プロテストってなに?
世界を変えた さまざまな社会運動
アリス&エミリー・ハワース=ブース
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刊行日 2021/09/16 | 掲載終了日 2022/08/31
ハッシュタグ:#プロテストってなに #NetGalleyJP
内容紹介
私たちが力を合わせれば、世界は変わる。
まずは、知ることからはじめよう!
社会運動(抗議活動)には、いろいろなかたちがある。通りを行進したり、バスで席に座ったり、テレビを家から持ち出して外を歩いたり、野菜を育てたり、うるさい音楽を奏でたり……。これらはどれも、人々が不公平な世の中に対して立ち上がる際に使った方法だ。
本書では、抗議活動の数々のエピソードを、その歴史とともにイラストでひも解いていく。さまざまな社会運動の主役は、平和や公民権、女性の参政権、人種の平等、環境保護、LGBTQ+の権利、独裁政権の終焉、そして自由への扉を開くことを求めて戦い、世界をより良くしていこうと団結した市民だった。一歩踏み出す勇気を胸に、本書とともに行動しよう。変化を起こそう。
帯文:荻上チキ
おすすめコメント
『プロテストってなに?』の原書はイギリスで刊行され、イギリスでは小学校高学年から読める児童書して読まれています。しかし、日本では社会運動(抗議活動)へのなじみが薄く、日本語版は入門書として大人の方も気軽に読んでいただきたい1冊です。
日本でも少しずつ、SNSを中心に声を上げる方が増え、大きなうねりも生まれつつあります。まずは本書を読み、知ることから、社会運動に参加してみませんか。
『プロテストってなに?』の原書はイギリスで刊行され、イギリスでは小学校高学年から読める児童書して読まれています。しかし、日本では社会運動(抗議活動)へのなじみが薄く、日本語版は入門書として大人の方も気軽に読んでいただきたい1冊です。
日本でも少しずつ、SNSを中心に声を上げる方が増え、大きなうねりも生まれつつあります。まずは本書を読み、知ることから、社会運動に参加してみませんか。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784861528415 |
本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
民主主義の"民主"とはどういうことなんだろう?この本は教科書とは別のもうひとつの歴史「民主の歴史(闘い)」が書かれている。古代ローマからフランス革命、メーデー、ガンジーの塩の道、そして天安門事件、ベルリンの壁崩壊、アラブの春、香港の雨傘運動、BLM…これらのプロテスト活動によって獲得してきたものの上に現代の我々がいるということを、その活動行為をひとつひとつ背景まで取り上げることでその当時者たちの息遣いや熱まで感じることができる一冊になっている。この本の中で日本に関しての記述は1か所だけだった(岡山のバス会社の運転手達が労働継続への抗議としてストライキを実行しようとしたが地域住民の大切な足であることであることを思慮した結果「運賃無料」でバスを運行するという抗議をした、というもの)。それは逆にいえば日本人にとってプロテストの歴史が乏しく、生活や文化に根差していないことを意味しているのではないでしょうか。だからこそ、この本を読むことでたくさんの発見や気付きあり、それが様々な問題解決のヒントにつながっていくことがあるように思いました。この本の最後の章は「団結」です。民が団結することで権力や差別と闘い、権利や平等を獲得してきた歴史を多くの民が知ることは、権力者への抑止力ともなり、我々「民」が何かしらの困難に遭遇したときにそれを乗り越える力になると思います。この本は文章の羅列ばかりではなく、読みやすく整理されたデザインで構成されており、あらゆる人(10代の若者でも)に読んでもらえるような造りになっているのも魅力的だと感じました。
人類が行使してきた抵抗の歴史の本。著者による前書きにもあるように、大規模なもの、有名なものだけでなく、小規模なもの、無名なものも集められています。
