀さんは、もしかしたら魔法使いなのかもしれない。ふと、そんなことを思ってしまう。人生に行き詰まった人に、この一冊を差し出したい。いつか良い風が吹くときが、誰にでもありますように。空港を舞台にした、4つの物語。今、私が一番欲しかった言葉が、この物語のなかにありました。
風を待ち、風に乗る。とある空港のターミナルで交錯する人と人、人と時間。4話が少しずつリンクする連作短編集。ここから、どこかへ。旅立つ人もいれば、帰ってきた人もいる。人生の区切りにしようと思い切ったつもりが、空港での新たな出会いがまた別の光を灯したりする。忘れたはずの時間が不意に蘇り、今と過去を繋いだりする。ずっと謎だった別離の訳が紐解かれたりする。空港とは、魔法をかけたり、かけられたりするそんな不思議な場所であり、空間なのかもしれない。待つ時間は決して無駄な時間ではなく、自分を見つめ直し、整え、備える時間。それが何にも生み出さなくとも、ただ立ち尽くすだけであっても。空港を行き交う人、そこで働く人、それぞれの思いを受け止めて、凪いだり、吹いたり。100回に1回の魔法でいい、ふと見える光景に心が動くとき、わたしたちは風に吹かれているのかもしれない。
百代の過客にして・・
旅の通過点ともいえる空港を舞台にして、出会う人々の交錯を描いた連作集。
年代、性別、背景もそれぞれさまざまな人が集う空港での出会いは、偶然ながらも必然のように思えるのが不思議だ。一瞬だからこその輝きであり、過去の因縁からとも、未来への布石へとも言えるようで、とても愛おしい。
また空港に昔の宿場町のような役目を感じ、「奥の細道」の序文が浮かんだ。
落ち着きながらもワクワクする期待も胸に想起させる作品。
空港には、人との人の別れもあり、出会いもある。この作品では出会いの物語が描かれる。どの短編もとても人々が魅力的で、それぞれの人を応援したくなる作品でした。全部好きですが、恵と眞優梨の物語が特に好きでした。「みんなが旅の途中」。本当にその通りだと思いました。素敵な作品をありがとうございます!
なんと素敵な物語なんでしょうか。
空港を行き交う人々の束の間の人生を垣間見させてくれる。
飛行機に乗る前の高揚感、そして旅から戻ったあとの安堵感が風の港には満ちていますよね。
村山さんの言葉にはまるで魔法がかけられているのか。
物語を読みながら、私が経験したことが、もしかしたら私も未来の私に出会っていたのかもしれない?!なんて思い出し笑いをしてしまいました。
第一話は少し切なくて、この先はどんなお話?と思ったら、
第二話はうんうんいいねその調子で書店の仕事を頑張ってと応援したくなり、
第三話は親友との再会で過去の誤解が解けて良かったねと安心し、
第四話は魔女の数奇な運命がファンタジックでワクワクし、
空港は本当に人の数だけそれぞれのエピソードがあって、
飛び立たなくても旅気分も味わえるところでもあるのだなと感じることができました。
気軽に旅できない今だからこそ、読んでみてとおススメしたい作品です。
旅の途中な人々が集う場所、空港で繰り広げられる魔法にかけられたのような素敵な出会い。
1話ごとにかわる語り手の様々な思いと事情にぎゅーっと苦しくなったり、キュンとうれしくなったり。最後のエピローグは全ての登場人物に明るい未来を感じさせる雰囲気なのが好きです。
今、生きるこの世の中の、美しさと優しさを感じられる作品。
とある春の一日、空港を行き交う人たちに起こる、小さな奇跡の物語。客と店員、数十年来に偶然再会した旧友…など、登場人物の間で交わされる一見何気なさそうな会話や仕草の数々からは、互いの歩んできた道への肯定があり、これから歩んでいく未来への希望が、確かに読み取れます。コロナ禍は未だ終息せず、思うように旅にも出られない、そんな荒んだ世相も恐らく手伝って、より心が温まり癒しが得られるような気がします。
風の港
空港に行き交う人々、旅立つ人、帰ってきた人、その場で働く人、空港はたくさんの人々がすれ違い出会う場所で、どの人も人生の途中で旅人。
そんな人々が無意識にすれ違うだけの場所で、人々の無事を願ったり幸せを願う人達がそこに居ました。
空港が好きでホテルが好きで、でも今はなかなか外出できずに空港からも足が遠のいてしまった現代に優しく吹く風のように、桜の花びらを舞わせて、とっても暖かく背中を押してくれる物語が届きました。
村山先生の物語はいつもあたたかい魔法がかかっていてとても好きです。
読書が苦手でも読めてしまうので春からの新生活に、新しく読書の時間を入れてみませんか?
