ゾウは何を聞いてきたの?

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刊行日 2021/11/15 | 掲載終了日 2021/11/15

ハッシュタグ:#ゾウは何を聞いてきたの #NetGalleyJP


内容紹介

絶滅の危機にあるゾウが聞いてきた「音」で語られる物語

わたしは、わかいメスのゾウ。ここアフリカのサバンナで、なかまといっしょにくらしている。これから、わたしたちがどうやって生きてきたのかをお話しましょう。ひとこと ひとこと、しっかりと聞いてくださいね。

【対象年齢:6歳~】

絶滅の危機にあるゾウが聞いてきた「音」で語られる物語

わたしは、わかいメスのゾウ。ここアフリカのサバンナで、なかまといっしょにくらしている。これから、わたしたちがどうやって生きてきたのかをお話しましょう。ひとこと ひとこと、しっかりと聞いてくださいね。

【対象年齢:6歳~】


出版社からの備考・コメント

高部圭司 訳 規格外 ・32ページ

高部圭司 訳 規格外 ・32ページ


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784759822502
本体価格 ¥1,900 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

シャーロット・ギランXサム・アッシャーコンビによる『木は何を見てきたの?』と同様のコンセプトが見てとれる。
若いメスのゾウが語る、人間たちのたててきた恐ろしい音の数々。聞き苦しい音がするたびに、サバンナの自然の姿は変えられていった。
おばあちゃんゾウの口伝えが悲しい現実を知らしめる。
ゾウたちの暮らし方を否応なく変えてしまった人間の横暴。それは、サバンナの環境(地球規模のそれを含めて)の悪化によるゾウの減少につながるもの。
巻末には、ゾウを知り、ゾウの保護施設やレンジャーの仕事の紹介も含め、この現状を少しでも打開するための提言が付されている。

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#WhattheElephantHeard
#CharlotteGuillain
#SamUsher

What the Elephant Heard
像は何を聞いてきたの?

以前に同じ化学同人社さんからでた絵本を読ませて頂いていたのでこの素敵な絵を描かれる作家さんが新しい本を描かれたということを目にしていた。SNSってすごいと再確認。英語で本を読むわけでもないのに、この方の書かれた象の本を少なくとも表紙は目にしていた。作者さんが画像をあげられていたので。翻訳が出ます。

前に読んだ、これも素晴らしい示唆に富む本のタイトルは
What did the tree see
木は何を見てきたの?

調べてよかった。少し気づいてよかった。
これは明らかに深いところで流れるテーマは同じだと言えよう
タイトルを見ただけで気がつくだろう

ぞうは決して忘れない
という諺がある。

自然と人間の関わり。

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この一冊で象の生態や知識が丸ごと得られました。しかもやさしく分かりやすく。象にとってみれば、人間のやることなすことが、恐怖と迷惑を被っている。この絵本が象の代弁をしてくれているようで、身につまされる思いでした。象だけでなく全ての動物たちと共存しなければならない人間は、もっと動物たちのことを考えなければいけないと思いました。ふーん、かわいそう、だけで終わらず、最後に、私たちにもこうした野生動物を守れる方法が書かれていたのが良かったです。多くの人に届くといいと思うので、絵本だけでなく、教科書にも載せてほしいと思いました。でも、絵本で読む方がダイナミックな自然に触れられ、ずっと心に残ると思います。内容も含めて生徒に紹介したいです。

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アフリカのサバンナ暮らすゾウたちが、人間達たちによる自然開発によって、分断され、追いやられていく様を描いています。後半は一転して、ゾウの特徴の紹介や自然保護官のお仕事紹介のページとなり、図鑑的な楽しみ方もできます。

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どんな、ときでも聡明なおばあちゃん ゾウはリーダーとして、ムレをみちびいて来た。
その、たくさんの知識は、そのまた前のおばあちゃんゾウのリーダーから受け継いできたもの。
サバンナのどこに水があって、いつ雨を追いかけてヌーの大群がやってくるか、そんなことをみんな知っている。
いろんな音を聞き分け、みごとにムレを、危険から遠ざけ、遠い水のある場所へたどり着かせた。
でも、最近の人のたてる音の周りでは、おばあちゃんも知らない変化が襲い続ける。
轟音とともに木々はなくなる。この先に、命をつなぐ水があるのに行けない。人が家畜を飼うための柵をめぐらせたから。自分たちが人を襲うわけではないのに、銃声とともにおとうさんの牙を奪うために、生命まで奪っていった・・・すべて、人がたてた、音のもたらしたもの。この本は、淡々と、教えてくれます。
日本にいるわたしたちには、関係がありませんか?関係がなければ黙っていますか?
象牙が貴重がられたり、とても安く食べ物が買えたり、資材が手に入ったり。もしかしたら、知らずにゾウに嫌な音を聞かせている一役を買っていませんか?こういうことに目をつぶっていませんか?サバンナは遠いからと、「知らない」、「感じない」が許されているなら、若いメスのゾウに、これから、人の音=不吉の音として、聞かせ続けることになるかもしれないですね。それを、子孫に代々伝えていくことになるのでしょうか?
どうか、このメスのゾウがリーダーになる頃、人の音が、幸せをもたらす音に聞こえることを祈ります。

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