さよならの向う側
清水晴木
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刊行日 2021/06/18 | 掲載終了日 2024/11/20
ハッシュタグ:#さよならの向う側 #NetGalleyJP
内容紹介
【第5回未来屋小説大賞第4位!】
【本屋大賞2022 第30位!】
【Amazon日本文学新着ランキング1位の話題作!】
※2021年5月24日
【honto日本の小説通販ランキング1位の話題作!】
※2021年6月28日
【完売続出!続々重版!累計2万部突破!】
Tik Tokで大反響!
注文殺到につき5刷重版決定(12月)!
フォロワー数25万人超えのTik Tokクリエイターけんご・小説紹介さんの紹介で話題となった純度100%の感動小説!
5つのエピソードで紡がれる絶対号泣小説。
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「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか?」
「さよならの向う側」と呼ばれる場所にいた男、案内人はそう言った。
人は亡くなった時、最後に一日だけ現世に戻って
会いたい人に会える時間が与えられる。
ただし、その中で会える人は、
あなたが死んだことをまだ知らない人だけ――。
きっとどんな困難が待っていても、人はそれでも大切な人に会いに行く。
そんな、さまざまな人たちの最後の再会を描いた純度100%の感動小説。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。発売前に読書メーターやブクログなど外部書評サイトでレビューを投稿することはお控えください。 レビューなどでお話の真相やオチについて本文を引用する際には、発売後の製品版をご利用ください(発売までの改稿で差異が生じる可能性があります)。
おすすめコメント
⼀⾜先に『さよならの向う側』を読んだ書店員さんの感想を公開!
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びっくりするぐらい涙が止まりませんでした。
どのエピソードも大切な人にもう一度会いたいという言葉や想いが心に沁みて、
まるで自分の気持ちのように心に重なりました。
ぜひこの物語が多くの方に届き、
今絶望や不安を感じている方の生きる力になっていただきたいと願っております。
(紀伊國屋書店 福岡本店 宗岡敦子 様)
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一話からずっと目が潤みながら読みました。
四話では涙も声も抑えられず、もう目は泣き腫らし、最終話へ。
今を生きる私たちに優しい未来を届けてくれる一冊です!
青空のように広がりますように。みんなの心が晴れますように。
(うさぎや矢板店 山田恵理子 様)
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めちゃくちゃよかったです。
純度100%の感動小説というのは本当に本当でした。
素晴らしい作品に出会わせて頂き本当にありがとうございました!
(ブックランドフレンズ 西村友紀 様)
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拝読中、私の、最後に会いたいひとは誰だろう、と、ずっと考えておりました。
神様から与えてくれたこの機会を、私たちは、大事にしなければならない。
でも、これは、残されたものたちにとっても、とても大切なこと……。
夢で会うこともかなわない今、この作品を拝読して、切実に、そう思いました。
(芳林堂書店 高田馬場店 江連聡美 様)
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「絶対号泣」なんて言われると「絶対泣くもんか」と思ってしまうあまのじゃくな私。
やっぱり涙がこぼれちゃったよね。なんだか悔しい(笑)。
(柳正堂書店 甲府昭和イトーヨーカドー店 山本机久美 様)
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自分自身でも「涙脆すぎるだろう」と思いながら、幾度となく涙を流してしまいました。
最終章の涙は心温まる涙となり、スッキリとした気持ちで読み終えることが出来ました。
(紀伊國屋書店 笹塚店 小川由起 様)
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泣きます!!泣けます!!
案内人さんの優しさが切なくて涙が出る。
(コメリ書房 鈴鹿店 森田洋子 様)
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目頭が熱くなりながら最後の一行を読み終えたあと自然とあのうたを口ずさんでいました。
ステキな作品でした。
(うさぎや 栃木城内店 書籍担当 佐々木 様)
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儚くも美しい命のきらめきを感じて涙が止まりませんでした。
心に優しく響くと共にとても清々しい余韻が明日からの私の生き方を変えてくれました。
(未来屋書店 宇品店 山道ゆう子 様)
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生きているうちに、「ありがとう」や「愛してる」や「大好きだよ」と
言葉にして伝えておかないと後悔するんだね。
今日を生きる事の大切さ、言葉の重み、どの話からもひしひしと伝わってきました。
読んでよかった。ありがとうございました。
(うさぎやTSUTAYA 作新学院前店 丸山由美子 様)
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純度100%の感動小説という触れ込み通りのストレートに胸にくる小説でした。
つい、私だったら、最後に誰に会いたいかなと考えました。
ほろ苦くて、落ち着く甘さが染み渡るような素敵な小説でした。
(精文館書店 豊明店 近藤綾子 様)
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よくありがちなお話と思った私を許してください(笑)。
そんな私の想像を遥かに上回るひとつひとつの章に一気に惹きこまれます。
読後、幸せな気持ちになること間違いなし!
