何とかならない時代の幸福論
ブレイディ みかこ 著 / 鴻上 尚史 著
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刊行日 2021/01/20 | 掲載終了日 2022/02/14
ハッシュタグ:#何とかならない時代の幸福論 #NetGalleyJP
内容紹介
【ビジネス書グランプリ2022ノミネート作品】
放送時、大反響をよんだNHK Eテレ「SWITCHインタビュー 達人達」とその未放送分、またコロナ後、新たに設定された対談を収録した一冊。
対談はブレイディさんの「(イギリスに移住してから)23年経っても日本はあまり変わらない」、鴻上さんの「日本はどこに向かって変わっていいか分からないのでは」と始まり、日本社会とイギリス社会を交錯させながら、それぞれを象徴する興味深いエピソードが語られる。
またあらたにおこなわれた対談では、コロナ禍で表面化した国民性について、日本では自粛警察が勃興し、イギリスではスーパーからパスタが買い占められたことなど国の事情を対比させながら、「生きづらい」という言葉が増す日本でどう風通しをよくし、幸せを感じられる国になる道を探るのか、その可能性とヒントが語られる。
出版社からの備考・コメント
【読者が選ぶビジネス書グランプリ2022】
投票期間:2021年12月13日(月)〜2022年1月10日(月)
下記リンクより投票画面にアクセスいただけます。
※本データは本書からの一部を抜粋したデータとなります
【読者が選ぶビジネス書グランプリ2022】
投票期間:2021年12月13日(月)〜2022年1月10日(月)
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おすすめコメント
下がり続ける暮らし、「本音」と「建て前」の二重構造、「みんな同じに」の圧力、コロナ後……
問題だらけの日本に希望はあるか? どうする? どう生きる? いま一番聴きたい二人の珠玉対談!
NHK Eテレ「SWITCHインタビュー 達人達」で反響を呼んだ対談を、未放送分も含めて収録。
またコロナ後、あらたに行われた対談も収録した、必読の書。
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販促プラン
「ビジネス書グランプリ2022」リベラルアーツ部門にエントリー!
https://business-book.jp/entry/list
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784022517418 |
本体価格 | ¥1,350 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
対談形式でとても読みやすい本でした。
本文中で鴻上尚史さんがおっしゃっているようにこの国でブレイディさんの本がたくさんの人に読まれていることは日本にとって希望だと思いました。
イギリスでの出来事であっても表に出ていないだけで日本ではもっと根深い問題もあったりブレイディさんの言葉で私たちもまずは考えるきっかけとなれば良いなと思います。
ブレディみかこと鴻上尚史の対談。残念ながら69ページまでしか無い。もっと読みたくなってくる。イギリスと日本を比較しつつ、日本社会の問題点を指摘している。多様性と言いながら、多様性を全く否定する様な現状の教育。最近の教育現場は不勉強でよく知らなかったが、話されていたことにはビックリだった。同調圧力というコロナが炙り出した現実もあるなぁ。
(鴻上)髪が生まれつきちょっと茶色くて、学校から黒く染めるように強制されていた女子高生がいたんです。その女子高生は1週間に2回も3回も染めているうちに地肌がどんどん腫れてきてしまったので、髪染めをしたくないと訴えたら、学校側は「じゃあ退学しろ」「学校にくるな」と。さすがに日本でも問題になったんです。その女子高生が学校を提訴したら、副校長が女子高生の弁護士に向かって、「うちは金髪の留学生でも染めますから」って啖呵切ったんですよ。すごいでしょ。(本文より)
「金髪だって染めさせる」って言えてしまうような人がいる学校に、自分の子供を行かせたいと思いますか?でも、こういう人が大勢いるんですよ、だから問題なんです。変な校則があって、それを変だと指摘されても、変更を認めることができない体質って本当に怖いです。
学校だけではなく会社でも、役所でも、政治でも、こういうことばかり。規則という名のもとのパワハラが減らないのは、結局は何も考えていないからなのでしょうね。現実と向き合ったら、そんなことできないということがたくさんあります。
ブレイディさんはずっとイギリスで暮らしているのですが、たまに日本に帰ってくると、日本がいつでも同じなのにビックリするというのです。こんな時代なのに変わらない日本って、時代から取り残されているということなのかしら?それはとても怖い指摘だと思ったのです。
NHKの「SWITCH インタビュー達人達」の内容を軸にお二人の対談をまとめたもの。このSWITCHインタビュー、とても楽しく見たので本になって嬉しいです。
net galleyで公開されているのは一章の途中まで、全体の1/3程度の分量です。それでも、多様性の中で生きる難しさ、貧困の広がり、決まりごととの向き合い方など考えさせられることが多くありました。特に多様性との向き合い方のパートが印象に残っています。本を買って、ぜひ続きを読みたいてす。
みかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、…』はなかなか日本の習慣をシュールに批評し「やっぱりね」と思いながら一気に読ませていただきました。本書のもととなったテレビでの鴻上氏との対談もほとんど見ていたのですが、改めて国際社会の中で日本は競争力を保てられるのか。そういった人材を育成できる土壌があるのか深く考えさせられる一冊でした。ありがとうございました。
多様性が叫ばれても実が伴わない。それが日本の大きな大きな課題であると思う。やはり異物を排除する傾向が強い。島国という国民性なのかどうなのか。今までしていたこと、いいことも改善すべきこともありのままを受け入れ手を入れる柔軟さを持ちたい。何でもありというわけではないけれど、他を認める受け入れる皿を広げられるように。
ブレイディさん、鴻上さんお二人の放つ言葉はいつも面白く興味深く、今回はそんなお二人の対談とあり本当に楽しみでした。
中でも鴻上さんの相談者への回答がどのようにして生まれるのかがわかり、いつもどうしたらこんな回答が出来るのかと脱帽していたことへの答えを頂けたようにも思いました。
フレディーさんのイエローを読んでいたので納得・共感
しながら読めました。
対話形式なのでとても読みやすいし理解しやすかった。
国際社会では日本はまだまだ発展途上国にいるのではないでしょうか?