職場にいる子供たちを見ていると、大人の言うことに納得出来ていなくても、小言を言うくらいでちっとも反抗しません。私が小学生だった時は、先生とめちゃめちゃ喧嘩したりしたけどなぁ…。もっとロックに生きようぜ!と、図書館からいつも応援してるのだけれど、あんまり反応もなく悲しい気持ちです。そんな子たちにぜひ読んでもらいたい本だと思いました。
「デモ」とか「プラカード」とかだけではない、「花を渡す」「何もしない」「勝手に種を埋める」「拍手する」「鍋を叩く」エトセトラ、エトセトラ。人類が長い歴史の中で得てきた、力強い、美しい、表現の形を教えてもらえました。
難を言えば、「プロテスト」という言葉が小さな人たちには分かりにくいこと。でも、言葉の意味を一人一人に教えてでも読んで欲しい本です。
教科書にのっていない歴史だ。
こういうものだった、と世の中に知られているようなこと(フランス革命など)、から、私たちがきっと知らない、遠く感じられる国々で起きたこと、そして今現在進行中のこと・・・驚くほど多岐にわたる、プロテストの歴史。それは当然ながら、必ずしもプロテストの結果望みがかなうというわけではない。叶ったもの、部分的に叶ったもの、思いもよらない展開を遂げたもの。
イラストも象徴的でとにかく情報量が素晴らしく多い。濃い。
この中のどれか一つにでも興味を持って、深める、例えば子供たちが(大人でも)もっと知りたいと調べてみたりするきっかけをくれるのではないかと思う。それが学ぶということ。知る、と言うことは、自分の生き方につながる、どう生きるか、どう選択するか、先人達の残した歴史から何かを学ぼう。
プロテストってことば、初めて聞いた。
抗議活動というと、日本では、一向一揆や約六十年前のデモやストライキ活動・学生運動などから連想しがちで、暴動のようなものと思っていたが、海外の数々のエピソードを、その歴史とともにイラストでひも解いてあり、分かりやすく勉強になった。
人々が不公平な世の中に対して立ち上がる際に使った方とは、意外にも些細で手軽だったり身近なことで示すことが出来ることが目に鱗だった。
学校では教えてくれない歴史、人々が権力や差別に対抗してきた過去と現在を読んで、自分の中に他人事というか何かに対抗することに対する拒否感がどうしてもあってそれがこの本に日本が出てこない原因だと思いました。
法律や制度に自分の意見や考えを持たずに従うことに慣らされてきたし、日本での抵抗に対する成功体験は皆無に等しいしとおかしい不当だと思ってもテレビの前で愚痴で終わってしまう現状がとても恥ずかしくなりました。
少しずつ自分の社会を良くするために自分に何が出来るのかを考えることから始めたいです。
今まで抗議活動に馴染みがなく、理解出来るのかなと思いながら読み始めました。
「プロテスト」初めて聞く言葉でしたが、そのプロテストのエピソードと歴史が分かりやすく書かれていて、なるほどと思いながら読みました。
どこか抗議活動をしている人々の姿に、他人事のように冷めた見方をしてしまう事もあるのですが、歴史的にもその抗議活動により得てきたものもあるのだなと思うことが出来ました。
まずは知ること、団結すること。考えるきっかけになる本です
「プロテスト」という言葉の意味をはじめて知りました。権力を持つ人や地位の高い人が中心となって歴史が作られて来たように思ってしまいますが、その変化がもたらされる中には普通の人々のプロテストがあったからだということがよく分かりました。
世界中で今現在も様々なプロテストが行われていますが、日本では声を上げる人は少ないように思います。抗議することで世の中が変わってきたことの実例を知ることは、とても大切なことだと思いました。
このような視点で人類の歴史を振り返って、子どもにも分かる言葉で語る本は今までなかったのではないだろうか。
古くはピラミッドを作るための奴隷が、待遇の悪さに抗議するために、働くことをやめたことに始まるプロテストの歴史。
他の方の感想で、いくつか疑問点が挙げられていたが、虐げられてきた人々が、抗議活動をすることによって、権利を獲得し、光の当たらなかった問題が白日の元に晒される、という事実の積み重ねを伝える本として、大きく評価されて良いと思う。