(明林堂書店 浮之城店 大塚亮一 様)
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~2021年3月29日午前10時
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恐れ入りますが『マイクロマガジン社 販売部』まで直接お問合せをお願い致します。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784867161401 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
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想い、悩み、歩み出す―――死してなお人間臭さが溢れる人たちの純粋無垢な連作短編集。
死後一日だけ現世に戻れるが、会えるのは【自身の死を知らない人】のみ。たった一つの条件が大きな縛りとなる型破りな設定が独創的。真っ先に浮かぶ心残り、奥底に沈めた後悔、毛色の違う人たちによる5つのエピソードだが、それぞれ強い感謝が共通して沁みていて、とても優しさを感じた。
「ガムシャラに生きたって悔いが残らない人生なんてないんだから、たまには休めばいい」と甘やかしてくれている様にも、「少しでも後悔しないために突っ走れ」と背中を押してくれている様にも、どちらともとれる不思議な温度の今を迷う人に寄り添う作品。
クロージングの優しい切なさの積み重ね。
不慮の死をとげた人々が訪れる「さよならの向う側」。特別な条件で24時間、最後に会いたい人に会わせてくれるという。不器用そうな案内人に導かれ最後に会いたいのは・・・
突然訪れた死に対して混乱しながらも自分のクロージングに向き合う姿はそれぞれで、それまでの生き方やその人の本質が如実にあらわれまさに集大成といえよう。その中で愛する人へ想いは心からの真実でより涙を誘います。
ある意味オマケ的なこのクロージングは、日々懸命に生きる大切さを教えてくれるかのようです。
そしてまさかの伏線回収があり予想してなかった結末がよりグッときました。
やさしく穏やかな涙にあふれる感動作。
死者に与えられた「最後の再会」
その権利を持つものが訪れる場所。通称「さよならの向う側」
「自分が死んでいる事を知らない人」としか接触が許されない「最後の再会」――この制約の下、彼らは誰にどんな想いを伝えられるのか。
5つのエピソードからなる連作短編は、心残りを解消するにはあまりにも困難な条件ながら、時に遠回りをし、時に不器用に、時に真っ直ぐにと、それぞれ個性のある行動をとることで、そのひとつひとつは短いながらも奥行きのある物語になっているように思われます。
生きること。そして死。その結果に向き合い、再び「さよならの向う側」へやってきた彼らは何を感じていたのか。
人生を謳歌したかのような彼らのその表情が物語るものとは――是非その目で確かめていただきたいなと思います。
最後に会いたい人に会えると言われたら、自分は誰に会いたいだろうか?と考え始めたところ、自分が死んでしまったことを知っている人はダメなんて条件がつけられていて。そうしたら、誰がいる?とさらに難問になりました。
そんな中、いろいろな形で色々な人に会うもう既に亡くなった人達。自分の人生を考え直す良いきっかけになったと思います。
「転スラ」のイメージが強い出版社なので、若い人向けの小説だと読みにくいかも、と思いながら読み始めましたが、5つのエピソードの主人公が年齢も性別もバラバラで、最後に会いたい人の選び方も様々だったので、共感できるところがいくつもありました。個人的には第二話の山脇さんが父親と再会する場面が好きです。それぞれのエピソードの人物に少しずつ関わりがあるのも読んでいて楽しめました。
『コーヒーが冷めないうちに』が好きな人には迷わず薦めます。マックスコーヒーはうちの近所では売られていないので、販売地域に出掛けることがあったら飲んでみたいです。
第4章の終盤200pの1行目で、案内人の名前が唐突に出てきますが、ここは「案内人」のままの方が良いのではないかなと思いました。
別れは誰にでも突然やってくる。大好きなひとにもいつ会えなくなるかわからないことを忘れてなんとなく日々を過ごしている。
平凡で退屈な一日もかけがえのない一日。
わがままな自分にそれを思い出させてくれた。
自分が最後に会いたい人は誰だろう、
どうやって会いに行こうと考えてしまう。
案内人さんその時はよろしくね。
個人的には3話目と5話めが好き。
魂の繋がりを感じる素敵なラストでした。
案内人さんの人を思うさりげない心遣いが、私の心を優しく包んでくれました。
忙しい生活を送っているあなたに、立ち止まって読んでほしい一冊です。
人が亡くなったときに訪れる場所「さよならの向こう側」。
そこには、案内人さんがいて
「最後に1度だけ、1日だけ現世に戻れるチャンスがある」と言われたら。
あなたは誰に会いにいきますか?