校則にのっとって髪が地毛が茶色かったら黒にしろなど
そんな社会を育ててなんの意味があるのでしょうか?
絶対このままだと取り残されていくぞ!日本!
#何とかならない時代の幸福論
#NetGalleyJP
差別について、日本はないと思われているけれどほんとはある、でもそれをないふりをしている、とみかこさん。近年こそそのことがネットを中心に言われるようになり、若い世代から意識が変わりつつあります。どんどん外から見たからこそわかる日本の今を、イギリスの今と一緒に発信して欲しい。
「ぼくはイエローで~」を読んだ時には。イギリスと日本の教育の違いに驚きとともにため息さえ出たのだが、本書のブレディさんんと鴻上さんの対談では、その違いを生み出した政治状況や日本社会の分析が語られていて興味深い。イギリスの政治経済状況も語られながらそれでいて日本では持つことのできない希望(二人の認識には私も共感するのだが)がなぜイギリスでは可能なのかという根拠は日本の社会が最も必要とする認識なのではないかと感じる。子どもの問題は大人の問題であり、私たち自身が今一歩進みだす勇気を持つことが本当は必要なのだと思う。そのためには先ず井の中の蛙から脱するために世界を知り何が足りないのかを学ぶこと。本書は易しく身近な解説をしてくれているように思う。
ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー のブレディみかこさんとイギリス留学経験のある鴻上尚史さんのNHK のEテレにて放送された「SWITCH インタビュー達人達」の対談。未放送分に新たな対談も収録されたもの。
この放送観たかった!鴻上さんの考えや知識がプラスされてぼくはイエローで〜を読んだ時よりも感銘を受けました。そして更に深く考えられたかもしれません。「シンパシー」と「エンパシー」の話はぼくはイエローで〜の時に驚いたのだけれど、イギリスの多様性についての教育は日本とは次元が違っていますね。
そして今回は鴻上さんの日本における「世間」と「社会」のとらえ方に激しく共感し、確かに!とかナルホドとか頷くことばかりでした。
途中までしか読めなかったのが残念。続きは買います。
一部しか読めないことに気付かずリクエストをし、元旦早々途中で途切れたページを前に愕然となり、自校で現物を手に入れてようやく読了。途中まで読んだら最後まで読みたくなる。もともと個人で読んでも興味深い書き手の方が語り合ったらそれはおもしろいに決まっている。おふたりのいい意味でラフでフランクなやり取りが良い。お互いへの敬意が感じられる語りはこのご時世なかなか耳にすることのないものなので、それもあって読んでいて心地がよいのだと思う。
政治の話はもっと幼いうちから自然と耳にするようになっていないと、とこの本を読んで思っていたところに、昨日来年選挙権を得る生徒から「選挙って行かなきゃいけないんですか?行かない人多いですよね?」言われその思いをさらに強めました。がなりあったり、相手の言うことを聞かずにまくしたてたり、会話のキャッチボールさえ成り立っていない大人達を見ていては「この人に私の意見を託そう」とは思えない(=選挙に行く意味を見出せない)と思うので、きちんと自分の代わりに議論をしてくれそうな大人もいるよ、と、この本などを手渡して伝えていきたいなと思います。(まぁ、この本の中で目指さないと明言されていますが…)
本書で語られていることは全て今の日本の悪い部分がある。しかしながらよくよく考えてみると、日本そのものの文化における悪い部分が露呈しているため、治すことは至難の業と言わざるを得ない。そのような中でどのように幸福を持っていくか、「知る」というよりも「考える」ための材料を本書にて提供していると思わざるを得なかった。