タラント
角田光代
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刊行日 2022/02/21 | 掲載終了日 2022/04/25
ハッシュタグ:#タラント #NetGalleyJP
内容紹介
「五年ぶりに小説と格闘することは、私にとっては非常に手荒いリハビリだった。
そして書きながら気づいた。五年間源氏訳に専念したことで、私の小説観が、それ以前と大きく変わっていた。」
角田光代
<内容紹介>
「何を返せと叫べばいいのかも、わからない」
片足の祖父、学校に行けない甥、大切な人を失ったみのり。絶望に慣れきった毎日が、見知らぬ手紙によって動き出す。
逃げつづけた人生に、使命―タラント―は宿るのか。慟哭と感動が押し寄せる、著者5年ぶりの長篇小説
<著者紹介>
角田光代(かくた・みつよ)
一九六七年神奈川県生まれ。二〇〇五年『対岸の彼女』で直木賞、〇七年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、一一年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、一二年には『かなたの子』で泉鏡花文学賞及び『紙の月』で柴田錬三郎賞を、一四年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、二一年『源氏物語』の完全新訳で読売文学賞を受賞。その他の著書に『月と雷』『坂の途中の家』『私はあなたの記憶のなかに』『銀の夜』などがある。
出版社からの備考・コメント
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784120000002 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
角田さんの久しぶりの小説とあってとても楽しみに読み始めさせて頂きました。
現在は洋菓子店で働く主人公の過去と現代が行ったり来たりする中で、主人公の祖父の戦前戦中戦後の思いを綴る箇所がずっと苦しくて、辛かったです。主人公の失意の日々も苦しかったです。
生きていると苦しいこと辛いことに出くわさずにはいられないけれど、どうやってそこを乗り越えるのか考えさせられました。
主人公達先輩らの背を押してくれるムーミンも素敵だったけれど、私は祖父の妻、主人公の祖母のような人になりたいと思いました。