ただし、条件が1つあって
「その人が亡くなったことを知らない人にだけ会えます」と。
私は、”えっぅ?その条件ってどういうことなの?”と思いました。
でも、この条件がストーリーに深みをもらたしました。
亡くなった人が案内人さんと一緒に、1日だけ現世に戻る。
そこでの出来事から、人の優しさ・温かさや「人の繋がりの愛」を感じました。
今、生きていること。今、繋がっている人を大切にしていく!
当たり前だけど当たり前でないこと、を振り返りながら読むことができました。
ところどころに、案内人さんの配慮が行き届いており、
心が思わずウルウルっとなったり、嬉しくなったり、
案内人さんの人を思うさりげない心遣いが、私の心を優しく包んでくれました。
忙しい生活を送っているあなたに、
少し時間をとって、立ち止まって読んでほしい一冊です
、
本が好き!倶楽部@のり
目が腫れるほど大号泣しました。
自分の亡くなった逢いたい人とあえたら伝えられずにいた事をいっぱい言っていただろうなと自分に置き換えて読んでしまいました。
生きてる時は「いつでも言える」と思って言わないこと多々ありますが、当たり前じゃないんですよね。今回の作品読んで改めて感じました。
本当に良かった。
本の題名を見た時に瞬時に浮かんだのは
「百恵ちゃんの最後の曲」
それは偶然ではなかった。
やっぱり百恵ちゃんの曲だった。
この本を読んで
私が最後に会いたい人は誰だろうか?
それよりも
生きている今の間に
伝えたい言葉があるなら
伝えなくては!!
大切なことを思い出させてくれた1冊でした。
亡くなったあとに、改めて「最後に会いたい人」を考えることで、誰を、何を、大切にして生きてきたのかがわかる。
亡くなってからではなく、生きている間に、大切な人を大切にして生きていこうと改めて思わされるお話でした。
温かな喋り方の案内人。そのままで居るようで、目の前の人に寄り添うようでいて。
人生に同じものがないように、最後の再会にも一つとして同じものがない。
その全てから垣間見えるのは、素直に生きることの大切さ、お互いを思いやる大切さではないか。
じんわりと心が温かくなる再会に、生きている今こそ、心を込めて生きることの大切さに気づかされる作品。
すごく切ないけれど、温かい物語ばかりでした。1話目が一番涙腺に響いた。最後に一人だけ会うことが出来ると言っても厳しい条件に、みんなどういう選択をするのだろうかと考えながら読みましたが、それぞれが選んだ答えに脱帽です。ラストエピソード良かったな。
優しくて、とても切ない話です。死後、最後に会いたい人に会いに行く。
大切な人との時間、もう取り戻すことの出来ない切なさ、歯がゆさを感じました。
もしまだ生きていたならと思い、私も生きているうちに想いは伝えておこうと思いました。
今、自分が生きていることは奇跡の繰り返しで、せつなくて愛しくて尊い。
そんな気持ちになった本でした。
生きるということ、死ぬということ、その狭間でどれだけの人が悩み、苦しんできたのでしょう。
サラサラと流れる川のように、そっとそばに置いておきたい気持ち。ドラマティックな日々も素敵だけど、ささやかな日々にこそ大事なものはしまわれているんじゃないかなあと思いました。
いつでもすぐに見返せるようにそばに置いておきます。
「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか?」
もう、さよならをした後で、もう一回チャンスがあるなら。
死の事実を知らない人にしか会えないというルールを守れるのか。
物語に深く入りながらも、
私だったら・・・、
半年前に亡くなった父なら、どうしただろう、
そう問いながら読み進めました。
人と人の繋がりの深さ、豊かさ。
繋がりを大切にする気持ち、本能。
読み終わった時には、そんなことに自分なりの答えが見つかる作品だと思います。
『あなた、が最後に会いたい人は誰ですか?』
即答できませんでした
なぜならば
『自分が死んだ事を
まだ知らない人だけ』
に限定されるから
案内人の何気ない
寄り添い方が素敵で
行動や言葉が
案内される側の
トリガーになり
気づいていき
会いたい人を導き出す
クスッと笑えたり
ホロっとしたり
各章が少しずつ
重なり合って
繋がっていく
繋がりって大事だな
と改めて感じました
そして読んでいくうちに
わたしが最後に会いたい人
ちゃんと見つかりました‼︎
どのお話も、涙無しでは読めませんでした。
自分には子供も飼い猫もいるので、他人事には思えなかったです。
いつかはこの世から離れる。
それなら、今から大事な人達に愛を伝えよう。
一緒に思い出を作ろう。
この世から離れる時に持っていけるのは、愛と思い出だから。
そんな事を思わせてくれる、人と人の暖かい作品です。
自分にもいつか訪れる「死」。でも、死というものがあるからこそ、生きている「なんでもない」今日を、大切にして生きたいと思った。
