いのちがけ 加賀百万石の礎
砂原浩太朗
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刊行日 2021/05/14 | 掲載終了日 2021/05/13
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内容紹介
早くも本年随一の呼び声高し
『高瀬庄左衛門御留書』著者の鮮烈デビュー作。
加賀藩の祖・前田利家が流浪した若きころから大名になった後まで、付き従った股肱の臣・村井長頼。
桶狭間、長篠、賤ヶ岳……名だたる戦場を駆け抜け、利家の危難を幾度も救う。主君の肩越しに見た、信長、秀吉、家康ら天下人の姿。
命懸けで忠義を貫き通し、百万石の礎を築いた男を端正な文体で魅せる傑作。
前田利家の忠臣・村井長頼が命を懸けて貫いた武士の本分
心地よく頬を打つ歴史小説の新風
――縄田一男(文芸評論家)
出版社からの備考・コメント
※校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
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おすすめコメント
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販促プラン
★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784065234624 |
本体価格 | ¥860 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
戦国だもの、名だたる武将に加え、それに寄り添った女達の物語だもの、面白くないはずがない!
『高瀬庄左衛門御留書』でも感じたけれど、なんとも魅力的な文章を書かれる方。
読み始めにかなりのボリュームに怯んだけど、なんのなんの
後半にかけて、終わるのが惜しいくらい楽しんだ。
前田利家に惚れた男。
男が男に惚れるって、ぐっとくる。
いや、私もあんなにかっこいい利家なら惚れる。
ぐーっと読ませておいてラストの終わり方がこれまた素敵。
どこまでが史実なんだろうか。
全てそうであってほしいとも。
砂原さんの作品に完全に惚れました。
前田利家の若いときから大名になってもそばで仕えた村井長頼のお話!
戦国ものは大好きで読んだり観たりするけれど村井長頼を通してみる前田利家のかっこよさ、そして忠実に命をかけて仕える長頼の姿にすごく胸が熱くなりました!よく出世する武士は仕える武士が良いから長く続くと言われている言葉の通りだと思いました!夢中になって読んでしまった素晴らしい作品でした。
石川県に生まれて、前田利家という名前は誰もが知っているのですがなぜ外様大名でありながら100万石もの領地を持てていたのかいつも疑問でした。大河に取り上げられ、少しずつその答えも知ることができましたが、本書では側近の村井長頼を主人公として前田家の歩みを知ることができました。過酷な戦国時代を生きる困難とそこに生まれた主従のロマン(絆と言う言葉とはちょっと違うのですが)、そうした時代でも心通い合わせる家族の姿が印象的でした。
人間臭い長頼とよりと言うさむらいの心にひだを丹念に描くことで、時代とその中に生きる人々の悲しみや喜びを十分に描き上げた作品だと感じました。
犬千代と呼ばれ信長に寵愛され、豊臣、徳川と天下取りのもとで重臣として使えた前田利家。
彼に使えた村井長頼。学校で学ぶ日本史においてはあまり取り上げられていなかったと記憶する。
この物語を通じ、一族を守る長としてのあり方、まさにいのちがけというタイトルに深く感銘した。
豊臣秀吉の妻ねね(後の高台院)、前田利家の妻まつ(後の芳春院)、歴代の名将を支えた女性陣の存在も然り、利家を継いだ利長(利家の息子で初代加賀藩藩主)たちの生き様もいのちがけというものに相応しい。
加賀百万石と呼ばれた地域は新幹線が開通し、外国人も沢山訪問する一大観光地として今尚輝きを放っている。
コロナ禍により観光については足踏みをしてはいるが、ワクチン接種が進むことで新たな形での人流が生まれ、ニューノーマルと呼ばれるものがノーマルに変わる過程においても新たな歴史を刻んでいくことであろう。