ウイグル人という罪─中国による民族浄化の真実─

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刊行日 2021/09/21 | 掲載終了日 2021/12/15

ハッシュタグ:#ウイグル人という罪 #NetGalleyJP


内容紹介

中国・新疆ウイグル自治区──

そこでは今、何が起きているのか。

タクラマカン砂漠、さまよえる湖ロプノール、天山山脈……。ロバ車が行き交うポプラ並木、羊の串焼きの匂い──

かつて旅人たちを魅了したウイグルの美しい風景、陽気な人々が今、その地から消されようとしている。

1000万人以上の市民が、街のいたるところに設置された監視カメラで常に見張られている。突然やってきた警官に連行され収監。さまざまな拷問を受け、二度と帰らない罪なき人々。強制労働、不妊手術、臓器を取られる子どもたち……

同時代に起きていることとは信じがたい、中国による非道な行ないを黙殺していいのか?

ウイグルの人たちの証言を漫画でTwitter上に発表し、その作品が各国で翻訳・拡散されている清水ともみ氏の漫画、産経新聞北京支局時代から現地取材を続けるジャーナリスト・福島香織氏のレポートで、ウイグルの人たちが置かれている現状を伝える。

【目次】

Chapter1 かつてのシルクロードの要衝地カシュガル

Chapter2 監視される市民

Chapter3 巨大な監獄と化した美しい街

Chapter4 ウイグル人、オムル・ベカリの証言

      ──拘束、拷問、虐待死

Chapter5 ウイグル人医師アニワル・トフティの証言

       ──ウイグル人の「清い臓器」

Chapter6 日本に帰化したレテプ・アフメットの証言

     ──在日ウイグル人の苦しみ

Chapter7  親から引き離される子供たち

Chapter8 ウイグルをむしばむ新たな〝文化大革命〟

Chapter9  誇り高きウイグルの起源

Chapter10 漢族支配体制のはじまり

Chapter11 漢人との衝突────

Chapter12 テロリストにされるウイグル人

Chapter13 見ないふりをするイスラム国家

Chapter14 立ち上がるウイグル人

Chapter15 米中新冷戦のカードとなったウイグル人権問題

ウイグル人の詩「目覚めよ!」アブドゥハリック・ウイグル、「ロプノール」「母語」パルハット・トルスン/巻頭漫画 「シャツの背景」所収

中国・新疆ウイグル自治区──

そこでは今、何が起きているのか。

タクラマカン砂漠、さまよえる湖ロプノール、天山山脈……。ロバ車が行き交うポプラ並木、羊の串焼きの匂い──

かつて旅人たちを魅了したウイグルの美しい風景、陽気な人々が今、その地から消されようとしている。

1000万人以上の市民が、街のいたるところに設置された監視カメラで常に見張られている。突然やってきた警官に連行され収監。さまざ...


おすすめコメント

日本人にとっては遠い問題のように扱われがちであったウイグル問題はいま、昨年、トランプ元大統領が「ウイグル人権法案」に署名したことを機に、世界中の関心が注がれ、各国の議会で議論されるところとなりました。

2年前に漫画家・清水ともみさんと出会い、企画を会議に提出したときには、「日本人は興味を持たないから売れない」と上司から却下されたものです。同じ頃、福島香織さんも現地リポートの刊行を考えていました。弊社はもとより、持ちかけた他の版元2社からもやはり「売れない」と断られました。唯一、受け入れたのがPHP新書。それでも『ウイグル人に何が起きているのか』は刊行から2年を経て先月、2刷になったところです。

機が熟し、このたび二人の著者の合作となって本書が日の目を見るに至りました。

”平和の祭典”オリンピックが来年は北京で開催される予定ですが、

世界はどう反応するでしょうか。

本書がウイグルをはじめ、さまざまな人権弾圧下にある人々の叫びを伝える一助となることを願っています。

(扶桑社出版局 担当編集)

日本人にとっては遠い問題のように扱われがちであったウイグル問題はいま、昨年、トランプ元大統領が「ウイグル人権法案」に署名したことを機に、世界中の関心が注がれ、各国の議会で議論されるところとなりました。

