ある日の入管 外国人収容施設は“生き地獄”
織田朝日
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刊行日 2021/03/02 | 掲載終了日 2021/12/15
ハッシュタグ:#ある日の入管外国人収容施設は生き地獄 #NetGalleyJP
内容紹介
あまりにも非人道的な入管の実態を、マンガでリアルに描く!!
法務省の外局で、出入国に関する手続きを行う「出入国在留管理庁」(入管)。この機関は日本人の出入国管理だけではなく、外国人の在留許可の管理や難民認定手続きなども担当している。また、ビザが切れて(または更新が認められずに)オーバーステイになったり、難民申請が認められなかったりといった外国人を収容する全国17か所の施設の管理も行っている。
日本人にはあまり知られていないが、この収容施設では行き場のない外国人に対する、暴行・暴言・イジメ・監禁・医療放置など非人道的な処遇が横行。その中で被収容者たちは心身を病み、自殺未遂を繰り返す人も出てきている。
著者は2004年から外国人被収容者の支援を行い、その体験をマンガに描き続けてきた。収容施設では写真を撮ることが許されず、本書は入管の実態をビジュアルで伝える、唯一の貴重なリポートと言える。117本のマンガに加えて、入管の実態を伝えるコラムとキーワード解説も収載。
出版情報
ISBN | 9784594087463 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
日常生活では接する事がないですが、最近報道されたので選びました。途中で読むのが辛い所もありました。漫画なので読みやすいのですが、その分内容が本当にこんな状態なのかと困惑しました。報道をきっかけに入管に関心を持っている人もいると思うので、最初の一冊として展開してみようと思います。
今まで入管の問題点にちゃんと耳を傾けていなかった自分を反省した。こんなにも酷いなんて!何が先進国だ!何がおもてなしの国だ!虐待の国じゃないか!これが自分の国だとは恥ずかしい!織田さんたちの活動のお陰で徐々に改善されている事は素晴らしいと思います。頭が下がります。私には直接力になる事は難しいですが、少しでも多くの自分の周りの人にこの酷い現実を伝えていきたいと思います。是非もっとメディアで取り上げて欲しいです。
17年間、出入国在留管理庁(入管)に通い続けている著者が社会問題にペンで闘ったノンフィクション。
日本は世界で最も難民を受け入れない国。私は入管があることすら知りませんでした。
2019年で難民申請が認定されたのはわずか0.4%。難民認定されなかった人たちは収容され、
どんなにひどい仕打ちを受けても、何年経っても家に帰ることができません。
・誰にでも平等であるべき医者の嫌がらせ
・職員による暴行やハラスメント
入管では人間が人間扱いされず、まさに「地獄」というワードしか思いつかない内容に憤りを感じました。
戦争や暴力で解決する問題など存在しません。私はこの本を読んで「知る」ことができました。
たくさんの「知る」が集まれば、心が動き国を動かすことに繋がると信じています。
ありがとうございます。
入管がどれだけひどいかは、織田さんの他の著作からも知っていましたが、こうして漫画であらためて読むと、表情や態度までが伝わってきて、いっそう実感できた気がします。世論の高まりを受けて、職員の人たちの態度が違ってきているのが救いでした。あと、みんな子どもが好きなところにほっこりしました。多くの人に読んでほしいです!
外国人支援団体を主宰する著者が、外国人との面会活動を通じて体験した入管での出来事を綴った漫画です。
収容中のスリランカ人の女性が亡くなった事件や、国後島から北海道へ泳いで来たというロシア人男性の報道などがあり、入管に興味を持ったので読んでみました。
著者の織田さんの実体験に基づいた素朴なタッチの漫画に説得力があり、非常に読みやすかったです。各章の後に掲載されている「入管キーワード」とコラムも充実していて、漫画の情報を補強してくれます。
難民の受け入れは国防や治安とも関わる問題であり、人道的な理由だけで認定できるものでもないと思うので、個人的には織田さんの主張に全面的に賛成できるわけではありません。しかし入管での非人道的な扱いや、長期にわたる収容については見直されるべきだと思います。幸い第5章の終わりの方では、入管の職員も徐々に変わりつつある様子が描かれ、希望が持てるラストでした。入管職員の立場からの意見も聞いてみたいと思いました。
今年3月に名古屋の入管(出入国在留管理局)にて死亡したスリランカ人女性の事件で注目された入管の問題に17年間向き合ってきた著者が書いてきた漫画と説明の本。
何も知らなかった自分が恥ずかしく、日本人として申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。被収容者はうっかりやさまざまな事情でビザの手続きがとれてなかっただけで手錠、腰縄で歩かされます(廃止になった所もありますが)。私は海外ドラマで見るような怖い人か夜の街で働く女性ばかりなのかと思っていました。とんでもない!
