二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ
古内一絵
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刊行日 2021/09/30 | 掲載終了日 2021/09/28
ハッシュタグ:#二十一時の渋谷でキネマトグラフィカ #NetGalleyJP
内容紹介
老舗映画会社・銀都活劇が大手IT企業に買収されることが決まった。DVD宣伝部を率いる砂原江見は、すべての企画が止まってしまった会社で改めて働く意味を探し始める。
老舗映画会社・銀都活劇が大手IT企業に買収されることが決まった。DVD宣伝部を率いる砂原江見は、すべての企画が止まってしまった会社で改めて働く意味を探し始める。
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ご注文をご希望の際は恐れ入りますが東京創元社営業部(03-3268-8231)までお問い合わせください。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784488028503 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
『キネマトグラフィカ』続編。
買収される事が決まった老舗映画会社に勤める江見を筆頭とした老若男女の、時代やパーソナリティーによる「働き方」に対する価値観の違いを浮き彫りにしたお仕事小説。悉く相容れない人たちの集まりの中でいかに円滑に歯車を回すか、どこに重きを置いているかの違いはあれど思う事は皆同じなのかな、と視点がかわる度に気付かされる事が多々あった。歩み寄れなくても、諦めず、止まらずに並走してれば、思わぬ所で交わる時が来るのかも。劇的ではないリアルな希望が覗く晴れやかな作品。
映画好きや、アナログ時代を懐古したい方には特にオススメ。続編ではあるが前作未読でも全く問題はなく、若い世代は逆に遡って読むのも「平成元年組」に感情移入し易いのかな、と感じた。
いろいろな立場と年代の、章ごとの主人公たちすべてに共感した。私とは全然違う立場で、年齢も異なるのに。それぞれの悩みは、少しずつ私の中にもあるもので、もやもやしながらもなんとか私は折り合いをつけている。でも、ほんの少し勇気を出せば、何かがかわるのかもしれない。
変わりゆく時代とそれぞれの生き方、働き方。正直、全く共感できない、寧ろ不快感すら感じる登場人物もいたが、誰に共感するかはきっと人それぞれなのであろう。
主人公のぶれない強さは、まるで自分が新たなスタートに立つかのような爽やかな気持ちをもたらしてくれた。
続編ということで、前作は読んでいないのだけど全く問題無く読めました。
無くなろうとしている1つの会社で、最後の企画に向かう日々を、立場も性別も経歴も違った面々の視点で描かれている。生き方も働き方も、会社組織に対する考え方もそれぞれに違って、だからこそ合うものも決定的に合わないものもある。
だけど、それぞれにはそれぞれの正しさがあり、信念があり、ぶつかり交わった時に思わぬ視点が得られたりするのかも知れない。
どの立場の悩みや迷いも、振り返れば誰にも思い当たることがありそうで、随分と思い入れながら読みました。やっぱりお仕事のお話は好きだ。