脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか
紺野大地・池谷裕二
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刊行日 2021/12/14 | 掲載終了日 2021/12/14
ハッシュタグ:#脳と人工知能をつないだら人間の能力はどこまで拡張できるのか #NetGalleyJP
内容紹介
人気脳研究者・池谷裕二さん最新作!
脳と人工知能をつないで「脳を改造」したら、何が起こるのか?
・言葉を介さず、相手に思っていることを伝えられる
・念じるだけでインターネット検索や家電の操作ができる
・睡眠を司る脳領域を刺激して、一瞬で深い眠りについたり目覚めたりできる
・食欲を司る脳領域を刺激して、苦労せずにダイエットできる
・集中力が途切れたら、AIが察知して脳の〝やる気スイッチ〟を押してくれる
・脳の健康状態をAIがチェックして、うつになる前にメンテナンスしてくれる
・アインシュタインなど過去の偉人の"脳"を借りられる
――SFではありません。
科学者たちが真剣に見据えている近未来なのです。
【いま世界中で大注目の研究分野! 私たち、そしてこの世界はどう変わっていくのか?】
脳と人工知能の融合研究によって、
これまでは想像もできなかったような成果が次々と生まれ始めています。
計り知れない可能性を秘めた「脳」を持つ私たちは、
「身体」という物理的な制限から解放されるかもしれません。
二つの研究分野の最先端で、今何が起こっているのか。そして未来には何が起こるのか。
気鋭の脳研究者たちが「人類の限界」に挑む!
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おすすめコメント
AI研究者・松尾豊氏、絶賛!
「脳とAIが融合する未来。怖いと感じるでしょうか、わくわくするでしょうか。
脳に知識をダウンロードできたら? 互いの脳をインターネットでつなぐことができたら?
――そんな未来が可能になりつつあることを、本書は垣間見せてくれます。
グローバルな科学技術の進展と、それが産業化するときのスピード。
それに対し、自分たちがどう考え、どう備えないといけないのか。そんなことをこの本は問いかけてくれます。
著者の人間と技術への愛と好奇心、そして洞察に満ちた、読後になぜか心が温かくなるような良書です。
科学技術、そして我々の社会の未来を考える人、必読です」
販促プラン
★
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★★
出版情報
ISBN | 9784065265154 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
おう、攻殻機動隊!と思って早速読み始めましたが、思ったより科学は進んでいて、正直ビビりました。
文字という外部記憶装置を発明してしまった人類は、記録メディアの進化によって自前の脳みそを超える知識を既に手に入れています。この外部記憶装置と脳みそを直結しよう!というのは、誰もが想像することですね…。そして、想像できることは実現できるとジュール・ベルヌも言っています。
ただ、想像したことは何でも実現していいのでしょうか?
科学というものは本質的に、後のことを考えずにどんどん進んでいくものです。未来にワクワクしながらも、ストッパーをきちんと準備しておいて欲しいと、切に願います。
個人的には、イントロダクションのような世界では生きたくはありません。
何か自分もアクションしなければこの流れに呑み込まれそう、と、強い危機感を覚えた本でした。非常に勉強になりました。
ディープラーニングとは何かという基本的な知識から、「意識」についての最新理論でAIに意識は宿るのかを考察したり、念じるだけで動かせる、英語を学ばなくて良い時代、イーロンマスクの人類の脳にデバイスを埋め込む計画など、脳AIの最新情報が満載。
人工知能が様々なことを解析していくと、わたしたちには理解できないことを見つけ出すでしょう。偶然に発見されたペニシリンが人類を救ってくれたように、最初はそれが何故そうなっているのかがわからなくても、きっとそれが役に立つものだと信じることも大事なのだと思います。
人工知能がノーベル賞を目指すプロジェクト「ノーベルチューリングチャレンジ」のような、人工知能とともに歩もうとする人たちの努力の結果が示されるのは、きっと近い未来なのだと信じたいです。
