沼の国

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刊行日 2021/10/20 | 掲載終了日 2021/10/31

ハッシュタグ:#沼の国 #NetGalleyJP


内容紹介

どうあがいても、俺は救えないのか……。

家族を繰り返し襲う恐怖。

沼の底から這い出る化け物から逃れるため、亮介はある決意を固める。だがそれは、新たな化け物を呼び寄せる引き金だった。

黒沼の畔に建つ曾祖母宅に、母、姉、弟と4人で引っ越してきた亮介。黒沼には人を沼に引きずり込む化け物が棲むという伝説を耳にする。はじめこそバカにしていたものの、ある雨の夜、本当に化け物が現れて…。ここに引っ越してきたら、明るい未来が待ってると思っていたのに。姉弟たちに降りかかる凶事。もがけばもがくほど歯車が狂っていく。繰り返される恐怖に翻弄される亮介だったが、やがて元凶に気づき、化け物と対峙する。化け物の正体とは、そして亮介が選んだ犠牲と未来とは――

【著者紹介】

宮田光(みやた・ひかる)

栃木県生まれ。第4回富士見ラノベ文芸大賞審査員特別賞を受賞し、『まぼろしメゾンの大家さん あやかし新生活はじめました』(富士見L文庫)でデビュー。他の著書に「死神のノルマ」シリーズ(集英社オレンジ文庫)、『四つ葉通りには秘密がある』(富士見L文庫)がある。


どうあがいても、俺は救えないのか……。

家族を繰り返し襲う恐怖。

沼の底から這い出る化け物から逃れるため、亮介はある決意を固める。だがそれは、新たな化け物を呼び寄せる引き金だった。

黒沼の畔に建つ曾祖母宅に、母、姉、弟と4人で引っ越してきた亮介。黒沼には人を沼に引きずり込む化け物が棲むという伝説を耳にする。はじめこそバカにしていたものの、ある雨の夜、本当に化け物が現れて…。ここに引っ越してき...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784576211664
本体価格 ¥800 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

レーベルはホラーだが、中身は異父姉弟3人の絆と再生の物語。
V章から視点がコロコロ変わるが、2007から2019年の12年、1997から2009年の12年をタイムループするリョウスケ。読後感は悪くない。重なる時期が読み解けなかったかな

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あらすじは、主人公の弟にしか見えていない「しろぽん」というイマジナリーフレンズに近い存在が、「雨の日」に主人公たちの家の後ろにある沼から出現し、母親の彼氏による虐待や暴行から主人公たちの家族を守ろうとするお話です。
しかし、その「しろぽん」が主人公の父に似ていたりと色々不思議な点があり、どうやって話が繋がっていくのだろうと続きが気になり、一気に読み切れてしまう作品です。
また、小見出しとして「日付」がついていることも読み終わってから、重要だったんだなと気付かされました。
暴力や虐待表現が苦手な人にはあまりお勧めはできませんが、いろんな人にお勧めしたい本だと思いました。

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児童虐待を主題としたホラーサスペンス。
母親の恋人に虐待の果てに殺された子供たちのニュースを目にするたびに、なんで母親は子供を救わなかったのだろうと怒りを覚えずにいられない。
本書の母親も子供より彼氏を選ぶひとりだ。
支えを求めることも許されないのか、と母に慟哭されること自体が子を深く傷つけているというのに。
家の中に隠された秘密と、沼から立ちのぼってくる瘴気。
むせかえるようなにおいに脳髄まで痺れる一冊。

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文書の始めには日付が記してあり、過去と現在を行ったり来たりして物語が展開されていくのですが、その中で、12年前にある「事件」が起こったことが明らかになります。12年前に起きた「事件」とは何なのか、謎が少しづつが明かされていく中で、主人公たちを襲う、沼に住む謎の化け物「ぬまんぼ」の正体も明らかとなっていきます。ぬまんぼの正体には、大変裏切られました。と同時に、様々な場面や登場人物の言葉に隠された伏線に気づき、鳥肌が立ちました。亮介が幸せを掴むため、懸命に繰り返した日々は辛いものばかりでしたが、最終的に姉弟が行き着く世界線には、驚きと同時に胸が締め付けられました。最後のページまで読むことで、作中に登場する「ぬまんぼへの儀式」の真実が見えてきて、驚きと発見が得られます。また、是非本を読み終えたらもう一度表紙を見てみることをお勧めします。読み終えた後に見ることで表紙に隠された意味が分かり、新たな感動を味わうことができます。

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亡くなった曾祖母宅に引っ越してきた家族4人。曾祖母の家にある沼は、その地域では知られる化け物の住む沼と言われている。
次々に家族に悲惨な事件が襲い、胸が痛かった。
ホラーとしてだけでなく、お互いを思いやる姉弟の話として、展開が早く一気読みしてしまった。
時間軸、視点が変わりあれ?と思いながらも、掴めそうでなかなか掴めない化け物の正体を知りたくてたまらなくなります。

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