2年前に漫画家・清水ともみさんと出会い、企画を会議に提出したときには、「日本人は興味を持たないから売れない」と上司から却下されたものです。同じ頃、福島香織さんも現地リポートの刊行を考えていました。...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784594089405
本体価格 ¥1,200 (JPY)

NetGalley会員レビュー

清水ともみさんが以前に出された、ウイグル人女性の体験と証言を描いた本を少し前に読みました。それまでは私自身、ウイグル人の弾圧についてはニュースなどで聞いたことはあったものの、それ以上踏み込んで知ろうとはしていませんでした。しかしその本を読んでから、「知らないこと」「無関心であること」は弾圧に荷担していることと々なのだと改めて思い(いじめの問題と同じですね)、今すぐ何ができるわけでもないけれど、とりあえずは「知ること」から始めてみようと、この本にも興味を持ちました。以前読んだ本は小中学生向けの絵本でしたが、こちらは更に深く詳しく知ることが出来る、けれど決して難しすぎない良い本でした。人権問題を学ぶ高校生にもすすめたいです。

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エセニック・クレンジングーこの言葉を知ったのはコソボ紛争を書いた書籍の中だった。しかしこのウィグルをめぐる中国当局の手法こそまさにその言葉の持つ意味なのだと感じた。一人一人が自分が生まれ育った土地で一緒に生きる人々が安心して暮らせるという当たり前の日常がある日突然奪われる。それはいつまでも他人事でいられるという保証はない。私たち自身の問題として見守っていかなければならないと思う。
本書は清水さんの漫画が入っていることでより身近にウイグルの人たちの存在を感じることができたと思う。多くの人に読んでほしい作品です。

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ウイグル人に対する「人権侵害」というのが、ここまで徹底的に残虐なものだと知ったら、ほとんどの日本人が驚くのではないでしょうか。まさかこんなことが行われているとは信じがたい気持ちです。

『命がけの証言』を読了した直後だったので、証言内容が重複している点が気になりましたが、こちらは日本人としてどうしたらいいのかというところまで踏み込んだ内容になっています。この最後のパートが『命がけの証言』にも付いていたらなお良かったと思いました。2冊が相当そっくりになってしまうようにも思いますが、文字を読みたがらない生徒も多いので。

まずは多くの人に読んでもらって、認識を持つことから始めたいです。

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清水ともみさんのウィグル人女性の絵本も勤務先の図書室にて購入済みで、時事問題の展示にて役立ちました。
今回、最近の情報も盛り込まれ、中国側のエスニック・クレンジングやジェノサイドが事実として明確化し、強制労働となっていた新疆綿使用の企業までたたかれ、世界中が注目しており、今後、ウィグル人への中国の在り方には注視されるであろう。
いまだに閉じられた権威主義体制の価値観と開かれた自由な民主主義国家の価値観の対立が続き、現在も続いていたことは、大変残念なことに感じた。

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以前にNETで「私の身に起きたこと」を拝見し、初めてウイグル問題の重大さを知りました。その後「命がけの証言」を読み、とにかく1人でも多くの人に知って欲しいと思いTwitterに UPしました。本書を読み、この問題が何十年も前から起こっていて弾圧が更に酷くなっていること、近年やっと何ヶ国かの国々がこの問題に向き合う様になったことを知りました。日本政府にも是非立ち上がって欲しいと思います。メディアでももっと取り上げて多くの日本人にも知って欲しい、そしてそれがいつか大きな力となってウイグルの人たちを助けることができる様になって欲しいと思います。色々な事を考えさせられる作品でした。

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世界史の授業で習った地名や人名がおぼろげに記憶にあるようで、ニュース記事にも近年は見かけるようになったテーマ。知らないことがいかに多いか思い知らされる衝撃的な本だった。訴える力や熱量、その真剣な思いがあふれている。
清水ともみさんの「私の身に起きたこと」という書籍が2020年に出版されている。漫画の形での発信がSNSで反響を呼び、14ヶ国語に翻訳され世界中に紹介された。
北京で記者をしていた福島香織さんの緻密な文章と融合し、訴える力の大きな書になっている。絵は人の表情、変わっていく町の様子、生々しく心に直接訴えてくる、わかりやすい。同じテーマをさらに詳しく述べた文章がセットになっている構成。特に後半の歴史に関しては驚くほど詳細。
歴史ほど立場によって解釈が異なる学問はないと思っている。教科書に出ていないことはたくさんある。読み応えのある本だった。日本にいるわたしたちの知識や態度が問われる。

