すきなものみっつ なあに
ウェンディ・メドゥール 文 ダニエル・イグヌス 絵
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刊行日 2021/11/20 | 掲載終了日 2021/11/24
ハッシュタグ:#すきなものみっつなあに #NetGalleyJP
内容紹介
だいすきなおじいちゃんとぼくの、元気になれるまほうのことば
ティブルは、おじいちゃんとおしゃべりするのが大好き。でも、おじいちゃんには聞こえないみたい。そこでティブルは「おじいちゃんの すきなサンドイッチみっつは、なあに」とたずねることにしました。
【対象年齢:4歳~】
だいすきなおじいちゃんとぼくの、元気になれるまほうのことば
ティブルは、おじいちゃんとおしゃべりするのが大好き。でも、おじいちゃんには聞こえないみたい。そこでティブルは「おじいちゃんの すきなサンドイッチみっつは、なあに」とたずねることにしました。
【対象年齢:4歳~】
出版社からの備考・コメント
やまもとみき 訳 277 × 238 ミリ ・32ページ
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784759822410 |
本体価格 | ¥1,900 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
絵と色も素敵な絵本でした。おじいちゃんを思う孫の気持ち、孫を思うおじいちゃんの気持ち、そしておじいちゃんがおばあちゃんを思う気持ちがとても素敵。
好きなものがあふれているティブルの純粋な気持ちが眩しく、心がキュンときます。私も色んな人に好きなもの3つを聞きたくなりました。きっと読んだ子どもも聞きたくなります。
そうして、たくさんの好きに気づいていける絵本ではないかと思いました。
「好きなもの3つ」だけで、こんなにも会話の世界が広がるとは目にウロコでした。家族もそうですが、人と会話をする時に、何か話したいけど何を話していいか分からない時、好きなもの3つを聞いてみるだけで、お互いのことがよく分かっていくのですね。好きなものもサンドイッチから、動物から、行きたい所から、なんでも広がる好きなもの。3つぐらいならすぐに思い浮かびます。父と娘がなかなか会う機会がなくて、10年ぶり位に会った時、お互い何から話していいか分からなくて、見ていてソワソワしていたことを思い出しました。そうか、こんな会話方法なら直ぐに打ち解けそう。もっと早く知りたかった。ホントに魔法の言葉だと思いました。私は新しい生徒と会話するときに、この魔法の言葉を使ってみようと思います。絵もステキでロマンチックでした。
大好きなおじいちゃんとお話がしたいティブル。庭仕事ばかりして話しかけても聞こえないおじいちゃんに、ティブルは何度も声をかけます。「すきなものみっつなあに?」おじいちゃんに元気になってほしいティブルの優しい気持ちがいっぱいの言葉です。ティブルが質問を繰り返すことでおじいちゃんは少しずつ元気になっていきます。そしてとっても大切なことに気づくのです。
孫とおじいちゃんの愛情あふれるやりとりに心うたれる作品です。
絵を描かれた人の名前に聞き覚えがあり、確かにこの美しい絵は最近他でも見たような気がした。
きつねの絵本(キツネ命はめぐる)と蛾の絵本(蛾姿は変わる)の絵を描いた人だ。
自由自在に広がっていくようなあざやかな色彩にひたる。
おじいちゃんとおとこのこがでてくる。
いち、に、さん。
この、トントンとん、とリズムよくつながっていく踊るような言葉の響き。
3、っていろんなところで出てくる、きっといろんなものを繋ぐ深い数字なんだ。ワルツのよう。ことわざや伝承にも何かの意味があるのだろう。そんなことを想像しながら読んでいたら、最後で本当に泣けた。いきなり涙がうわっと出てきた。読んだ人にしかわからない感動です。
『蛾 姿はかわる』、『キツネ 命はめぐる』のイラストを手がけたダニエル・イグヌス。今回は柔らかな色使いで、しっとりとした情感漂うイラストを見せてくれています。
おじいちゃんのことばを引き出すために、「好きなもの みっつ」の問いかけをするティブルのいじらしさ。
自分の内に沈むおじいちゃんに寄り添う孫の精一杯のアプローチが胸を打ちます。
ふたりのやりとりが積み重なっていくようすは、時が薬になることを示しているみたい。
おばあちゃんへの変わらぬ愛を抱えたおじいちゃん。ティブルの存在の大きさに今一度思いを深くしたことがわかります。
おじいちゃんもティブルも、大丈夫、きっと……。
大好きなおじいちゃん。このごろ、お庭の掃除ばかりして、ティブルが話しかけてもこたえてくれません。
耳が聞こえなくなっちゃったの?ティブルはとても しんぱいです。ママにきくと、「おじいちゃんには 時間を上げて」といいます。そして、「サンドイッチは いかがって きいてごらん」
ティブルは、おじいちゃんがナカナカ返事をしてくれなくても、今度は、ちょっと粘ります。
「おじいちゃんのすきな サンドイッチ みっつは、 なあに」「・・・」「ぼくはね、チョコクリームと きいちごジャムと、チーズ入りバターだよ」ティブルは、ちょっとひっしです。
おじいちゃんは、ため息を付いて、マジマジと、すがるように自分を見つめる ティブルに向き合います。
おじいちゃんは、耳が聴こえないわけじゃないのですね。
心の中の世界に、大切な人とともに生きた時間に閉じこもってしまっていたのかもしれません。
おじいちゃんの悲しみを知りすぎていて、ママはできなかった。でも、このティブルになら・・・
おじいちゃんの目の前にいたのは、おじいちゃんの大好きなひとが、大好きだった、星のように愛しいティブル。
今、ここにあるしあわせを抱きしめる・・・やさしい愛の物語です。絵がとても不思議。どこでもないけど、よそじゃない、ここかもしれない、そんな違和感のない世界を作ってくれます。
ありがとうございました。