空港は、一度踏み入れたら何ともいえない魅力的な場所ですね。人は誰しもそれぞれの人生の旅人であり、誰もがその人生の中で旅の途中なのだということを思い出します。そこには絶対的なドラマが存在するわけで、それをさきたんマジックで優しく紡いでくれた!!という気持ちでいっぱいです。特に第三章の「夜間飛行」には泣けました。やはりいいなあ~村山早紀作品は、プラス書店員への愛もちらほら覗ける。だから、やめられません!
空港は飛行機で酔いやすいのと荷物検査が億劫な心理的にも家からの距離的にも遠い存在でしたが、1つの空港で交差する一期一会やそこで生まれるストーリーに感化されてちょっと行ってみたくなりました。スナフキンに憧れるムーミンの気持ちが初めて解った様な気がします。
とても優しい物語だったなと思います。ひとつひとつが連鎖していく様子に、人と人とのつながりと個々人の物語を感じられてよかったです。ちょっと展開遅いなーと思うところもありましたが、人々の優しさや人生が丁寧に描かれており、タイトル通り、青空と風を感じるおはなしでした。
人の縁の不思議さや温かさが感じられる作品。
大切な人を失った過去の悲しい記憶も、時が経ち良い風が吹いた時にやわらかくほどけていく。
そうやって人はまた前を向いて歩いていけるんだなと希望を感じました。
私はこの作品のなかで「花を撒く魔女」が特に好きです。
自分が辛い経験をしたからこそ誰かを笑顔にしたいと思う彼女がとても素敵に思えました。
4章+エピローグで、とある空港に来た人たちの短編集。
1章は少し苦しくて…感動。前向きになって良かった。
2章は、村山先生のお得意な書店ファンタジーで、とてもステキなお話でした。
3章は、旧友と会えた2人。親友だったんだけど、何かがあってお互いモヤモヤしたまま別れ、何十年してから、たまたま空港で再会。これもまた、感動。
4章には、戦中〜戦後を生きた、魔女の話。
そしてエピローグ。
空港は、たくさん人がいるけれど、そこで働く人以外は、どこかへ行く通過点に過ぎない。けれどその通過点にも人それぞれのエピソードがあり、とても面白かった。
ありがとうございました。
第一話。恋人と親友を同時になくし、あげく夢を諦め敗残兵のように故郷逃げ帰るため空港にやってきた亮二。その言い訳は、深い海の底にしんしんと降り積もるマリンスノーのよう。いいわけたちは、美しく見えて、光から遠く遠く逃げていくだけ。やがては不幸な生物の化石になって博物館にしまわれてしまいそう。
「疲れが降り積もってるっていうか・・・潮時だったんだろうな・・・何者かになれるかと思っていたけれど、結局なんにもなれなかったなあ・・・」もう、このリアルな心境に、読むのがつらくなって本を閉じそうになったのは、わたしだけではないのではないでしょうか?
