日本の鬼図鑑
八木透
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刊行日 2021/12/24 | 掲載終了日 2023/02/03
ハッシュタグ:#日本の鬼図鑑 #NetGalleyJP
内容紹介
***節分に向けて…再公開!***
人を喰い、都を荒らし、天災をもたらす
鬼は本当に悪なのか?
室町時代以降に描かれた絵画史料とともに、代表的な鬼たちの出自や系譜をわかりやすく解説。これ一冊で、日本の鬼のすべてがわかる!
《目次》
一章 鬼の故郷-大江山
二章 退治された鬼
三章 鬼になった人間
四章 広まった鬼
五章 仏教から生まれた鬼
★資料「鬼の日本地図」…各地に伝わる鬼を紹介
***節分に向けて…再公開!***
人を喰い、都を荒らし、天災をもたらす
鬼は本当に悪なのか?
室町時代以降に描かれた絵画史料とともに、代表的な鬼たちの出自や系譜をわかりやすく解説。これ一冊で、日本の鬼のすべてがわかる!
《目次》
一章 鬼の故郷-大江山
二章 退治された鬼
三章 鬼になった人間
四章 広まった鬼
五章 仏教から生まれた鬼
★資料「鬼の日本地図」…各地に伝わる鬼を紹介
おすすめコメント
”鬼滅の刃”で注目度が高まる「鬼」
人々を恐れさせた「鬼」はどうして生まれたのか?その謎を160点のビジュアルと読み解きます。
地獄の鬼から桃太郎など昔話に登場する鬼まで、鬼研究唯一の団体「世界鬼学会」の全面協力より、第一人者が語り尽くします。貴重な民族資料や国宝絵画を多数掲載、民俗学をビジュアル面からも楽しめる1冊です。
”鬼滅の刃”で注目度が高まる「鬼」
人々を恐れさせた「鬼」はどうして生まれたのか?その謎を160点のビジュアルと読み解きます。
地獄の鬼から桃太郎など昔話に登場する鬼まで、鬼研究唯一の団体「世界鬼学会」の全面協力より、第一人者が語り尽くします。貴重な民族資料や国宝絵画を多数掲載、民俗学をビジュアル面からも楽しめる1冊です。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784861528668 |
本体価格 | ¥2,200 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
みなさんは、「鬼」と聞いて、どんな姿を連想するだろうか? 角があって、虎の皮のパンツを履いて・・・。それも典型的な鬼の姿だが、この他にも多くの鬼がいる。本書は、我が国に伝わる鬼の姿を紹介するとともに、それを解説したものだ。
一つ気が付いたことがある。女性の場合は、恨みや嫉妬により、人から鬼になった例が結構あるということだ。これは、力のない女性は鬼となるしか道がなかったということなのだろうか。
昔話で馴染み深く、最近は漫画でも話題になった鬼の、時代毎の捉えられ方を豊富な図版と共に解説する。ツノがある恐い顔の鬼は室町〜江戸時代に固定化した概念で、異人を表したもの、多様な姿で妖怪に近いもの、ゆるキャラの様なものも登場する。
近世に至るまで鬼は実在していた。現代においても神がいるのであれば鬼も存在する。
人々の心の闇に潜む鬼。人々の恐怖心が実体化した鬼。世間の闇に潜む鬼(体制に背く人々、体制からこぼれ落ちた人々)日本の鬼には定型的な姿は無い。どんなものでも鬼になり得るのだ。
昔から特定の地域に棲みついていた鬼、日本各地に伝承のある鬼、人間が嫉妬や大きな怨みで人間が変化した鬼、なんでもかんでも鬼になる百鬼夜行、さらにこぶとり爺さんの鬼や大津絵にえがかれた鬼、仏教の守護神としての鬼、地獄の鬼など多彩に描かれる。頼光四天王や安倍晴明等鬼の敵や鬼切りなどの鬼退治の武器なども解説されている。
本書の特徴のひとつは、ビジュアルがすべて過去の文献資料から取っていることだと思う。オープンソースになっているものも多数ありそうなので、ネットをググれば関連図書を含め確認ができそうだ。巻末には鬼にまつわる祭事や鬼の分布地図など民族学的な史料も入っているんで、鬼学をさらに勉強したいときの参考にもなるのである。
基本情報として、鬼のステータスをレーダーチャートであらわしているが、こちらはちょっと編者の主観に過ぎる様な気もするが。
最近流行りの鬼。そんな鬼のことがめちゃくちゃ詳しく書いてありました。鬼が好きな人、鬼のことをたくさん知りたい人にオススメできる一冊だと思います。
元々存在していた鬼、元は人間だった鬼、地獄の鬼などなど、鬼にもいろんな種類があり、鬼の故郷や生い立ちなど、鬼についての情報量がすごいです。
イラストもたくさんあり、小さいお子さんにはちょっと刺激的かな?と思いますが、大人の私はとても楽しめました。名前を知っている鬼も何人かいましたので、イラストを見てこんな風貌だったのかぁとより知識を深めることができました。
有名な酒呑童子さんもイケメンでしたし、清姫さんも思った以上にかっこよかったです!(女性ですが…)
この一冊でどれだけでも楽しめるなと思いました!
