アリスが語らないことは

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刊行日 2022/01/27 | 掲載終了日 2022/01/25

ハッシュタグ:#アリスが語らないことは #NetGalleyJP


内容紹介

大学生のハリーは、父親の事故死を知らされる。急ぎ実家に戻ると、傷心の美しい継母アリスが待っていた。刑事によれば、海辺の遊歩道から転落する前、父親は頭を殴られていたという。しかしアリスは事件について話したがらず、ハリーは疑いを抱く。──これは悲劇か、巧妙な殺人か? 過去と現在を行き来する物語は、ある場面で予想をはるかに超えた展開に! 圧巻のサスペンス。

大学生のハリーは、父親の事故死を知らされる。急ぎ実家に戻ると、傷心の美しい継母アリスが待っていた。刑事によれば、海辺の遊歩道から転落する前、父親は頭を殴られていたという。しかしアリスは事件について話したがらず、ハリーは疑いを抱く。──これは悲劇か、巧妙な殺人か? 過去と現在を行き来する物語は、ある場面で予想をはるかに超えた展開に! 圧巻のサスペンス。


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784488173074
本体価格 ¥1,100 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

アリスは出会う人が悪かったと思いました。世間体にはタブーとされている行動をとってしまったのも相手が悪かった、、、。15歳という重要な年齢に色んな出来事が起こりすぎたのも原因かなとも思いました。
若さは永遠に閉じ込める事は出来ないが、年齢を重ねていっても感じていたフレッシュな考え方を持つことは悪くないと私は思っています。しかし、今回の作品に出てくる人物は「若さ」に対する考え方が間違っているなぁと思いながら読んでいました。ラストのアリスの結末は予想してなかったからビックリです。

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現在のハリーと、過去のアリスの視点で話が進む。魔性の女アリス、第2部では事態が急変。どんでん返しからのラストは因果応報とでもいうべきか。ミランダ、ケイト、アリス、果たして次は誰になるのか、続編が楽しみ

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現在と過去の話が交互に語られる構成。
波が少しずつ砂浜を飲み込んでいくように、少しずつ過去が現在を侵食していくような物語でした。

少しずつ謎が明らかになっていく中盤からものすごい勢いで事態が転がっていき、「ここからどうなるの!?」と思いながら急かされるようにページをめくり続けました。そして衝撃の結末。「海」が物語のキーワードとして、とても効果的に生かされている点も印象に残りました。

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読む前から期待はしていたが、上回る衝撃度だった。美しい少女時代のアリスが登場した時から不穏な空気は感じていたが、、
一般的にはアリスのような女性が魔性の女と定義されがちだが、読み解いていくと、アリスはサイコパスでもないし、抗えない運命に漂って生きてきたとも思えるのが複雑なところ。
魅惑された人が浮かされたようにアリスに翻弄されたこと自体が罪ではあるのだが、アリスからしたら罪の意識はそれほどなかったのだろう。
ラストは映像美さえ感じられる終末で印象的だった。

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ハリー視点の現在と、アリス視点の過去とが交互にストーリー展開していきます。
何故?誰に?父を殺されたのか真実を探るハリー。多感な少女時代の偏執的な愛を貫こうとするアリス。
一部ではゆっくりと話は進んでいきますが、二部からは展開が次々と進み一気読み。
アリスの決して愛とは呼べない依存と、アリスへの執着が多くの悲劇を生んだ。読了後には重い溜息が出た。

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現在と過去が交錯しながら進んでいく中で張り巡らされた伏線がどんどん回収されていくので、読むのを止められまん!
どこで歯車が狂ったのか、なかなか根深いです。
まさかの犯人登場にえーっ!!となること間違いなし。
読み終えてもまだ物語がひっくり返るのではないかと、最後の最後まで信じられない一作でした。

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現在と過去が交錯しながら1点に向かって収束していく構成は見事であり、その中でのたった一つの事実が物語を根底から変えてしまう。さらに、その物語を可能にしたアリスという強烈なキャラクタを作り上げた筆者のストーリーテリングの上手さに舌を巻いてしまう。素晴らしく面白かった。これから読む方のために先入観を与えてしまうので、あまり物語の中身に触れたくはないが、こういう話の割には、「生臭さ」を感じずに自然に読めてしまった。これもアリスというキャラクタのなせる業なのだろう。All the Beautiful Lies という原題を「アリスが語らないことは」としたのも秀逸。アリスこそが本作の中心でありテーマなのだと改めて感じる邦題であった。ピーター・スワンソンの作品はどれをとってもハズレがない。多くの方に読んでもらいたい秀作である。

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翻訳ミステリを読むのは久しぶりだったが、堪能した。謎解きとかトリックを追うというより、人間関係や心理描写の妙。海辺の情景が思い浮かぶ。帯にあるように過去と現在を行き来する展開で、人物像を深めて行く。人間関係に少々問題ありだろう、と感じるが、犯人探しというより、登場人物たちが辿ってきた半生をふりかえる形で、そうきたか・・・という驚きはあった。
主人公の父親の営む本屋は稀覯書を扱う店。特にミステリーに詳しい店主という設定なので、書名もいろいろ出てくる、読み手のミステリー好きには興味深いだろう。