ああ、いつもいつも感じていることをまた、ここでも味わうなんて。八方塞がり、四面楚歌・・・いや、ホントはきっと大したことじゃないのかもしれない。なのにもう何処へもいけないこの感じ。このまま読み続けても、そこに光があるのだろうか?期待が持てない。どうしたってもう、なんか、無理だよ・・・そんな、気持ちでした。
空港を、『風の港』と呼んだ村山早紀さん。一瞬に世界が変わるような光る風を吹かせてくれました。あたたかく、やさしく、そして、本当の自分を抱きしめるように包み、未来への翼をあたえてくれるような風。ああ、ちゃんと見ていなかった。本当の自分の姿、自分を愛してくれた人々の姿。そこに、ちゃんと残ってた「希望」。
ファンタジーなのかもしれない。でも、心にストンと落ちました。何故?もどうして?もない。ホントのお話。
第一話を越えられれば、もう『風の港』に吹風はきっとみんなに届きます!夢芽子さんも、眞優梨さんも恵さんも、幸子さんもみんなこの、光る風にのります。惹かれるようにこの本を手にとった幸運!ありがとうございます。
人生は旅のようなもの。いろんなことがあって止まって、旅立って、生きていく。
頑張っているからこそ、時々苦しくなる。簡単に手放せない大切なものだからこそ、悩む。
大丈夫だよ、きっといつか追い風が吹くよ、そんなやさしいメッセージが届くような物語です。
旅の中で立ち寄る港。そんなひととかの休息で偶然出会った人々の人生が交錯し、前を向いて進んでいく。心がぽわっとあたたかくなるお話でした。出会いによって前向きになれる、まさに春の季節にぴったりの作品です。
村山早紀先生の最新作。それだけで期待値が上がります。そしてその期待を裏切らない。とても素敵な心があたたかくなるストーリー。私が書店員だからでしょうか、本屋さんのお話が好きです。しかもちょっと”すこしふしぎ”な展開!『桜風堂夢ものがたり』にもありましたが、この物語の運び方にとてもシビレます。たくさんの方に読んで欲しくなる作品でした。
一期一会の出会いから運命が変わる様な劇的な出会いまで、空港を舞台にした少し切なさを伴う4つの物語。希望と諦念の狭間で揺れ惑う柔い心を美しく描写した、仄かなファンタジー作品。前向きになれない時は、少し立ち止まって想い出に浸るのも、新たな発見があっていいのかもしれないと感じた。出会いと別れの春にオススメ。
ものすごくたのしみにしていた新刊でした。ここ1ヶ月少しで世の中の不安定化がどんどん進んでいるように思います。
そうか、戦火があがるということは、わたしのだいすきな本がみんな灰になってしまうということなんだ。
わたしは不安定その度に誰かに縋りたくなってしまいます。自分の弱さを感じています。
親友や恋人とのすれ違い。その誤解が解けたときの安堵。わたしの人生にもそんな瞬間がくるだろうかと願いながら読みました。
空港を舞台にした不思議な話し、最初の漫画家と似顔絵書きの人の話しが良かった。あのラストは余韻が残る。空港の書店で働く女の子の見たドッペルゲンガー的な記憶、あれも何かポジティブでいい感じ。そして、新人作家と女優の再会の物語。過去のエピソードが印象に残ったた。魔女の奇術師の話しはちょっと・・・。空港は出会ったり別れたりする分岐点、そこで生じた不思議な短編集は優しくて癒やされるなかなか読み応えあり。
空港を舞台に、様々な思いを抱えた人たちが登場し、回想したり行動したりすることで、次第に変化していく様子を興味深く読ませていただきました。空港そのものは目的地ではなく、目的地へ向かうための経由ポイントということが物語の構造とリンクして、登場人物たちも人や記憶を経由して、飛び立っていきます。
空港にある独特な雰囲気や緊張感が、旅立ちの空気と混ざりあい、カバーのイラストのように爽やかで澄んだ空気が感じられる素敵な読書になり、とても癒やされました。おすすめです!
本を愛する人と魔女を素敵に描く作家・村山早紀さんが「空港」を舞台に、人生の交差点を映し出す。出会いと別れ・再出発…ひとつひとつの短編がリンクし合ったら、こんなにファンタスティックで愛に満ちた物語になるなんて。明日へ一歩踏み出せるように…。風がそっと背中を押してくれるような作品です。
わたしも大好きな場所、空港。旅に出る場所というイメージしかなかったわたしにとって、もっといろんな理由があって、いろんな思いを抱えているんだな、と勉強になりました。わくわくしているわたしには見えてなかったなーと。一期一会。その場限りだとしても人と人が出会う場所。空港がすきー!!!
運命のいたずらと、時の気まぐれが交錯する空港の物語。
連作短編形式で、少しずつ(あるいはがっつりと)話がつながっている。
人生を振り返りつつ、未来へはばたくためにそっと背中を押してくれる誰かと出会える。
空港にはそんな魔法と奇跡が息づいているのかも。