リーダーシップ進化論
酒井穣
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刊行日 2021/10/15 | 掲載終了日 2022/08/08
ハッシュタグ:#リーダーシップ進化論 #NetGalleyJP
内容紹介
本書に寄せるあなたの期待は、心地よく、裏切られる。
壮大なスケールで描く、文明の歴史と、そこで生まれ、淘汰され、選ばれてきたリーダーシップ。そして、いま求められるリーダーシップとは?
「これは、著者から我々への挑戦状だ」宮野広樹京都大学准教授
次世代リーダーのためのレーベルBOW BOOKS の創刊にふさわしい「リーダーとリーダーシップの歴史と未来」を、酒井さんに書いていただきたいと思いました。それから、1年余、できあがってきた原稿は、わたし干場の予想と期待をはるかに上回る質と量でした。
当初、「リーダーシップ全史」としてご依頼した際は、プラトンの時代から連綿と続いてきた古典的「リーダーシップ特性論」が、20世紀に入ってはじめて本格的な研究の対象となり、リーダーシップとは、その人が生まれつき持つ特性ではなく、組織の中で後天的に獲得する行動のあり方であるという「リーダーシップ行動論」が主流となっていく過程、さらに、20世紀後半以降、PM論、サーバント・リーダーシップ、オーセンティック・リーダーシップなど、さまざまなリーダーシップ論が繰り広げられていく様子、その要諦をお書きいただければ、と漠然と考えていました。
ところが!
上がってきた原稿は、、、、、、、次の目次をご覧ください!!
人類誕生以前???
もくじ
第1章 人類以前のリーダーシップ
第2章 旧石器時代以降のリーダーシップ
第3章 農耕以降のリーダーシップ
第4章 四大文明の誕生以降のリーダーシップ
第5章 ルネサンス以降のリーダーシップ
第6章 インターネット以降のリーダーシップ
かくして、わたしの予想をはるかに超える壮大なスケールで、豊富すぎるほどの注を従えて描かれるリーダーシップ論、40万字が手元に届いた、というわけです。
もし、あなたがリーダーシップのスキルを本書に期待しているとしたら、残念ながら、その期待は裏切られます。心地よく、裏切られます。あなたは、著者に誘われ、ご自身が想像もしなかった視点で、社会の変遷を俯瞰し、そして、未来を見据えていることに気づくでしょう。これはまさに、社会環境の変化に適応するために、「進化」していった、あるべきリーダーシップの「変化をともなう系統(descent with modification)」、「リーダーシップ進化論」なのです。
そこで、タイトルも「リーダーシップ進化論」と改名しました。また、40万字は、なんとか30万字弱に、シェイプアップしていただきました。それでも、A5判にびっしりの400ページ強は、十分に読み応えがあるはずです。と同時に、これなら、もっと長くても読めた!と思われるかもしれません。著者の豊富な知識と鋭い洞察に、これまで断片的に持っていたわたしたちの知識、情報が、新しいジグゾーパズルのように新しい絵を描いていきます。
ちなみに、「進化」とはより優れたものになっていくことではない、環境の変化に合っていたものが結果として生き残る、ことを示します。それでは、これからの社会に適応していくリーダーシップとは、はたしてどのようなものなのでしょうか? それが、私たち自身にとって、本当に望ましいものとなるのかどうか、それは、著者を含め、私たち一人ひとりに問われている大きな課題だといえそうです。
最後に、著者あとがきの一部をご紹介します。
「歴史は、リーダーがどのように振る舞うかによって、人々の未来がどうなるかが決まる事実を示し続けてきた。
人間の歴史とは、格差の拡大と戦争、その後の格差の縮小と、そしてまた拡大。その繰り返しだ。
その中でリーダーに求められるのは、戦争を避けながら格差を是正する離れ業だった。
そして歴史は、そうしたリーダーシップの敗北を示し続けてきた。
現代がこの長期サイクルにおいて危機的な状況にあるのは明らかである。
いまこそ、正しいリーダーシップが求められているのだ。」
著者:酒井 穣(さかい じょう)
1972年東京生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。Tilburg大学経営学修士号(MBA)首席取得。商社にて新規事業開発に従事後、オランダの精密機器メーカーに光学系エンジニアとして転職し、オランダに約9年在住する。帰国後はフリービット株式会社(東証一部)の取締役(人事・長期戦略担当)を経て、2016年、最先端テクノロジーを駆使したビジネスパーソンのための介護支援サービス、株式会社リクシスを共同創業。認定NPO法人カタリバ理事なども兼任。著書『はじめての課長の教科書』『ビジネスパーソンの父が子どもたちに伝えたい21世紀の生き方』(以上ディスカヴァー)『「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト』(光文社新書)
