真夜中のマリオネット
知念実希人
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刊行日 2021/12/15 | 掲載終了日 2022/01/12
ハッシュタグ:#真夜中のマリオネット #NetGalleyJP
内容紹介
私が救ったのは、天使か、悪魔か――。
殺した後、一晩かけて遺体をバラバラにする殺人鬼――通称「真夜中の解体魔」。
婚約者を殺された救急医の秋穂は、深い悲しみを抱えながらもなんとか職場に復帰をしたところだった。
そこに運ばれてきたのは、交通事故で重傷を負った美少年・涼介。
無事、命を救うことができたが、手術室を出た秋穂に刑事が告げる。
「彼は『真夜中の解体魔』だ」と――。
涼介に復讐しようとする秋穂に、涼介は綺麗な涙を流しながら訴える。
「僕は罠にかけられただけなんです」と――。
無実に思える証拠を見せられた秋穂は、ためらいながらも涼介と真犯人を探すことになるが……。
涼介は真犯人に操られた哀れな人形(マリオネット)なのか、それとも周囲を操る冷酷な人形遣いなのか。
衝撃のクライマックスに、きっとあなたは絶叫する。
知念実希人が贈る、究極のクライムサスペンス。
【プロフィール】
知念実希人(ちねん・みきと)
1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年には『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーとなる。18年『崩れる脳を抱きしめて』、19年『ひとつむぎの手』、20年『ムゲンのi(上・下)』と本屋大賞に3年連続でノミネートされる。『優しい死神の飼い方』『時限病棟』『リアルフェイス』『レフトハンド・ブラザーフッド』『誘拐遊戯』『十字架のカルテ』『傷痕のメッセージ』『硝子の塔の殺人』など著書多数。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784087754605 |
本体価格 | ¥1,450 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
一味違う知念実希人。
硝子の塔でも度肝を抜かれた知念実希人さんの
最新作は、後味が珍しく悪かった。
単発の長編に関してはかなりの作品数を読んでいると自負しておりますが、
この絶望にも近い。爽やかさも残るような
エンディングは初めてでした。
どんどん次のステップへと駆け上がっていく
知念実希人さんのこれからに期待したいです。
「真夜中の切断魔」は誰なのか、続きが気になって1日で読み終えてしまいました。涼介の「天使」の面と「悪魔」の面、果たして本性はどちらなのか…。とてもハラハラしながら、そしてワクワクしながら読みました。最後の衝撃を早く誰かと共有したいです。
最近この作者の本をよく見る。安定の読みやすさ、面白さだが、個人的には推理要素が強いものはあまり好みではない。その作品はちょっと推理要素なので、ちょうど読みやすい。
自分の婚約者を殺した犯人の命を救う救急医という設定は非常に魅力的。映像向きな作品だ。
1番怪しそうな人を最初に容疑者から外し、かつそれでも怪しさは若干残しつつ、の攻防更に後半の肩透かし、面白かったです!だからと言って無理な犯人仕立て上げではなく、楽しめました。美男でミステリアスな方には気をつけましょw