後宮の検屍女官

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刊行日 2021/04/23 | 掲載終了日 2021/05/17
KADOKAWA | 角川文庫

ハッシュタグ:#後宮の検屍女官 #NetGalleyJP


内容紹介

第6回キャラクター小説大賞 大賞&読者賞ダブル受賞作!

「死王が生まれた」

大光帝国の後宮は大騒ぎになっていた。

謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。

皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明(えんめい)の目にとまったのは、幽鬼騒ぎにも動じずに居眠りしてばかりの侍女・桃花(とうか)。

花のように愛らしい顔立ちでありながら、出世や野心とは無縁のぐうたら女官。

多くの女官を籠絡してきた延明にもなびきそうにない。

そんな桃花が唯一覚醒するのは、遺体を前にしたとき。彼女には、検屍術の心得があるのだ――。

後宮にうずまく数々の疑惑と謎を検屍術で解き明かす、中華後宮検屍ミステリ!

第6回キャラクター小説大賞 大賞&読者賞ダブル受賞作!

「死王が生まれた」

大光帝国の後宮は大騒ぎになっていた。

謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。

皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明(えんめい)の目にとまったのは、幽鬼騒ぎにも動じずに居眠りしてばかりの侍女・桃花(とうか)。

花のように愛らしい顔立ちでありながら、出世や野心とは無縁のぐうたら女官。 ...


おすすめコメント

革命的おもしろさの中華ミステリ!

後宮と検屍という異色の組み合わせに、確かな筆力。新しい中華ファンタジーが誕生しました。キャラ立ち十分、かつ骨太なミステリでもあり、読み応え十分の作品です!

革命的おもしろさの中華ミステリ!

後宮と検屍という異色の組み合わせに、確かな筆力。新しい中華ファンタジーが誕生しました。キャラ立ち十分、かつ骨太なミステリでもあり、読み応え十分の作品です!


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784041112403
本体価格 ¥600 (JPY)

NetGalley会員レビュー

後宮ものラノベと気楽に読み始めたら、とんでもなく面白い。
『法医学教室の事件ファイル』『監察医 朝顔』『VOICE[ヴォイス]〜命なき者の声〜』『アンナチュラル』法医学ドラマでなじみ深いし、
死因を明らかにし、死に至っる過程、動機とともに人間関係をあぶり出す。
検屍術とは、「遺体にのこる事実をつまびらかにし、冤罪をなくす術」。
信念を持って、毅然とした態度で検屍に臨む桃花が格好いいです。ふだんの寝ぼけ姿とのギャップも好ポイントです。
事件の裏には悲しい恋の物語が……。

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刑を減じられ、生き残った延明の苦悩。
死んでしまった者は生き返ることはできない。たとえ無実の罪をきせられていたとしても、やり直す機会は永遠に訪れない。
それでも遺体を調べて真実を知ることで、次の被害者を出さないための道を作ることはできるのだと思う。
死者が出る度に深まる謎。犯人は誰か。目的は何なのか。
甘い言葉をゆらりとかわされる延明の姿に笑った。
無気力でとにかく寝ていたい桃花。そんな彼女が遺体と向き合ったときに見せる凛とした姿が美しくて格好いい。
この二人の物語をもっと読みたいと思った。

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キャラクター小説大賞受賞作ということで、さすが、キャラが立っていて読みやすい。
また、延明、桃花それぞれに信念があり、葛藤しながらも前へ進んでいく姿に力強さを感じ、好感を持ちました。
検死の方法も興味深く、とても魅力のある作品だと思います。
シリーズ化して欲しいです。

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キャラクター小説大賞&読者賞ということもあり、キャラクターの良さも際立っていますが、ミステリーとしても良かったです。後宮で検屍という異質なキーワードからも、いろんな人に興味を持ってもらえそうだと思いました。

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冒頭からぐいっと一気に引き込まれた。後宮で次々と巻き起こる奇怪な事件の謎が検屍により見事に読み解かれていく。普段は自由奔放でずぼらな女官、桃花の変貌ぶりがとにかく面白い。後宮ならではの秘められた人間模様が繰り広げられ、桃花と訳あり宦官、数奇な運命の2人が真実を紐解くミステリ。事件が引き金になり2人の心が徐々に変化し動かされていく過程にもグッとくる。今後の展開も気になるので続編希望です。

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