私たちは、急にこの世を去ることは、あまり考えていないけれど・・・・・それは、誰にでもあり得ること。
急に家族を亡くした経験のある私には、読むのが少し辛い内容だったけれど、「あの時、本当はもっと泣きたかったんだな」と気づくことができました。この本は「今からでもいっぱい泣いて、もう次に進みなよ。」と言ってくれているような気がしました。
第1話の章で彩子の思考と似た感覚に落ちいたことがあり、時折彩子に感情移入しました。死生観があるように世の中に死に対して色々な考えがあると思いますが、私は死に対して無頓着でお墓に入らず故郷に骨の粉をばらいてほしいと家族に伝えている程です。この物語を読み終えて、会える人の制約があるなかで最期会いたい人は誰なんだろうと空想してみました。道標になった方や自分自身を受け入れてくれた方が頭に浮かびます。なぜ死を知っている人以外で会える人という制限があるのか本書を読むと死に関して知見が広がります。特に死ぬということは人との関係がなくなることだという美咲の言葉にもハッとさせられ今ある繋がっている人間関係を大切にしていこうと改めて思いました。色んな人の「あなたが最後に会いたい人は誰ですか?」の物語読んで死に対して考えされられる本でした。
年齢を重ねるごとに、大切な人たちとの永遠の別れが少しずつ増えてきた。
もしもう一度、会って話すことができたなら・・・と思うことも少なくない。残された者がそう望むように、旅立った人たちも同じ思いなのだろうか。
命あるものには必ず死が訪れる。
それはどうすることもできないけれど、今、自分にできることはなんだろう。
考えてみると、たくさんの選択肢があり、希望と感謝と幸福感でいっぱいになった。
大切な人との日常をもっと愛しんで過ごそうと思わせてくれる作品。
5つの短編からなる「死んだ人」が「再会したい相手」。
ただし、「自分が死んだ事を知らない人だけに会える」条件付き。
一見、無理に思えるこの条件も、はじめの章で「その手かあったか!」とうなる。
「死」は誰にでも訪れる。ただ、訪れるタイミングは人それぞれ。予期せぬ時には「さよなら」も「ありがとう」も言えない。
案内人さんがなぜ「マックスコーヒー」だったのかがわかる時、とにかくうなる。生きているうちに、後悔しないために、今を精一杯できる事をしよう。
最後に会いたい人は誰ですか?
ただし、あなたが死んだことを知らない人だけーー。
なかなか難しい条件だが、そこをクリアして会いにいく姿がそれぞれ異なっていて、ユニークで面白いと思った。
感情を移入し感動するエピソードもあれば、私には全く響かないエピソードもあったが、バランス良く構成されていて、それぞれの人間模様を楽しむことができた。無条件に涙を流したい時に読むと、心が浄化されると思う。
書店員さんでもないのに、紙のゲラを頂きありがとうございました。初めての経験で嬉しかったです。
全員死んでるのに、ハッピーエンド!
一章ごとにハッピーエンドなんだけど、体は無くなっても誰かの意識の中に残って生き続けていることが分かる、オムニバス形式の描写が良かったです。夏目漱石でハッとしました。
マックスコーヒー、飲んでみたい。これから読む方は、是非マックスコーヒーを読者のお供にどうぞ!読ませていただき、ありがとうございました。
ちょうど、このレビューを書いた日は父親の命日でした。
だからなおさら、最後に会いたい人は誰なんだろう‥と思いを馳せました。
残された側としても死んでしまった人に、どうして?って聞きたい‥私も父に対してそんな思いでした。
日々のなかだんだん薄れていった思いを呼び起こしてくれるとても優しい物語でした。
「さよならの向こう側」という場所に現れた案内人さんから、生まれ変わる前に1日だけ現世へ戻ることができるという告げられます。ただし、会うことができる相手は「あなたが死んだことを知らない人」なのです。
それぞれが選んだ人には、いろんな思いがあるけれど、やっぱり会っておきたい人なんですよね。案内人さんが差し出す甘いマックスコーヒーの意味が、一番最後のところで分かった時に「そうだったんだ!」って思って、涙がこぼれてきました。
わたしが最後に会いたいと思う人もマックスコーヒーを好きだったなぁ。
亡くなった時、24時間だけ許される最後の再会。ただし、会う事を許されるのは自分の死を知らない人だけ。その条件が難しい!逢いたい人は愛する家族や恋人というのが普通だろうし、当然自分の死を知っている。皆悩みながら、24時間を現世で過ごす。自分なら誰に会うだろう?こんな場面で泣かないではいられないです。ほとんどの人はまだまだ人生が続くと思っているけれど、いつ終わりが来るかわからない。後悔のない様に、大切な人には想いを伝えよう、毎日を大事にして生きていこうと思った。感動作です!