「鬼」とは?
一言で鬼と言っても、異界のものや実在の人や海の向こうの異人を「鬼」と呼んだりした。当時の政府に従わない人達を呼んだよう。その「鬼」を退治した刀や人の紹介も載っています。とことん「鬼」だらけの一冊。挿し絵がおどろおどろしいので、ご注意下さい。奥深き「鬼」の世界へ。
「鬼」という存在は自分たちが幼少期から親しんでいる「怖い存在」
平安時代や室町の、とてもとても昔から日本に存在した「鬼」という存在。
色々な種類の鬼やそのエピソード、絵で描き表されたその姿を興味深く読むことができました。
「桃太郎」伝説についても各地方でちょっとした違いがあるというのも初めて知り、とても面白かったです。
百鬼夜行の絵は細かく見てみると大変面白い!こういうの、授業の題材に良さそうだなと思いました。
常に恐怖の象徴として、恐れられてきた鬼を多方面から解析するアプローチ。
資料のビジュアルのインパクトでもう鬼の世界に引きずり込まれる。恐ろしいのに、見ずにはいられない強烈な吸引力で迫ってくる。
中世以降の鬼と化す人間の伝説は、人の心の闇を暴くもの。人というもののどうしようもない業を認め、恨みや妬み、憎しみの感情を持つものであることを見つめる見解だ。鬼婆伝説、仏教由来の鬼たち、英雄伝説とセットの鬼、どれも、恐ろしいには違いないが人間の畏れを具現化している。
『鬼滅の刃』が大ヒットした中、いつの時代もわたしたち人間は鬼と向き合うことで、あるべき規範を見つめ直しているのだと思う。
日本の鬼について、図版を交えて詳しく解説した本です。
びっくりするようなエピソードもたくさん含まれており、日本人にとっての「鬼」についていろいろ考えさせられます。鬼学会というものの存在を初めて知りました。民俗学の一部でしょうか。
惜しい点は、本を読みなれた人以外にとっては、文字が小さくて読みづらいこと、ルビがほとんどないので読めない漢字が多いこと、仮に読めたとしても耳慣れず意味不明の言葉が多いだろうこと。さらに言えば、元の資料が古いため仕方ないとは思いますが、豊富なカラー図版も、渋い感じに見えること。
ある程度以上の読解力、知識のある人にとっては、大変おもしろい本だと思います。
ブログにレビューを投稿しました。
https://www.bunjinbookreview.com/2021/12/26/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%ac%bc%e5%9b%b3%e9%91%91/
人が「鬼」という存在をどの様に生み出したかというのが本書のテーマ。
人がコントロールできない強力な力や、疫病、未知の存在が「鬼」という具体的な存在になってゆく過程が、多くの絵画史料とともに紹介されている。
古の人々がその時々に都合の良い「鬼」を作り上げてきたという事、そして現代を生きる私たちの中にも鬼の概念があるというも面白い。
コロナ禍で陰謀説がSNSを通じて拡散されたり、自分が理解できない存在を恐怖や不安に感じ槍玉にあげたりというのは、鬼を作り出した構図と同じ様な気がする。そう考えると、鬼を知ることは私たちの心の奥底を知ることなのかもしれない。
今回はデジタルで読んだが、こういう本こそ紙で絵を鑑賞しながらじっくり読みたい。
「鬼」とはいかなる存在なのか、豊富な図版を交えて解説した図鑑。
鬼の絵が大きく掲載されていて、説明がコンパクトな点がとても良い。
一口に「鬼」といっても、色々なタイプの鬼がいることもよく分かった。
章立ても、「退治された鬼」、「鬼になった人間」など興味をそそるような章タイトルが冠されている。
某漫画の影響で興味を持つ生徒も多いかなと思い、購入を決めました。