販促プラン
本作品にご投稿いただいたレビューは、flier(フライヤー)とネットギャリーの選定のもと、フライヤーサイト内のレビュー特集記事にて、掲載予定です!会員タイプ名と一部のレビューが掲載となります。
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出版情報
ISBN | 9784502402814 |
本体価格 | ¥2,200 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
人類史を6つに区切り、その時代毎のリーダーシップの型の進化を考察する。近年の様々な研究やビジネス書の総まとめとして頭の整理になる。最終章はネット時代を扱うが、生産性の高いニワトリだけを集めた集団より、利他的なニワトリの集団の方が却って生産性が高まる実験は興味深かった。
【リーダーシップ進化論】
知識のオアシスといっても過言ではないぐらい
内容が詰まった本でした。
リーダーシップ+進化論
リーダーから様々な話が盛り込まれていました。
読むのは大変ですが知識がつきました。
紹介します。
#氷河期を乗り越えたのは火のおかげ
#火の通った食事は安全で消化の負担が減る
#体重の2%の脳がエネルギー24%
#お金を払うことは心理的負債を帳消しにする
#リーダーは見返りはできる限り相手に速く返す
#ゴールドラッシュにはツルハシを売れ
#核兵器を要する二国間では戦争が起きない
#MAD
#マズローの欲求五段階仮説
#マズローによる戦争への嫌悪から生まれた
#ケンリックの欲求ピラミッド
#超富裕層は世界の下から半分の36億人分と同等の資産を持っている
#アメリカの富裕層が新型コロナウイルスの影響で資産を62兆円増やした
#年収900万円を越える人は7%
#年功序列が逆になるかもしれない
#教育投資は就学前が特に効果大
#日本から流出する若者たち
#2019年の二酸化炭素排出量は431億トン
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心に残ったワードを残してみました!
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20万年前の旧石器時代まで遡り、人間のリーダーシップがどのように進化を遂げてきたのかを
細かく分析してある本。「弱肉強食」という言葉を私たちは何度見たり聞いたりしてきただろうか。
「生物のおきてでは特定の環境に適応した者が生き残る」という冒頭から始まり、好奇心を掻きてられました。
実際、人類25種の中で絶滅しなかったのは人間だけ。つまり「弱肉強食」ではありませんでした。
人間とは何か、そしてリーダーシップの変化にともなう系統を「家族型」→「「学習型」→「順位型」→
「専門型」→「扇動型」→「周辺型」の6段階にして考察されています。
ラストに書かれてあった「〇〇すれば不正はもちろんのこと、パワハラセクハラなし、尊厳と人格を
尊重してくれる本当に人々のことを思ってくれるリーダーが誕生する」という言葉に衝撃を受けました。
読み応え十分であっという間の405P。リーダーについての理解が深まると同時に
これまで考えたことのなかった「人間とは何か」について思考するきっかけとなりました。
私たちの先祖である「人間」が9千万人近い犠牲者を出した世界史上最悪の戦争を引き起こした生物
であることは決して忘れてはならないでしょう。
よくあるビジネス書におけるリーダーシップを「狭義」とするならば、まさに本書は「広義」のリーダーシップと言える。つまりはビジネスに限らず、どのような場・動物でも「リーダーシップ」は存在する。もちろん動物にもよるのだが、とくに動物によっては「女王」や「ボス」といった立場もある。それらは日本のように国家などのものをつくるというよりも、「縄張り」など自然とした共同体をつくり、「組織」となって、その頂点に立つ存在ができたのである。
まさに本書における「リーダーシップ」がそのことを言っており、それが生物、もとい歴史と共に「変化」していることがよくわかる一冊である。
本書はよくあるリーダーシップの本とは一線を画しており、