私たちは、明日も明後日も、今ある暮らしが当たり前のように続くものだと心のどこかで思いっている。でも、この作品を読み終えたあと、毎日、大切な誰かと変わらぬ日々を過ごせることは、奇跡の連続なのかもしれないと思いました。
突然の予期せぬ出来事で亡くなってしまった人、残された人、それぞれの想いにやるせない気持ちになるけれど、さりげなく、生きているときにはわからなかった大切な人の思いに気づかせてくれる案内人。穏やかな彼に導かれ救われていく人々の物語にあたたかい気持ちになりました。
最終話からあふれでてくるゆるがぬ思いは、切なくて、愛おしくて、幸せで、とてもとても素敵な作品でした.。
亡くなった人の目から見る最後の挨拶。
この世の生が終わり、最後に会いたい人に会えるとしたら、あなたは誰を会いに行きますでしょうか。
この「最後の挨拶」を考えるだけでもう心が痛くなる。涙を絞りだすような新派の物語かと思ったが、この本はその期待をいい意味として裏切ってくれる。
人は誰でも生きているうちに生と死を経験する。御婆さん、お爺さんの死から子供のころ飼っていたヒヨコのことまで、私たちの周りで死を経験することになる。そしてその死でその人ともう二度と会えなくなるから、さらに悲しくなる。
その悲しいさよならを5つの短編で描いた物語。この世を去っていく人々が残された人々に伝えてくれるのは何なんだろうか。
この本を読んでいて自分も知らないうちに涙が流れていた。悲しいさよならをしたことがある人々におすすめ。
人は亡くなった時、あの世への扉を開ける前に最後にもう一日だけ、会いたい人に会える時間が与えられるらしい。この作品には、死後に現世へ戻り、大切な人に会いに行く五つの物語が紡がれている。
わたしは、今を生きることに疲弊して、なんとなく毎日をやり過ごしてしまいがちだ。母が朝起きて犬の朝ご飯を用意することも、子どもたちが元気に学校へ行ってくれることも、彼らが病気にならないとその有難みに気付けない。
もし突然、命がなくなってしまったら、その時にやっと自分がやり残したことに気付けるのだろう。それではあまりにも遅く、自分に対する怒りや後悔でいっぱいになる筈なのに。
しかしながら、きっとこの作品に出てくる登場人物たちも、心残りがない人生を意識して日々を過ごしてはいなかったのではないか。そう思うと、ふっと肩の力が抜けて、大切な人に想いを届ける勇気を、彼らと分かち合えたような気持ちになった。
大丈夫、今からでもきっと間に合う。本作を読んで、たくさん後悔して、やり残したことに気付けたらラッキーじゃないか。本当に死んでしまう前に、今と向き合う時間をこの作品はわたしたちに届けてくれるはずだから。
装丁に惹かれリクエストしました。
様々な立場の人間の「さよなら」の瞬間を捉えた世界観でテンポよく読むことができ、自分の実際の「さよなら」の出来事と重ねて読んだので最後、つられて泣きそうに…。
改めて命は儚く素敵な物だと感じました。
感動の涙が流れました。私だったら誰に会いたいだろうと考えると、また涙が出そうになります。会いたい人にいつでも会えるって保障はなくて、だからこそ伝えたい想いを伝えることのできる大切さを教えてもらいました。後悔しないように素直に生きたい!と。気持ちを伝えられるって、本当は当たり前ではなくて、奇跡みたいなことなんだ。
私は千葉県民なので、その地名知ってるー!マックスコーヒーわかるー!って、ニヤニヤもさせてもらいました。こんなに素敵な作品をありがとうございます。「さよならの向こう側」大好きです。
それぞれが切なくて、愛おしい作品でした。泣きたい時にオススメです。タイトルの意味がいいですね。キャラクターたちの背景や物語にも引き込まれました。あなたが死後に会いたいのは誰ですか?自分なら、と想像しながら読んでみてください。
死んだあと、魂はどこに行くのか。
誰もが一生に一回は疑問に思うことだと思います。
このお話では、死後の世界、誰か一人に会いに行くことができます。
ただし、自分が死んだという事実を知らない人にのみ。でなければ一瞬だけ姿を現して消えてしまう。
一番初めの夫と子供を残してこの世を去った女性の話がすごくすごく泣けました。
あと、最後にずっと妻を待つ気の長い夫の話。もうこれも号泣です。
この、扉の前の世界が本当にあればいいのにと思いました。
見たことがあるストーリーかな、とも思いながら出来るだけ先入観は持たずに純な気持ちで読み進めたけれど、途中から印象が変わる。
どこかで引っ掛かりのあった点在したものが繋がっていく。
4章からは涙で目が霞んできた。
じんわりとした温かな読了感を感じながら
間を空けずに答え合わせの2回目を読む。
またしても新鮮な気持ち。
3回目はやっぱり紙で読みたい。
この前家族(犬)を亡くす前に
何度も何度も気持ちの整理をする場面があった。
それもあるのかもだけれど
以前から死ぬこと自体は自然の摂理だと思っていて、
明日死んでもおかしくないように1日1日を生きている。
もし急に今生きているこの世界から断絶されると知ったら
やっぱり不安になるだろう。
いつだって残される側の方が辛いと思うから。
案内人がどうしてあんなにマックスコーヒーが好きなのか。
理解したときはじんとした。
待つということ。
なかなか出来ることではない。
私は最後、誰と会いたくなるのだろうか。
色んな人に想いを馳せながら読んだ。
優しい気持ちになりたい人にお勧めしたい本です。
突然命を落とした人が、自分の人生に何の後悔もないということはおそらくないだろう。明日という日はあたり前に来て、それが続く限り今日できなかったことはいつかできると思っている。
だけど本当は、終わりの日がいつ来てもおかしくないのだ。
人は簡単に、あっけなく死んでしまう。
「自分なら」と、会いたい人を思い浮かべる。やはり家族だろう。しかしこの物語のルールではそれができそうにない。だったら......
