怪を語れば怪来たる 怪談師夜見の怪談蒐集録
緑川 聖司
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刊行日 2021/09/21 | 掲載終了日 2021/10/04
ハッシュタグ:#怪を語れば怪来たる怪談師夜見の怪談蒐集録 #NetGalleyJP
内容紹介
家賃の安さに惹かれ、とあるアパートに引っ越した西野明里。引っ越しした晩から壁を叩く音が鳴り響く。不動産屋からは事故物件でもなく、隣室は空き部屋だと知らされていたのだが。1週間その音に悩まされ、高校の同級生の美佳に愚痴を吐いたところ、本当に霊感を持つというイケメン怪談師・夜見を紹介される。夜見に相談するために、実際に会って自身に起こったことを話すが――
【著者紹介】
緑川聖司(みどりかわ せいじ)
大阪府在住。2003年『晴れた日は図書館へいこう』(小峰書店)で第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞の佳作となりデビュー。主に児童文学やジュブナイルの怪談ものを得意としているが、本格推理作品も過去に何度も雑誌に掲載されている。主な作品に「本の怪談」シリーズ、「怪談収集家 山岸良介」シリーズ(ともにポプラ社)、『世にも奇妙な物語』『炎炎ノ消防隊』のノベライズを手がけている。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784576211473 |
本体価格 | ¥780 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
怪談の怖さって自分の身近にある物、場所がテーマだと怖さが増すことありますよね。こちらの作品は、まさに自分の身近にあるような住まいなどの生活空間で起きる怪談の話になります。
自分の部屋で怪奇現象が起きる原因はなにか?その怪奇現象は果たして1つの事件のみなのか?ジワリジワリとくる恐怖が怪談の醍醐味ですよね。少しずつ解明されていきますが、自分の身近にある空間での怪奇のため解決しても怖さの余韻は残る、、、この感覚1度体験してみてください。
怖い話しを収集しライブやネットで話す怪談師の夜見は、霊能力者で今回の探偵役。そして、ワトソン役に明里という女性。短編が集まった話しで、毎回、心霊話しが出てきて、それを相談するという形で解決していきます。最初の部屋で起きる音の正体と、子供の霊が見える女性の話しが面白いように感じました。軽快な文章と、サクサク進む展開が魅力的。ライトノベル感覚で楽しめます。それでいてホラーです。
突然、家に鳴り響く音。
果たして怪異か?人為なのか?
テレビにも出演する怪談師夜見との偶然の出会いによって主人公は様々な怪事件に遭遇します。
ドSな夜見から目が離せない。
果たして彼は最後まで味方なのか?
ぜひご一読あれ!
ミステリーは好きでも怖いホラーは苦手なのに、夜読んでこれは無理か?と思ったのですが、読み進めていくと人情派ホラー?という感じで、幽霊の気持ちを理解して、成仏してもらったり、復讐にためにその場所から消えたりと、その幽霊にあった解決をしていき、それがまた淡々とした感じで、楽しく?読むことができました。
自身に起った怪奇な現象。紹介してもらうも「霊と話はできるが、お祓いはできない」という怪談師夜見。
なんといっても、この夜見のキャラがいい。
イケメンなのに性格ブス。なんだかんだ言って頼りになる優しい人。
最初の事件をきっかけに助手となった、おせっかいでお人好しな明里との掛け合いも楽しかったです。
これはシリーズ化に?
ホラーですがライトなので、ホラーが苦手な方でも読めると思います。
色んな怪談を織り交ぜつつ、大きなストーリーが進んでいくホラーミステリー。夏の夜にぴったりな本です(笑)主人公の明里と怪談師夜見の掛け合いが面白く、ホラーなのに明るさまで感じられる作品。この二人の関係はどう変わるのか、怪談王子の行く末など、続きが気になります。
怪談とミステリーのいいとこ取り!
霊感があるとは言ってもお祓いができるわけではない怪談師が、霊の状況から無念の原因を探って成仏に導く。怪談話を聞きゾクッとしつつミステリー要素もしっかり楽しめて、問題解決でスッキリ!
どんでん返しも待っていて、最後まで楽しませてもらいました。イケメン怪談師夜見シリーズとして第二弾も読みたいです。