生物はなぜ死ぬのか
小林武彦
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刊行日 2021/04/13 | 掲載終了日 2022/02/14
ハッシュタグ:#生物はなぜ死ぬのか #NetGalleyJP
内容紹介
【ビジネス書グランプリ2022ノミネート作品】
生命の死には、重要な意味がある。
遺伝子に組み込まれた「死のプログラム」とは?
死生観が一変する、現代人のための生物学入門。
すべての生き物は「死ぬため」に生まれてくる。
――「死」は恐れるべきものではない。
【死生観が一変する〈現代人のための生物学入門〉!】
なぜ、私たちは“死ななければならない”のでしょうか?
年を重ねるにつれて体力は少しずつ衰え、肉体や心が徐々に変化していきます。やむを得ないことだとわかっていても、老化は死へ一歩ずつ近づいているサインであり、私たちにとって「死」は、絶対的な恐るべきものとして存在しています。
しかし、生物学の視点から見ると、すべての生き物、つまり私たち人間が死ぬことにも「重要な意味」があるのです。
その意味とはいったい何なのか――「死」に意味があるならば、老化に抗うことは自然の摂理に反する冒涜となるのでしょうか。
そして、人類が生み出した"死なないAI"と“死ぬべき人類”は、これからどのように付き合っていくべきなのでしょうか。
遺伝子に組み込まれた「死のプログラム」の意味とは?
■主な内容
・私たちは、次の世代のために“死ななければならない
・恐竜が絶滅してくれたおかげで、哺乳類の時代が訪れた
・宇宙人から見た「地球の素晴らしさ」とは
・地球上で最も進化した生物は昆虫である
・遺伝物質DNAとRNAの絶妙な関係
・「死」も、進化が作った仕組みである
・ヒトだけが死を恐れる理由
・若返るベニクラゲの不思議
・超長寿のハダカデバネズミは、なぜがんにならないか
・ヒトの老化スピードが遅くなっている理由とは?
・「若返り薬」の実現性
・少なめの食事で長生きできる理由
・老化細胞は“毒”をばらまく
・テロメアの長さと老化は関係ない?
・生物学的に見ると、子供が親よりも「優秀」なワケ
・ヒトが生きる目的は、子孫を残すことだけではない
・”死なないAI”を生み出してしまったヒトの未来
・有限の命を持つからこそ、「生きる価値」を共有できる
――生命の死には、重要な意味がある。
2020年12月~2021年11月に刊行された新書を対象に、有識者、書店員、各社新書編集部、新聞記者など新書に造詣の深い方々が投票して選ばれる「新書大賞2022」で講談社現代新書の『生物はなぜ死ぬのか』(小林武彦著)が第2位に!
*20位までのランキングと講評などの詳細は、2月10日発売の「中央公論3月号」に掲載されます
≪目次≫
第1章 そもそも生物はなぜ誕生したのか
第2章 そもそも生物はなぜ絶滅するのか
第3章 そもそも生物はどのように死ぬのか
第4章 そもそもヒトはどのように死ぬのか
第5章 そもそも生物はなぜ死ぬのか
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【読者が選ぶビジネス書グランプリ2022】
投票期間:2021年12月13日(月)〜2022年1月10日(月)
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販促プラン
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読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。
★★★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
★★
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784065232170 |
本体価格 | ¥900 (JPY) |
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閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
普段は読み物ばかり読んでいますが、「生物はなぜ死ぬのか」というタイトルに惹かれて読ませて頂きました。たぶんこのタイトルって気にならない人はいませんよね。ドキドキしながら読み始めました。今まで生物学どころか学校のお勉強でさえ真面目にしてこなかった私に、最後まで読む事ができるのか?と不安でしたが、作者の先生が優しい語り口調でわかりやすく書いてくださっていたので、なんとか読み終える事ができました。今まで知らなかったことを、知ることができる楽しさを味わいました。もちろん完璧に理解したわけではありませんが、本の最初の方に出てくる「奇跡の星」という言葉。これはもう本当にその通りだなと、今は実感しています。ミラクルの連続で今自分が生きていること。そして今この時もミラクルは続いていて、死ぬ事もまたミラクルにつながるんだなぁと。