その時浮かび上がった人の姿が、自分でも気づくことのできなかった後悔なのかもしれない。
死後訪れることが出来る「さよならの向こう側」。ここでは、あの世に行く前に現世に戻り、24時間だけ会いたい人に会いにいくことが選べる。但し、実現不可能とも思える条件付きで。そんな中、現世に様々なしこりを残した登場人物たちが、案内人のさりげないサポートに助けられながら、大切な人との最後の時間を過ごしていく。それぞれのエピソードに温かい涙が溢れた。
マックスコーヒーを始め、千葉の地名もちらほら登場するので、千葉県民や千葉出身者には想像しやすく、ニヤリとしてしまうかもしれない。あのとても甘いマックスコーヒーを数時間かけて楽しむ案内人の理由がわかった瞬間、涙が零れて止まらなかった。それぞれの物語が最後に少しずつ繋がっていく様子に、人と人とのご縁がつながる不思議さを思わずにはいられない。読み終わった後も穏やかで優しい余韻がいつまでも心に残り、自分の人生を見つめ直すきっかけをくれる一冊。
「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか?」
突然死んだあとにそう聞かれたら、誰と答えるだろう。
もう一度会いた人にも会いたいと思われていたい。そのためにも大切な人と過ごす今を丁寧に生きないとと改めて思わされました。
命を落としてしまった主人公たちが送ってきた人生で、実は抱えていた後悔を「さよならの向こう側」と呼ばれる場所で出会った案内人に語ります。一見飄々とした案内人ですが、読み進めるうち寄り添ってくれる温かさにふふっと笑みがこぼれました。「もう一度、会いたい人に会いに行ける。ただし、自分が死んだことを知らない人に限る。」なんて非情なルール…と感じるこのルールが、思わぬ結果をそれぞれの主人公にもたらしてくれます。最後、「人と人との絆、繋がり」が待っていて、読後の幸福感にいまも浸っています。やはり、どんな人生もかけがえのない素晴らしさを持っているんですね。
人は亡くなった時、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人に会える。但し、会えるのは自分が死んだことをまだ知らない人の条件。自分だったらと仮定したが、死んだことを知らない人ってハードルが高い。5つのエピソードの中で印象的だったのは1つ目。子育て途中で死んでしまうのはとても辛いし感情移入して感涙。他のエピソードも心が温まる優しい物語だった。たった一度の人生、毎日を大切に生きよう。
すごくありきたりな感想かもしれませんが、泣きながら一気読みしました。泣いてない時間の方が短かったような…いや、もう本当に一話目の途中から泣いて、次のお話に入って涙が少し引いたのにラストで泣いて、そのまま次のお話に入って涙がひいた頃にまた泣いて…この作品のタイトルでもある「サヨナラの向こう側」でも同じように泣いて、最終話ではもう洪水のように涙が出っ放しでした。
寝る前に読んでしまったのですが、明日の朝が怖いです。きっと目がぱんぱんです。
優しい人の優しいお話ばかりで、こんなんどうしても泣いてしまいます。
作品の中に出てくる、「ーゆっくりと、優しい終わりが始まる」という一文がこの物語の全てだなと、読み終えた今も頭に残っています。
私も後悔の無いように大切な人達との日常を、大事に大事にしようと思いました。
そして大切な人達とこうして毎日生活できていることは本当にありがたい、幸せなことだなと実感しました。
そしてこんなに素敵な作品を読むことができて、今もとても幸せです!ありがとうございました!