SFアニメなどで、視野の中にみているものの情報が直接表示されたりというようなアイデアがあったり、「ソードアートオンライン」に代表される脳に直接働きかけて疑似世界のなかに生きているようなゲームが描かれたりする。また「攻殻機動隊」ではネットワークの世界に意識をダイブさせたり、タチコマのように人工知能搭載した戦車が互いに通信して自分の得た情報を共有したり互いの情報をもとに議論する。挙げ句の果てはネットワークの中で生きる人格がでたりする。
本書では、そういった世界がサイエンスフィクションでなく、ノンフィクションになりつつある事が描かれている。先ずは脳とAI融合技術の過去・現在の事例が紹介され、そこから著者たちが取り組んでいる池谷脳AI融合プロジェクトの紹介を中心に「未来」がえがかれる。
〇脳情報の読み取りと情報の脳への直接的な書き込み
〇神経・精神疾患治療への応用
〇赤外線、紫外線、放射線、磁気などの画像情報による新しい知覚の獲得
さらに人工知能研究の進歩が描かれている。
ビックデータと人工知能を用いることで複雑な現象を直接モデル化することができる。しかしながらそこから導かれる知見の有効性は検証可能であるが、そこにいたるプロセスは人間には理解する事ができない可能性が高い。ディープラーニングによるブラックボックス問題といわれているものであろう。
本書で一番面白いと思ったテーマは、囲碁や将棋といったゲームで人工知能が人間を打ち負かす時代になってきているが、今話題の藤井聡太四冠が人工知能ソフトで自分の気づかなかった手や判断を示されることがあり、将棋の新しい可能性を拡げてくれるという主旨のことのいっている。人類と人工知能とが互いの強みを活かして、どちらか一方ではたどり着けないところまで行くことができる可能性があると言うこと。
『脳が人工知能とともに進化できれば、人間が持つ「脳の限界」自体がどんどんアップデートされていくかもしれません』単純に便利な人工知能をつくるのではなく、それによって自分たちの脳も限界をどんどん拡張させていく。脳科学恐るべしである。
脳や人工知能について基礎的な解説も本書内でなされており、特に何も知識のなかった60歳近い私にとっても非常に分かりやすい本でした。
脳と人工知能の研究がこんなにまで進んでいたなんて、私は想像もしていませんでした。途中で Neuralink について調べてみたりと横道に逸れたりしましたが、知れば知るほど素晴らしい将来と恐ろしい将来が想像でき、今読み終えて何とも言いようのない気分です。
本書の中でもありましたが、ハラリ先生のおっしゃるように「私」の事を「私よりももっと知っている人工知能」が人類にとって君主になる時代が来るのはほぼ確実であり、私たち人類がどう人工知能と付き合っていくのかがとても重要な問題だと思いました。
「私たちが体験する世界は究極的にはすべて脳が作り出したもの」なんですね。「私」が何者なのかという問いかけをさらに深く促してくれるような、ある意味哲学的な本です。この余韻はしばらく続くんだろうなぁと今その余韻にどっぷりと浸っています。
脳に関する研究の進歩は凄まじく、多数の本が出ていて話題になっていると感じられる。
その中でも著名な池谷さんの名前があって、興味があったので手に取ってみる。
ここまで進んでいるとは、という驚きに満ちた本だった。
研究は、時に停滞し、またしばらく時をおいてブレークスルーを経てまた進歩の速度を上げる。たくさんの例を、順序立て、理論的に説明してあり、脳の無限とも思われる可能性と、それに魅せられた科学者たちがここまでの未来を見据えているのかというのは本当に驚愕を覚える。
著者の紺野氏のあとがき。大学一年の時に「進化しすぎた脳」という(本書の共著の)池谷先生の著書に出会い、あまりに面白いさにすぐ続編を買いに走った、というエピソードが巻末に描かれている。医師としてどの分野の専門家になるかを考えた時、一番なりたくない病はなんだと思うか、を考え、周囲の人が癌、というのが多い中、自分は認知症だと思う、と老化を研究する。しかし現状は認知症などの分野では進行を遅らせるような治療しかできていないことに接し、もっと深く脳を研究したいと大学院に進んだそうだ。大きなプロジェクトに参加するようになり、こんな本を師と出版する若き研究者。世界が驚くような大発明をすることも素晴らしいが、この分野にもっともっとたくさんの人を知らしめ、若い研究者を育てたい、興味を持ってほしい、という意欲が全編に溢れた書だったように感じる。進化しすぎた脳、を次に読んでみたいと思う。この本や彼らの研究に興味を持ち、また新しいアイディアを持つ若者たちがたくさんあらわれますように。