夢に迷って、タクシーを呼んだ
燃え殻
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刊行日 2021/03/23 | 掲載終了日 2021/05/12
ハッシュタグ:#夢に迷ってタクシーを呼んだ #NetGalleyJP
内容紹介
燃え殻の最新作刊行。帯文には斉藤和義
童話"鉛の兵隊"は、焼かれた後に心臓だけが残りますよね。燃え殻さんの言葉みたいだな。
―――斉藤和義
繰り返される緊急事態宣言、武士が見える女、趣味がフットサルの男、グレーな宿泊施設、退職代行サービス、青春の使い方、破られた学級新聞、タマゴサンドと牛乳、磯丸水産の夜、首都高速を走る車の音、渋谷円山町のワンルームマンション、叩かなくてもホコリの出る人生――すべて忘れてしまうから。
自身の日々の体験を基に、いつか忘れてしまう、でも心のどこかに留めておきたい記憶の断片を、抒情的に、時にユーモラスに綴った、燃え殻による断片的回顧録・完結編。読み終わったときに、忘れていた自分の大事な記憶を思い出したり、鬱屈とした気持ちが少し楽になったり……コロナ禍の今、先の見えない毎日を過ごす私たちにそっと寄り添ってくれる一冊になっています。物語を彩る装画・挿画は『おしゃれ手帖』『ギャラクシー銀座』『クリームソーダシティ』などで知られる漫画家・長尾謙一郎氏が手掛けます。
おすすめコメント
著者・燃え殻によるコメント
「二年と四か月、毎週続いた『すべて忘れてしまうから』の後半部分。諸々手直しをして、やっと一冊になりました。連載の最後のほうは、緊急事態宣言、謎の呪文「東京アラート」、身の丈に合わない仕事量でふらふらになりながら書いていました。振り返って読んでみて、なんで書いたのか、なんで憶えていたのか不思議な回もちらほら。ただこれだけは言えます。僕たちの人生は、なぜか忘れられなかった小さな思い出の集合体でできている。」
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784594087739 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
感想としては燃え殻さんがずっと弱音を吐いてる本でした笑
でもそうやって弱さをさらけ出している燃え殻さんに自分を重ね合わせたりしながらとりあえず明日も頑張ろうと、いや、頑張らなくて良い。とりあえず明日も生きていこうと思えるような本でした。
本音の言葉って心に沁みますね。
Twitterで作者のことを知っていたが、本を読むのは初めて。兼業作家の生活が垣間見えるのが興味深い。
燃え殻さんの文章は、悲しい話もどこかユーモラスに感じる、不思議な魅力がある。
本書に紹介されていた爪切り男さんの本も、読みたくなってきた。