『日本沈没』では世界各国が日本から脱出した人たちを受け入れてくれます。災害大国日本でこの話はSFではなくなるかもしれません。人口が目減りしている現状でよくこんなことができると本当に衝撃を受けました。とてもわかりやすい本です。たくさんの人たちが読んでくれますように。
移民を入れない日本。反面、研修生等外国人労働者はいたるところで会う。Covid19の流行からコンビニで働いていた外国人はほとんど日本人に入れ替わった。オリンピックが近づいてくる前には治安を名目に在留許可を出さずに強制送還も増えていた。そんな日本での外国人をめぐる政策のひずみが可視化した場所が出入国在留管理庁=入管だ。スリランカ人ウィシュマさんの死亡事件はその実態の一例に過ぎない。
本書はその入管に通う作者が、実情を知らせてくれる漫画である。というより入管との戦いを描いたものであると言っても良いだろう。私自身、ラジオ番組やユーチューブで知る機会が多くあった。しかし実際に行動することはなかった。収容者には様々な事情があり、それに向き合うには大変なことも多くあることは想像に難くない。でも漫画に描かれたその戦いは温かく力強い。組織の中で不条理な取り扱いが当たり前になっているとすれば彼女の戦いはそれに抗う蟻の一穴だと思う。
何よりも今起きていることを私たち国民が知らなくてはいけない。自分が同じ立場であったらどうなのか、日本人として目をつむっていることはできない。すでに私たちの社会はそうした外国の人たちの労働力によって支えられているのだ。是非みんなに読んでほしいと思う。
出入国在留管理庁(入管)に17年間通い、外国人との面会活動を通じて体験したものが漫画を交えてかかれている。全く知らない内容にかなり衝撃を受けました。今年の3月、名古屋の入管でスリランカの女性が死亡した事件。この本を読んだ今、非人道的な扱いは当たり前に行われているんだと、同じ日本人としてショックでした。もっとメディアでも報道して、現状を知って欲しいと切に願います。
私は今までオーバーステイしてる人は見つかったらすぐに国に帰されていると思っていましたが無期限に拘束されている人もいるって初めて知りました。
このことが殆どの日本人が知らないことが問題でありなぜ報道されないのかとても不思議で一歩日本を出たら自分も言葉が通じない外国で同じ立場になるのかもしれないと思うと胸が痛くなります。
人々の口の端にのぼるようになったことで改めて知ることになることは多い。
読むのがとてもしんどかった。
抗議の声はたか待っているけれど、さまざまな報道があり、そしてさまざまな意見もあり、情報が溢れている現在でも、何を信じていいのかわからなくなることが多い。どんな意見を持つのも基本的に自由であると思うのだが、意見が割れたとき、あまりに違う見解があるとき、さああなたはどう思う、というときにどうするか。選挙はそのためのもの、自分の思いを代弁してしてくれるのは誰かを選ぶものだ。
外国人、ていう言葉の定義。国境が全て海である国の外国人。ビザの意味。国籍。親子関係。在留資格。
今世界中で外国人ヘイトが問題になっている。
これはひどく辛い本だ。ずっとこの活動をしている人の渾身のルポと訴え。これが現実なら悲惨すぎる。
入管に収容されていたスリランカ人のウィシュマさんが亡くなってから、ニュースでも取り上げられるようになった、入管の人権を無視した地獄さながらの対応。
これまでも、ラジオなどで入管の惨さは聞いたことがあったが、この本を読んで、ここまで酷いのだと改めて知った。
これを読めば、国連から非難されていることがよく分かるし、日本は、中国のウィグル人問題を言える立場ではないと言えるだろう。
4コママンガの他に入管や難民に関するコラムも分かりやすいので、学校にあっても良いと思う。中学生もこの現状を知るべきだと感じる。
snsで拡散する時代、民の力を感じる。