自分がこの世からいなくなったあとに24時間だけ、誰でも会いたい人に会える
ただし自分が死んでしまったことを知らない人に限る。
え、そんなの無理でしょ?
近しい人はみんなわかってるだろうしそれすら知らない人になんて別に会わなくてもいいし、と思って読み始めましたがああそうなのか、と。
この条件があるからこそ、素晴らしい物語になっています。
最後の章は色々な「そうだったのか」の積み重ねでもう苦しくなるほど切なくそして温かかった。
良い作品に出会えました。
「あなたは、最後に誰に会いたいですか?」
自分の死を知らない人としか会えない。そんなことを問われたら私はなんと答えるだろう。考えても思い浮かばない。それでも、この物語に登場する人たちは、案内人と温かな時間を過ごし、心を残すことなく旅立っていく。素晴らしい人生でした、と最後に思えれば一番幸せなのかも。
続編が出るというので勇気を出して読みました。
実はゲラをいただいてから1話読むと号泣して次の話が読めず、心が落ち着いてからまた読むということを繰り返して現在に到ります。
やっと読み終えました。
大事な人に伝えたいことは常に伝えたいと強く思いました。
まさか伏線回収があるとは思ってもいなかったので後半部分は余計に心が揺さぶられました。
続編を読むのにもずいぶん時間がかかりそうですが、案内人さん並の忍耐力でじっくり読みたいです。
幼い頃から「死」に関する書籍が苦手だった私が、はじめて感激した物語です。当たり前の毎日が愛おしく思える、心もほっこり温まる、そして、大切な人に会いたくなりました。マックスコーヒーに込められた想いを知って更に涙腺攻撃されてしまいました。何度も再読させていただいており、お気に入りの小説です。
わたしが最後に会いたい人は・・・
-死後、一日だけ会いたい人に会えるという。
但し、自分の死を知らない人と-
とても切なく、優しいお話。なのに読後感は清々しい。
きっとどの物語の主人公も会いたい人に会い、自分の死を
受け止め前に進めているからだろう。
案内人さんの報酬がマックスコーヒー2本の本当の意味を知った時
胸がキュンとした。会えることをずっと信じていたんだと。
後悔しない人生なんてあるのか。
突然やってくる死を受け入れ、未練なく逝くことが出来るのか。
今がどんなに幸せでもきっと「あの時・・・」と思うのではないか。
もし、本当に「さよならの向こう側」があるなら、後悔を恐れず思いっきり今を生きれる気がする。
わたしが最後に会いたい人は・・・やっぱり愛する人だ。
続編刊行決定、おめでとうございます。
「会いたい人にいつ会えなくなるかは誰にもわからない」
「会いたいと思っていても会えなくなる時はやってくる」(本文より)これをいま痛感している人は多いのではないでしょうか。病気に争いに天災に。不安が折り重なる中でいまわたしたちに訴えかけてくる小説です。
こんなに泣いてしまったのはいつぶりでしょうか。忙しなくならずに自分を見つめ直すきっかけになります。
死後一日だけ会いたい人に会える。けれど、それは死んだことを知らない人にのみ。
この設定では一体誰に会いに行けということなのだろう、という思いで読み進めましたが、話は巧みに組み立てられていました。
泣きました。
この作品を構成する四つの話の、それぞれの登場人物の強い思いがストレートに伝わります。
その思いが叶ったことによる安堵感と、でも亡くなっているのだという切なさとで、複雑な感情が込み上げました。
今、自分の身近にいる人たちの存在や思いを、もっと大事に受け止めて生きていかなくてはと、改めて気付かせてくれた作品でした。
イマドキ情報に疎い私でもけんごさんの小説紹介を知って、思わずTIKTOK をダウンロードしてしまいました。でもこの本もそれがキッカケで人気になったというのは知りませんでした。
本屋大賞は厳しそうですが、学校図書館に置くのには丁度良いです。
死んでから最後に24時間だけ会いたい人に会える、ただし自分が死んだことを知らない人にだけ。さよならの向側の案内人さんが素敵。
過去のやり直しはできないが、その後悔だけなら今からでも別の形で受け止めることができる
周りから普通に見える人だけがいて、きっと誰もが何かしらの事情を心の底に抱えているのだろう
「呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする」夏目漱石
届く人には、きっと想いは届くもの
そして本書の中の二人組のデユオ、ペイパーバックの歌詞も良かった。
自分の周囲の人、物たちが愛おしく思える本です。
本を閉じる。自分はまだ、「こちら側」でいる。
「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか?」
案内人さんにそんなことを「向こう側」で聞かれる人って、どんな人なのでしょう?