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以前kindleでこの方が書いたマンガをいくつか読ませていただきました。
ウイグル人のいろいろな人に起きた、本当のことについてマンガで書かれた本でした。
新疆ウイグル自治区については、以前読んだ『トマト缶の黒い真実』に少し出てきたのですが、ウイグルの人々が強制労働でトマトを育てていてそれが缶詰めになっていくというお話でした。
最近では洋服のブランドで新疆ウイグル自治区の強制労働によりできた製品について調査があったりしていましたが、この方の漫画を読むまで本当にどういうことが起きているかは私は知りませんでした。

この漫画で、日本人に帰化したウイグル人の男性が、日本のパスポートではどこでも行けるけど、自分の故郷には行けないというところがあり、とても悲しくなりました。

ウイグルに生まれたことが罪になることなんて絶対ないし、ウイグル人というだけでなぜ迫害されなければいけないのか全く分かりません。自分にはいったい何ができるのだろうととても考えさせられました。

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ユニクロに新疆ウイグルの綿を使っているとかで、非難されているという話しは知っていた。にしても、この現実はひどい。それを漫画で表現していたのでわかりやすかった。現代版のナチスによるユダヤ人弾圧が、今もウイグルでは現在進行系ということですな。罪人の臓器を取り出し臓器移植していたとか、もう、それはありえん話しなのでして、拷問とか監禁とか、家族を刑務所にとか。スパイを強要してくるとか、全部が事実だとしたら中国という国は間違っていると思う。

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「本当の話だろうか…自分で行って確かめなければ…でも、危険そうで怖い。」と、自問した時点で気が付いた。私は、この話が真実だと思うから、怖いのだ。日本人には関係ない?いや、自国の政府が、国民の安全を守れないなら、他国の者が助けるしかないじゃないか。
今、私が出来る事をします。多くの方に本書を薦めます。「このレビューを読んだ方、本書を手に取って、ウイグルの民の言葉に心を寄せてください。」と、伝えます。

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ウイグル人を苦しめる問題が漫画と文章によりわかりやすく書かれた作品。
まず、その現実を知ること。知ったなら、それを広めていくこと。そして、共に声を上げること。
他にも出来ることはある。賢い消費者になることもその一つ。ウイグルに限らず、労働搾取の結果、安価で手に入れられる商品を買わないこと。なぜそんなに安いのか。どんな労働環境で作られているのか。それを知っていくことの重要性。
清水ともみさんの手によるあとがきの文に心を動かされました。
「真の豊かさとは、誰かの人生を踏みつけにした上で享受するものではないはずだ」
そして、ウイグルの人たちへの思いは、自分たちが当たり前のように享受している自由というもののありがたさを再認識させられる。日本という国、民族、言葉、それらを奪われないように、これからも守り続けていくことの重要性を改めて胸に刻みました。

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最近よくニュースなどで目にしますが、断片的でよく理解できませんでした。漫画で書かれてあることで非常に分かりやすく読めました。
何か出来ることがあるわけではないですが、まずは知ることが大切だと思いました。
命懸けで証言されている方々に感服致しました。
そして、日本で今、普通の生活が出来ていることがあたりまえでないということを実感しました。

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日本のマスコミが殆ど取り上げない事実がここに有ります。中共の脅威は他人事では有りません。
意図的なのか全く動かない日本の政治。テレビが報じない以上、この事実を広められる可能性が
最も大きいのが出版業界。応援したい本です。

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以前、清水ともみさんの「私の身に起きたこと」を読んだのですが、その時に初めてウイグルの問題を知った。最近では、ユニクロが新疆ウイグルの綿を使っており、強制労働で出来た商品という事で非難が生じ、以前よりはウイグル問題には少しは周知されてきたのかと思うが、それ以上にウイグルの現状は酷いもので、読みながら心が痛んだ。24時間監視下に置かれた生活など、今でも現在進行形で行われている。まずは知ること。この本は漫画を使い分かり易いので、多くの方に手に取って欲しい。

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