
還らざる聖域
樋口明雄
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刊行日 2021/06/15 | 掲載終了日 2021/06/15
ハッシュタグ:#還らざる聖域 #NetGalleyJP
内容紹介
――こちらは朝鮮人民軍屋久島解放部隊です。現在、われわれは全島を武装制圧しています。違反を見つけた場合は警告なしに射殺します――
突如、街中に響いた宣言。部隊は上陸に際し、多くの島民を虐殺、警察署などを爆破し、あらゆる通信を遮断した。山岳救助隊員・高津夕季と山岳ガイド・狩野哲也らは生き残りを賭けて、山嶺を駆け巡る! そんな中、作戦の鍵を握る敵特殊部隊隊長にして、美貌の女兵士ハン・ユリ大佐との邂逅が、彼らの運命を変える――。島民によるレジスタンス、海上自衛隊特別警備隊隊長・国見俊夫の奮闘、そして占領軍総司令リ・ヨンギル将軍の目的と秘策。
すべてが絡み合い、導かれる結末。奇跡を、目撃せよ!
おすすめコメント
屋久島、陥落!!
202X年、内戦に揺れる北朝鮮の最強部隊・特殊作戦軍が世界遺産・屋久島に突如上陸した!
全島を武力制圧し、島民を人質に日本を脅迫する中、そのとき政府は、警察は、そして島民は――
空前のアクション超大作!
屋久島、陥落!!
202X年、内戦に揺れる北朝鮮の最強部隊・特殊作戦軍が世界遺産・屋久島に突如上陸した!
全島を武力制圧し、島民を人質に日本を脅迫する中、そのとき政府は、警察は、そして島民は――
空前のアクション超大作!
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784758413817 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
NetGalley会員レビュー

ミステリーなのか、サスペンスなのか、それともSFなのか?
引き込まれて一気読みでした。
北朝鮮人民軍が祖国のために日本の屋久島を
ある目的をもって占領する。
この設定は、必ずしもフィクションではないかも…
と思わせる内容でした。
裏切り、信頼、復讐、忠誠、
登場人物がそれぞれの思惑で動き
最後まで自分の信じたものを疑わず任務を貫く。
俯瞰すればもの悲しく感じました。
日本、韓国、北朝鮮、アメリカ、中国、ロシアなど
国際情勢を事前に知っておくと
自分なりの作戦を立てたり
物語の推移を予想でき、さらにこの小説を楽しむことができます。

角川春樹事務所 樋口明雄著
『還らざる聖域』読み終わりましたので感想をお伝えします。
本のハズなのにとてつもない臨場感がある作品でした。
この作品は実はノンフィクションだったのではないか?と思わせる場所もあったり。
映像化を期待したい所です。
戦闘機好きな方は好きな作品かもしれないです。

あまり軍事モノは好きでないので、初めのうちは読み進められるかと思っていましたが、すぐにグイグイ惹きつけられて、ページ数が多いにもかかわらず、イッキ読みしてしまいました。
当初ヒロインはこの人なんだろうと思っていたのに、気づいたたら、話の中心が全然違う人に変わっていて少しびっくりしました。最終的にメインだったのはヒロインに振られたサブキャラのような男性?とはいえ、いろいろな人がそれぞれ活躍していたので、まあ、その辺りは気にしなくてもよく、全体的にテンポよく進んでいって良いストーリー展開だったと思います。

神秘的な大自然の宝庫、国外の部隊によって屋久島が占拠される。一般人vs軍隊。とにかくドキドキ、ハラハラの連続でページを捲る手が止まらない。生まれ、育った国によってその後の運命が決まってしまう悲劇には何とも言えない悲しさと悔しさを感じる。自国の体制に疑問を持っても従うしかない人達がいる。一方で屋久島を守る為に立ち上がる島民達。そんな中、全くと言って良い程に役に立たない日本の政治家達。実際にこんな事が日本国内で起きたらどうなるんだろうと心配になる。初読みの作家さんだったが、ものすごく面白かった。