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冒頭からずっとゾワゾワした雰囲気で物語がすすむ。現在も謎めいているが、過去も相当エグい。何度となく心の中で「アリス…!あなたって人は!」と叫んだことか。登場人物たちが代わるがわる独白をしていく中で、結局ビルは何を知ってて、何を思っていたかが謎のまま。これは紙で読みたい話だった。

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ある日、ハリーの父が散歩中に転落して亡くなる。事故かと思われていたが、他殺の可能性も見えてきて。過去は継母アリス本人の目線で、現在はハリーの目線で行き来しながら物語が進行していく。第一部はゆったりと進んでいくが、第二部からはテンポが上がり一気読み。残念ながら、帯にかかれているようなとてつもない衝撃は受けなかったが、癖の強い登場人物たちと、執着ともいえる歪んだ愛が引き起こした惨劇、そして悪気も自覚もない魔性の女アリスに、胸がザワザワするような気味悪さを感じつつも、最後まで目を離せない展開に引き込まれた。

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美しいアリスは何を知り、何を隠しているのか。そしてアリスはやったのか…。現在に過去が追いつく形で語られる物語は始まりからグングン惹き込まれる。転落死した夫と義理の息子、黒髪の謎の女性、実の母親や継父、親友…。私個人としては『無意識』を感じた。故に罪悪感も無いのだろう。愛情も友情も何もない。そもそも感情はあるのだろうか?あまり色々書いてしまうとネタバレになりそうだ。最後に一言だけ。魔性の女とは正にこの女の事を言うのだろう。

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翻訳本とは思えない綺麗な文体で、ストーリーも複数人の視点から語られるので、展開がなかなか読めず、ページをめくる手を止めることができませんでした。実は的な展開もよく練られており、この作家の本はどれをとってもハズレがないと思いました。

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読み終わりにいやぁーな気分にされされる、ミステリでした。
どの登場人物に共感出来なくて…。
嫌悪感を感じつつ、それでもグイグイ読ませられたのは流石です。
イヤミス好きにはハマるお話だと思いました。

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大学生のハリーは父の事故死で実家に戻ると美しい義母のアリスがいた。
父は本当に事故死だったのか⁉︎
アリスと過去とハリーの現在が交互に展開。
伏線回収しながよんだつもりだけどだめだった。
最後はまさかの…

やられた〜。

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海外の翻訳ミステリはあまり読みませんが、これはとても読みやすかったです。ハリー視点とアリス視点が交互に語られるストーリー展開に、先が気になりページを繰る手が止まりませんでした。どんどん加速する展開はまさに夜更かし本ですね。過去作も読んでみたいと思います。

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海外らしさ全開なドラックや飲酒、性についてが出てくるミステリーで、海外ドラマを見ているようにのめりこんで読めた。一つの事件を軸に現在・過去・人が絡み合って解決に向かっていく。愛の行く先は幸せもあれば不幸もありますね…。

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「そしてミランダを殺す」の作者の最新作。老本屋の亭主が殺された。ハリーという息子が謎解くをする。アリスは父の後添えである。現在と過去の二重構造となっていて、それが、二重奏のような効果となり胸に響いてくる。読みやすく、わくわくが止まらない。さすがミステリーの名手。構成も良く、最後まで目が離せない内容になっている。しかし、このアリスは悪女なのか。それはどうなのだろう。あたかも彼女は悪女のように語られるが、どこかに僕は共感を覚えるのだ。悪いのは継父ではないのかと思ってしまう。

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父の急死で故郷の町に戻ってきた青年ハリー。
父の死は事故なのか他殺なのか。
ハリーは事件の鍵を握る若い継母アリスに、魅かれつつも不穏なにおいを感じ取っていた…

ハリーが真相を探っていく今と、アリスの少女時代が交互に語られていく。
過去と現在に起きたそれぞれの事件。それに共通して存在する隠微な悪の種子。
その種子から生え出た蔦に絡めとられ危機におちいっていくハリー。
廻る因果が毒のように読者にも効いてくる、とてもとても後味の悪い物語。

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父親の死を知らされたハリーの現在と、ハリーの継母であるアリスの過去が交互に語られる。ハリーの父は事故死だったのか?過去のアリスに何があったのか?淡々と語られていた話だがじわりじわりと現在が過去のアリスによって染められていく。現在のハリー以外の視点が現れたあたりから、もうページをめくる手は止められない。思いがけない事実と納得、それだけでは終わらせないラスト。読後邦題がジワリと効いてくる一冊だった。

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『そしてミランダを殺す』『ケイトが恐れるすべて』を超える衝撃。ピーター・スワンソンにハズレなしという定説を盤石にした作品である。過去から現在に連鎖する恐ろしさ、悍ましさにページを捲る手が(実際はフリックする指だが)止まらなかった。ラストシーンが印象的。

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400ページ強ありますが、夢中になって読んでしまいました。
義母アリスの過去と、ハリーの現在から語られる、ハリーの父、アリスの夫の死の真相。
アリスの義父ジェイクについては過去のものだ、もう亡くなっているのかもと思っていましたが、途中からジェイク視点の過去が明らかになっていくにつれ、登場人物の性癖がどんどん明らかになっていく。
アリスもなかなかの悪女だし、ジェイクもやばいし、ビリー、お前もか!と最初に亡くなったビリーにも少しショックを覚えた。
Netflixドラマとかにしてほしい。
翻訳本は苦手ですが、翻訳っぽさはあったけれど結構スムーズに読めました。

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