楽園のアダム
周木 律
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刊行日 2021/09/01 | 掲載終了日 2021/08/31
文芸小説 | ミステリー/サスペンス | SF/ファンタジー
ハッシュタグ:#楽園のアダム #NetGalleyJP
内容紹介
1000年後の地球、そして人類はーー。
大厄災により人類は1%未満まで減少、地球上のほとんどが浮上の土地となってしまった。生き残った人々は、わずかに残った土地で人工知能カーネにより生活を制御され、平和に暮らしていた。”殺人”などとは無縁の世界、のはずだったーー。
※カバー画像は制作中のため変更の可能性がございます
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出版情報
ISBN | 9784065249611 |
本体価格 | ¥1,750 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
秘密を追い求めてようやく知ることができた世界の真実。
読んでいる途中で感じた違和感の正体はこれだったのか。
知ってしまったからにはもう戻ることはできない。
失ったものと得たもの。その両方があまりにも大きい。
1000年後の地球、疫病と混乱を経て人類はわずか1%が生き残った。絶滅を回避するために生まれた社会はAIに管理された平和で整然と整えられたものであるが、一人の哺乳動物の存在がその平安を破ることとなる。そして事件を追う中でだれも知ることのなかった人類の存在の根幹を揺るがす秘密が明らかになっていく。
SFなのかと読み進めるうちに、ミステリーだったのかと思いはじめ、最後には人間としての、いや生命体としての私たちの存在の重要な部分に突き当たる。その時点で今までに語られた物語の全容が明らかになるのだ。
権力(この物語においてもそう表現しても良いと思うのだが)は何を危険だと思うのか、どのようにして人々を統治していくのか、そのモデルを見せてくれたように思う。どんなに管理されても解き放たれる力を生み出すのは人としての感性であり、生き物としての人間が持つ本能なのだと改めて感じさせられた。
現実と異なる世界の舞台で繰り広げられる物語がとても幻想的でありながらしっかりとミステリーとして楽しませてくれる。
文章も読みやすくスラスラと読めて、一気にラストまで進んで行く。
そして真実が明かされた時、驚くこと間違いなしの面白さ。
ファンタジーミステリーを読みたい人にはとてもお薦めの本である。
未知の生物に襲われていく人々。何が起きているのかわからず不安な中、主人公は家庭を持ち幸せに暮らし始めて、この後どうなるのかハラハラしながら読み進めました。未知の熊に似た凶暴な生物。まさかそれが生き残りの男性なんて。結局男性は凶暴で食欲と性欲だけということ?なら、今の体制を維持した方が良くないか?と思ってしまいました。意外な結末は全く予測できませんでした。
パンドラの匣であり、禁断の果実のような物語でした。知れば知らない頃の自分には戻れず、知ってしまえば楽園には戻れない。オチが果たして幸せなのかどうか、今考えてもやっぱりわかりません。
こういう書き方の物語、何回見てもやっぱり騙されます。推理シーンがなかったのでサスペンスかと思っていたのですが、ミステリ要素もまじってきて最後の種明かしに世界観を反転させられました。
『楽園のアダム』
大厄災で人類が滅びかけてから六百年…小さな島々に住む人類が、人工知能を頼りながら、それぞれの生業を元に平和に暮らしていた。
しかし、知の研究を生業とする島で殺人が起こる…誰の仕業なのか?南極から連れて来られた生物は何者なのか?
人は、与えられた生業に従って生きることは幸せなのか…本当の自由とは何か…欲望を知ってしまったら…物語に入り込んで考えてしまった。
真実を知らない方が平和に幸せに暮らせるのかもしれない、でも、人類には知りたいという欲がある。
そして、愚かな過去を繰り返さないために、導き出された答えは?
タイトルからすべて一つの方向に向かって行く…お見事でした。
ラストに向けて、この世界の謎が暴かれていくたびに「まさか」「そんな」と驚愕の嵐であった。題名のアダムに騙された。きっと題名が指すアダムは、アスムの新しい世界を創造するきっかけになったアレなんだろうななどと読了後もついつい思考を巡らせてしまう。
時は近未来…となるとSFかと思いきや、ミステリー?でもないような…。『大災厄』後野人類はカーネという人工知能の元、『生業』を持って生活している。食物も家も無償で与えられる世界。平和そのもののはずが、ある事件をキッカに音をたてて崩れてゆく。この世界はユートピアか、それともディストピアなのか。驚きの結末を読んだ時、物語を生み出す『小説家』の凄さを感じる。人間の本来あるべき姿に思いをはせてしまう。
感染症で人口が激減した世界。
行ってはいけない地域から運び入れた謎の生物。
そして次々と殺される島の人々・・・。
SFチックな設定ですが感染症で現在の状況をも彷彿とされる、もしかしたら私たちの延長線上にあるかもしれない世界。謎の生物の正体でびっくりしたのと、殺人と思われる方法にびっくり。
一気読みしました。
美しい世界、美しいキャラクター達、美しい恋、美しい営み……一度滅びかけた世界がAIの管理によって平和に暮らしていた人類。しかしそこに起こりえるはずのない殺人事件が──
もうとにかく最後まで読んだ時の印象がすごい!まさに二度読みしたくなるミステリー!途中途中「ん?」と思った箇所が読後に明かされる事実ですべて解けてしまう鮮やかさ。ネタバレできない系のお話ですが、ネタバレした方が読んでくれるひとは増えそう……でもネタバレはよくない……という葛藤を抱えました。
そしてラストのラストが……!!!!読み終わった後にタイトルを読み返すと……もう!!!タイトル含めてこの作品は完成するのだとあまりの高揚感にベッドをごろんごろんと転がってしまいました。ミステリ好き、SF好きにとにかくオススメしたい作品が増えました!