一人生まれて、一人死ぬ。許された時間はひとそれぞれ。たぶん、なにかの途中で不意におわるのもみんな同じ。時間をどう生きるかはみんなある程度自由だったはず。でも、まあ、一人生きてるんじゃないから、そう思うようにはいかないのも、みんな同じ。拭えない後悔は、きっと誰にでもあるはず。
だけど、ひょっとしたら、自分が気づかない大事な忘れものがある人が、この『さよならの向う側」で、チャンスをもらえるのかもしれない・・・
彩子さんは持っていたものの大事さを心の底からの言葉を、見つけた。
それは、ごめんじゃなく「愛している」そして、それを、心から伝えた。
美咲さんは、「わたしは勝手に未来を諦めていた」だけど、手を伸ばした。
どこかじゃなく、「今あるしあわせ」に。
そして、自分はまだ、「こちら側」でいることを教えてくれる。
この本は、今を生きるための本でした。
ありがとうと愛している・・・伝えなきゃならない人の顔がうかびました。
死後、自分の死をまだ知らない人にだけ、たった1日、24時間以内で会えるとしたら、誰に会いたいだろうか。「さよならの向う側」と呼ばれるところにいる案内人に教えられて、会いたい人に最後に会いに行く。思いの丈を残すことなく現世に居られるラストチャンス。登場人物の抱える屈託は、生きている間に叶わなかった希望や捨て鉢な絶望。こう生きたかったという後悔。じんわりと胸の奥を押され、真剣に最後の24時間を過ごす必死さが沁みる。案内人谷口の諦めの悪さが功を奏した時、死してなおの願いがあるのかとその純粋な気持ちを美しいと思いました。
とてもあたたかいお話でした。
"会いたい人にいつ会えなくなるかは誰にも分からない。
会いたいと思っていても会えなくなる時はやって来る。
だから、日々を後悔のないように生きたい。
大切な人の前では素直でいたい。
その想いを、いつも忘れずに伝えて届けたい。"
という場面が印象に残っています。
死は誰にでも必ず訪れるものなのに、
その時を知ることが出来るのは
ほんのひとにぎり。
後悔しないように日々を大切にしようと思いました。
人は亡くなった時、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人に会える時間が与えられる。
自分なら??とずっと考えながら読み進めたが、「自分が亡くなったことを知らない人」という制限が入るとどうしても思い浮かばなかった。
でも、最後の章で私もきっとそうだと思った。
さよならの向こう側で案内人と会うのが葬儀を終えた7日後っていうのが会えるのは自分が死んでいると知らない人という縛りでミソだなと思った。いわゆる臨死体験の花畑にいる人はさよならの向こう側で生まれ変わらず見守ってくれてる人なのかとか、今は現世での人よりも先にさよならの向こう側に行ってしまった人の方が会いたい人が多いけど、会えないって気づいた時にはもう遅いのだから……と気づかせてくれる物語です。
「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか?」
人は亡くなった時、『さよならの向う側』と呼ばれる場所に送られる。そこには案内人がいて、生まれ変わる前に最後に一日だけ現世に戻って会いたい人に会える時間が与えられる。
会えるのは、自分が死んだのを知らない人だけ。
困難なルールに悪戦苦闘しながらも、何とか最愛の人
と再会を果たす。
そこで隠された人の思いを知る。
幼い我が子を残して亡くなったお母さん、散々好き勝手をした息子、念願のステージに立つミュージシャン、最後に案内人の過去と再会も。
感動してウルウル来た😭
死んだ人が24時間だけ現世に戻れるという話し。しかし、そこには制約が存在する。自分の知らない人限定である。最初のお母さんの話しは盲点をついてていいし、幸太郎の話しはどんでん返しが決まっていた。放蕩息子のラストは泣ける。表題作、少し既視感はあるが名作だ。そのまま映画化してもいいと思う。ラストシーンは鳥肌ものの感動だった。そして、案内人のルーツ。これで気分がすっきりした。とにかく面白い。短編なので読みやすいし、いい設定だと思いました。
最期に、誰かに会える。
それが、まだ自身の死を知らない人という設定がとても面白かったです。
死を知らない、理解できない近親者に会えたり、本人じゃないふりをして会ったりという展開にも驚きました。
死んだ後にレンタルショップに借りた物を返しに行く主人公にクスッとしたり、最期に会えた人との本当の最後に涙したり、とても素敵で愛おしい物語でした。
読ませていただき、ありがとうございました。
ふんわりとやわらかなもやにつつまれているような作品だと思った。
命の終わりのお話だから、悲しみや切なさがあって当たり前なのに、
全体に流れている空気がやわらかくやさしい。
安心して読み進めることができる。
読み終わった後も、ああ、よかったね、と息をつけるような作品だった。