ほろよい読書
織守きょうや 坂井希久子 額賀澪 原田ひ香 柚木麻子
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刊行日 2021/08/05 | 掲載終了日 2021/11/30
ハッシュタグ:#ほろよい読書 #NetGalleyJP
内容紹介
今日もよく頑張った自分に、ごほうびの一杯を。
いまをときめく作家達が「お酒」にまつわるドラマを描いた、心うるおす短編小説集!
伯母の旧友に会った姪は、憧れだった伯母の思わぬ秘密を知る
(洋酒入り菓子×織守きょうや)
独身のキャリアウーマンが夢中になる、家での密かな楽しみとは
(果実酒×坂井希久子)
実家の酒蔵を継ぐことに悩む一人娘が、ライバル酒蔵の跡取りに将来への不安を打ち明けると…
(日本酒×額賀澪)
酒の飲み方が原因で夫に離婚を切り出された妻は、ある計画をする
(食中酒×原田ひ香)
コロナ禍でバーテンダーが依頼されたのは、保育園の保護者達が集うオンライン飲み会での接客だった
(カクテル×柚木麻子)
思わず手を伸ばしたくなるお酒の描写と、はっと胸を衝かれる人間ドラマが詰まった、心をうるおす短編集。
著者プロフィール
〇織守きょうや おりがみ きょうや
1980年、ロンドン生まれ。2013年『霊感検定』でデビュー。15年『記憶屋』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。主な著書に「霊感検定」シリーズ、「記憶屋」シリーズ、『少女は鳥籠で眠らない』『辻宮朔の心裏と真理』『朝焼けにファンファーレ』『幻視者の曇り空』など。
〇坂井希久子 さかい きくこ
1977年、和歌山県生まれ。2008年「虫のいどころ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。17年『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。主な著書に『ヒーローインタビュー』『若旦那のひざまくら』『妻の終活』『花は散っても』『雨の日は、一回休み』など。
〇額賀澪 ぬかが みお
1990年、茨城県生まれ。2015年『ウインドノーツ』で松本清張賞(『屋上のウインドノーツ』として刊行)、同年『ヒトリコ』で小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。主な著書に『タスキメシ』『風に恋う』『空の青さを知る人よ』『沖晴くんの涙を殺して』『風は山から吹いている』など。
〇原田ひ香 はらだ ひか
1970年、神奈川県生まれ。2006年「リトルプリンセス2号」でNHK創作ラジオドラマ大賞受賞、07年『はじまらないティータイム』ですばる文学賞を受賞しデビュー。主な著書に『東京ロンダリング』『ランチ酒』『DRY』『まずはこれ食べて』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『三人屋 サンドの女』など。
〇柚木麻子 ゆずき あさこ
1981年、東京都生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、10年『終点のあの子』でデビュー。15年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。主な著書に『ランチのアッコちゃん』『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』『マジカルグランマ』など。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784575524895 |
本体価格 | ¥650 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
果実酒、日本酒、ビール、カクテル······どれも好きだけど、最近ほとんど口にしていない事に気づく。最後に外で飲んだのは何時だろう。洋酒入りのチョコレートを夜に少しづつ食べるのが密かな楽しみ。
どこで飲むか、誰と飲むかでお酒の味は変わってくる。楽しい気分はお酒を美味しくする。
お酒にまつわる短編集。ちょっと苦い物語もあるけれど、読んだら美味しいお酒飲んで明日からまたがんばろう、と思える1冊。
ああ、飲みに行きたい!
アンソロジーって本当に贅沢ですよね。
大好きな作家さん、ちょっと気になる作家さん、そして読んだらハマってしまった作家さんなど一冊にさまざまな話がつまっています。
なかなか気軽に飲みに行けない今こそ好きなお酒を片手にこの本を読む贅沢を色んな人に味わってほしいです。
人は何故酒を飲むのだろう?
ふとそんな事を考える時がある。
その答えのような、お酒をモチーフにした短編集が本書。
同じモチーフだが、4人の作家の異なる世界が楽しい1冊。
苦い酒あり。ほの甘い酒あり。
主人公の人生模様に関わる酒を飲んでみたくなる事請け合いです。
お酒とともに出てくるスイーツやおつまみや食事がおいしそうすぎてこれはおいしいものをたくさん用意してから読めば良かった〜!!となりました。
そしてお酒を通していろんな人生や考え方も垣間見えてとても大人な素敵な小説だと思いました。