とてもとても勉強になりました。ありがとうございました。
宇宙規模で語られる生命の誕生と進化。難しい細胞の話を横に置けば、手塚治虫「火の鳥」を読んでいるような気にもなってくる。宇宙に生物が誕生したことこそが、奇跡のようなことであるという。生物が進化し生き延びていくために、多様性が必要で、そのために死があるということなのだろうか。次の時代のために今生きていると理解したらいいのか。人間、どんなに頑張っても115歳が寿命の限度らしいが、宇宙の奇跡が生み出した生命だもの、精一杯生きてみようじゃないか。
命あるものには寿命があるというのが常識であるが、考えてみれば不思議な話である。人間で考えると生まれてから成長がはじまり、ある時期を経ると同じ大きさを維持するようになり、やがて老いが始まる。老いることなくずっと同じ状態をたもつ生物がいても良さそうなものである。
実際バクテリアなどの単細胞生物は単純に分裂して増えていくので老化はないと言える。もちろん不死というわけではない。大抵の生物は老化する前に、他の生物から食べられたり、必要な栄養を摂取できずに餓死するか環境の変化に対応できないことで死んでいくのである。
なぜ生物は死ぬのか。
本書では、生物の誕生から説き起こし、大絶滅のあとに生物が多様に進化することを説明する。進化が今の生物を作ったが、生物を作り上げた進化は、実は絶滅=死によってもたらされたのであり、死も進化が作った生物の仕組みの一部なのである。つまるところ、死を獲得した生物が進化の過程で生き残ったのである。
本書では、生物が死に至るプロセス=どのように生物は死に至るのかを描き、
死なない生物の話、ヒトだけが死を怖れる理由、老化のメカニズムを教えてくれる。さらに、ネズミの仲間で超長寿なハダカデバネズミの生態からヒトが長寿になれるかもしれない生活のヒント、AIの存在がヒトの進化のどのような影響をあたえるを考察する。
生命の誕生や進化の過程については類書も沢山あるが、「死」をキーワードに生命、ヒトの進化について考察する部分が本書のユニークなところであろう。死について考える、また死を意識しての生き方を考えるヒントが詰まっている本である。
生物がなぜ死ぬかの考察に入るまでに、生命の進化、生き物がアクシデントで死ぬのか寿命で死ぬのか、生命の多様性がなぜありそれが重要なのかなどに触れる。現代が生物の大量絶滅期にあたることや死なないAIが人間に与える影響など暗いテーマもあるが、みんな違ってみんないいと最後には明るい気持ちになれる一冊。
生物の進化の過程で死ぬということが意味があったということを知りました。恐竜が絶滅したから、哺乳類は進化した。つまり、死は次の世代のためのステップアップという風にも解釈できるのかな。それともう1つ、癌って怖いけど、老化というのは、癌にならないようにするためのメカニズムの1つだったという著者の考え方はなるほどと思った。死は動物の場合、次の世代の架け橋となっていて、鮭とかでもそうだし、蜘蛛のある種類のは子のため内臓とか食わせるというのだからすごいよ。面白かった。
10万部以上売れたという話題の新書
なぜ死ぬのか、という問いは、どうやって命がつながれていくのか、の解明につながる、面白い表現だなと思う。
最先端で研究者がわかりやすく説明しようとしてくれる。著者はフランス語を勉強したり演劇に没頭したりした方で、生命を、進化を語り、これからの人類はどうなるか、AIとどう付き合っていくことになるかというような、研究というより思索は、ダイナミックで惹き込まれる、物語のようにどんどん読める。その一方、ご専門の生物学の解説は、図解を伴って丁寧に語ってくれてるのだけれど、門外漢には難しい・・・テロメアってなんだっけ聞いたことある、とか。キーワードが残っていればいつかもっと知りたくなった時に調べられる。
本書についてのインタビューがあった。皆に読まれた背景について著者はこんなふうに考えていた:
小林:こんなに多くの方に読んでいただけるとは思っていませんでした。ちょうど時代がコロナ禍というのが理由の1つかもしれません。私たちは、何もないときには「なんとなくあと何十年ぐらいは大丈夫かな」と、死があまり現実味を帯びてないと思います。ただ新型コロナで、連日の死者何名だと報道されると、死を最終的な人生のゴールとした場合には、ゴールの方から近づいてきたようなイメージがあって、ちょうど私の本が心に入ってきた方がおられたのかなと思います。私は生物学者なので、人の死だけを書いているわけじゃなくて、生き物全般に共通して存在する死の原理、原則について書いていますが、こういった今の時代も、読まれていることに関係しているのかなと思いますね。
https://www.nhk.jp/p/ohayou/ts/QLP4RZ8ZY3/blog/bl/pzvl7wDPqn/bp/p9zmDDLzrP/