日本で思い当たるプロテストといえば、古くは南北朝時代に始まる一揆、近いところでは安保闘争や、学生運動くらいだろうか。ここ数年、世界的に大きなうねりを見せる様々なプロテスト活動に、大きな反応を示さない日本ではあるが、全く関心がないわけではないはず。
この本を若い世代が読むことで、意思表示することの大切さを知って欲しい。
「社会運動がテーマの本」と聞くと、「難しそう」、「堅そう」と思われそうですが、本書はオシャレに作られているため、そのハードルが下がっているように感じました。朱色と白、黒の三色だけ構成されたデザインがとてもカッコいいです。イラストも可愛くて効果的。
中身は、古代から現代までの社会運動の歴史を辿っていく内容です。
「ピラミッドを作っている頃から社会運動があったのか!」など驚かされるエピソードばかりで、楽しく読ませて頂きました。また歴史を辿るだけなく、「植物を育てる」、「交通手段」など”抵抗の方法”にフォーカスしたページもあり、そちらも面白かったです。
堅苦しくなりそうなテーマの入門書として最適だと思いました。早速勤務校でも購入しました。
プロテストについて知るためにとても良い本。抗議活動の歴史を知ることで、世界の意識の変化も感じ取れる。社会科の補助教材にもできるだろうし、人権について学ぶ時にも非常に役に立つ。イラストが内容をよりわかりやすくしてくれている点も素晴らしかった。自分の意見をしっかりもち、ノーという勇気と行動。日本人が苦手なことだからこそ、しっかり学んでおきたい。我慢はもはや美徳ではない時代。学校図書館には必要な一冊。
義務教育の子ども達には、歴史の勉強の一環として見るならばそれほど参考にはならないかもしれません。ただ、社会運動や人権などの観点からは過去から現在までの流れを理解するのに役立つかも知れないとおもいます。
まず表紙の元気さと、題名に惹かれました。内容は、創造と違って、良いほうに裏切られた感じ。疑問に思ったら、声を上げることが大切だなと、気づかせてくれる本。またどうやって声を上げるのか、ヒントをくれる本です。
世界中の社会運動を紹介する一冊。
人種問題、貧困はもちろん戦争やLGBTQ+などいろんな問題に抵抗してきた歴史を一覧できて良い一冊だった。有名どころはもちろん、日本ではあまり知られていない社会運動もたくさん紹介されていて刺激を受けること間違いなし。
大切なことだけど、日本社会においては実行に移せないことを「わかりやすく」「おしゃれに」「普通の事として」
描かれていて魅力的な本です。
何か特別な人が行うというイメージが強いいわゆる「社会運動」的なもののイメージを更新していくためにも
このような、いい意味で軽くて明るい本を若い世代に進めていきたいと思います。
赤と黒だけのシンプルで洒脱なイラストは個人的にも好みです。
Tシャツや雑貨のデザインにしても良いのでは。「プロテスト」の認知にも役立ちそうです。
一言で民主主義というけれど、それがどんなに困難なことであるのかは現在の世界の政治状況を見ればわかりすぎるほどわかる。でも逆に言えば、この困難を一つ一つ切り開いてきた人がいて、決して実現しないと考えられてきた扉が少しずつ開かれてきたのだと言える。
本書に取り上げられた運動はどれも暴力を否定して行動してきた。抵抗することで受けた暴力には非暴力不服従のみんなの力で乗り越えてえてきたのだ。ピラミッドを作る際のサボタージュから現在のBLMまでより人間らしくありたいと思う人々の歴史がこの運動の中に綴られている。そしてその手段もアートからテクノロジーまで進化し続けている。後は次に続く私たちの意思が、圧力に恐れず自分以外の人々の生存する権利や哀しみに共感し行動できるかということが問われているのだと思う。日々、信じられないようなおかしなことが起こり、怒っていてもいつかあきらめに変わっていく。でもその怒りを忘れず行動すること、署名、投票、募金・・・そうした小さな積み重ねが声を上げる人たちへの支援になっていることを忘れずに自分ができることを探していきたい。それがこのプロテストにつながることと信じている。