妖怪の子預かります１

面白かったです！
時代物は大好きなのですが。曰くありげなふたり、千弥と弥助のつながりの深さや、遊び人だけど暖かい心の持ち主の長屋の息子久蔵との縁、母と子の絆、たくさんの思いが一つになる最後。とても満足できる読後感でした。
銭天堂にはまった子どもたちに、次のステップとして、オススメいたします。

元々一般書で出されていたシリーズを児童向けに書き直されたものだそうで、それだけに昔の言葉の言い回しが所々難しいかな、と思いますが、うぶめの石を壊した償いに妖怪の子を預かる少年が、周囲の善か悪か正体不明な物たちに巻き込まれていく複雑なストーリーが面白く、「鬼遊び」を読み終えた子に読んで欲しいと思いました。

親子の絆、人と人との絆、相手を大切に思う気持ちなどがきれいにわかりやすく描かれていて、ぜひたくさんの子供達に読んでもらいたいと思うような作品でした。
登場人物も個性的でわかりやすく、すらすらと読みすすめられました。
挿絵も可愛くて、妖怪達がより鮮明になりました。
そして大人の自分でもハマってしまいそうな登場人物達の関係にドキドキ。あとがきを読んで知りましたが、もともとは大人向けの作品だったんですね。納得です！
大人も子供も楽しめる素敵な作品でした。
ありがとうございました！

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』シリーズは、中学校でも人気で、シリーズが出るたびに購入しております。その作者である廣嶋先生の他の作品も読んでみたく、今回リクエストさせていただきました。
先生の『十年屋』も、今年小学校で購入し、人気です。
今回は、江戸時代の話とのことで、始めの方は話言葉や名前が、子どもには読み辛いかもと思いましたが、読み進めるうちにどんどん世界観にのめり込み、後半は目が離せませんでした。
最終章を読みながら、この作品は面白いけれど、小学校低学年には難しいかなと、話が面白いと感じるのは高学年以降かなと考えておりましたが、あとがきをみて、大人向けを児童書に書き直した、とのことで納得いたしました。ガッツリカットのない大人向けも読みたくなりました。
読ませていただき、ありがとうございました。

一般向けのシリーズを児童向けに再編されたものということですが、大人でもちょうどいいかも！と楽しめました。
妖怪の子を預かる預かり屋をやることになってしまった弥助と彼をとりまく面々とのほのぼのした日々が楽しめます。
続編も読んでみたいです。