その理由は、「リーダーシップの本質と根本的存在理由」に
人類史からアプローチし、追求していくから。
私たちが社会を形成し地球上で生きていく上で営まれ始めた
「仕事」、所謂同じ利潤追求を共にするために働く小集団を存続させ、
利益を内外に享受するのには絶対的に必要なリーダー
という存在について、これほどまで根源的で奥深く、俯瞰的な思考で
本質を探ろうと試みる本に初めて出会った。
哲学書の風情さえ持ち合わせていると思う。
はじめての課長の教科書の著者、ということで
期待していましたが、読了後の今、期待の遥か上をいく素晴らしい本で、
感嘆の溜息を長くついているところです。
タイトルより帯のキャッチコピーがズバリ言い得て妙。
これはもはや単なるリーダーシップ論にとどまらず、
ヒトが存続していくための進化の人類史だ。
リーダーシップ進化論というタイトルだが、リーダーシップ本質論、と言ってもいい濃密な内容だ。
リーダーシップに関する書籍は1.5万冊ほど世の中に刊行されているとのこと。
自慢できる数ではないが、自分は数十冊ほど読んだ。読んでいるときは、リーダーに近づけているような感覚であったが、本書を読んだあとに思い返すと、その学びは付け焼き刃に過ぎない小手先の知識だったかもしれない。
リモートワークにおけるリーダーシップの発揮の仕方とか、そんなことは2の次である。
そうではなくて、そもそもリーダーとはなんなのか?本書は、リーダーの実態を歴史から細かく解説してくれている。歴史といっても、戦国時代とかではなく、旧石器時代から考える。膨大な資料だ。
このすごく興味をもった箇所を2点挙げる。
1点目 P45より引用
「仲間はずれ」を(あまり)恐れないのは、自分ひとりで意思決定ができる個体、すなわちリーダーである。リーダーになれば「仲間はずれ」にされたとしても、必要なら、自分で新たな群れを率いることもできるからだ。
ここを読んだとき、よく社長が言う「経営者は孤独だよ」と言葉とリンクした。
2点目 P145より引用
狩猟採集社会は明確なリーダーを持たない。世界各地の186の社会を調査した結果、狩猟採集社会の80%は明確なリーダーを持たない日階層社会であった。これに対して農耕社会の75%は特定のリーダーによって統合されていたのである。
現代の仕事においても、需要や流行をつかみ取る狩猟採集型の仕事と、商品の価値を育て需要を作っていく農耕型の仕事と、2種類あると私自身思っている。職種によって、リーダーシップ性を”強く”発揮すべきものとそうでないものがあることをこの章で学べた。
チームのパフォーマンスが向上しない場合、それはもしかしたら、自分の抱えている仕事には、狩猟採集型と農耕型と2種類が混在していて、そこが整理できていないにも関わらず、1つのリーダーシップによって統率しようとしていたからかもしれない、と自身を振り返るきっかけとなった。
現役リーダーあるいはリーダーを目指す人だけでなく、リーダーを支える立場の方々も本書に目を通してほしい。リーダーのサポートの仕方が見えてくるし、それらをしっかりと行動に移せば、リーダーにとってより必要な存在となり、評価してもらえるようになるはずだ。
本書は、人類が生き残るために形成してきた組織の形態と維持運営するために必要とされたリーダーシップの変遷を、
経営学、哲学、生物学など多方面から分析し、解説している。
のみならず、これから先、どのような組織やリーダー、ひいては未来を選ぶべきかという課題に、
私たちが早急に取り組まなくてはならないことを教えてくれる。
この壮大さはビジネス書というジャンルに収まるものではない。
これは、人類の手引書なのだ。
ビジネス書が得意ではない私は、一体どれほど本書を理解できているのか正直言って自信がないが、
自分では考えたこともなかった未来のリーダーシップ論などを知ることはとても面白く、
理解するまで何度でも読み返したいと思わされるほどだ。
ビジネス書は苦手だなと思う人にも是非読んでほしい。一緒に人類の未来について語り合えたらと思う。
著者の作品『はじめての課長の教科書』を読み、非常に具体的でわかりやすく課長の役割やミドルマネジメントについて学ぶことができたので、新刊は出版されることを知り読む機会をいただきました。しかし、本作は非常に学術的でタイトルどおりリーダーについての歴史的な変遷など克明に系統立ててまとめられており、その博識に圧倒された次第です。洋の東西を問わず多くの政治家や実業家が第16代ローマ皇帝マルクス•アウレリウス•アントニヌスの『自省録』を愛読書としたように、これからスタートアップをされる方にはお薦めの作品です。