柴ばあと豆柴太 1
ヤマモトヨウコ
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刊行日 2020/09/07 | 掲載終了日 2021/03/09
ハッシュタグ:#柴ばあと豆柴太1 #NetGalleyJP
内容紹介
東日本大震災から9年。
震災で娘と孫を失った柴ばあと、家族をなくした豆柴犬の豆柴太。
がれきの中で出会った一人と一匹は、今、身を寄せ合って、暮らしている。お弁当屋さんを営む頑固な柴ばあ、素直で元気いっぱいの「自分を人間だと思っている」豆柴太の、ささやかな日々を描いた漫画です。いまだ心の痛みをかかえた町の人々。それぞれの痛みと再生を丁寧にえがきます。
あなたも架空の東北の港町・福音浜にきてみませんか?
東日本大震災から9年。
震災で娘と孫を失った柴ばあと、家族をなくした豆柴犬の豆柴太。
がれきの中で出会った一人と一匹は、今、身を寄せ合って、暮らしている。お弁当屋さんを営む頑固な柴ばあ、素直で元気いっぱいの「自分を人間だと思っている」豆柴太の、ささやかな日々を描いた漫画です。いまだ心の痛みをかかえた町の人々。それぞれの痛みと再生を丁寧にえがきます。
あなたも架空の東北の港町・福音浜にきてみませんか?
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おすすめコメント
twitterで孫を失った祖母の気持ちを描いた4p「おまじない」が大反響。ネットで連載し、2000万PV超の反響をよびました。
ネットには重い内容にもかかわらず、これだけの反響があったのは、作品が持っているまじめさと、やさしさなのかな?と編集担当として思います。
京都出身の作者が、転勤ではじめて暮らした震災後の東北の地。そこで出会ったあたたかな人々、まだいえない傷……を、「この地の温かさを伝えたい」と紡いだ漫画は、NHKや地元放送局などで特集されるほどに。
東北エリアで話題のこの作品、本もほとんど東北でしか流通していませんが、震災10年の節目に、ぜひご一読いただけるとうれしいです!
販促プラン
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抽選で5名に、
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【応募期間】
2021年2月10日(水)~3月9日(火)
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※応募期間終了後、当選者へはメールにてご連絡いたします。NetGalley 登録メールアドレスを出版社に開示している方が対象となります。
※当選の発表は講談社からのメールをもってかえさせていただきます。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784065209073 |
本体価格 | ¥980 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
人の営みを破壊してしまった2011.3.11の東北大震災。この震災で家族を失った者たち。残されたもののその後のドラマを、この作品は柴ばあと犬の豆柴太を通して描き出している。読者は、東北大震災の哀しいドラマに涙する一方、豆柴太の可愛らしさにはほっこりするだろう。
東日本大震災で柴ばあは娘と孫を失いました。豆柴太も家族を亡くし途方に暮れていたところを柴ばあに助けられました。豆柴太はお弁当屋さんをやている柴ばあを、一生懸命に守ろうとしています。柴ばあも豆柴太を大事な家族だと思っています。ふたりだから元気に生きていられるのです。
夫を亡くしてしまったけれど、この地で先生として頑張っているひろこ先生も、いつも明るくみんなのために働いてくれている消防の阿子島さんも、つらい思いを胸にしまって生きているのです。そんな人たちに優しく接してくれる柴ばあはステキです。みんなの役に立とうと奮闘する豆柴太も可愛いです。
みんなで生きているんだということを忘れちゃいけないなって、気付かせてくれるステキな物語でした。
なんの予備知識もないまま読んだ。
それがよかったのか、いろんな感情を感じている自分がいた。
東北生まれの僕には、とても身近にあったことのひとつ。
それは何気なかった日常。
今も風化することない記憶が、あの時のニオイとともに脳裏にまだある。
ヒーローになりたい。
でもなれなかった。
落ち込む姿はまるで自分を見ているようで胸が痛くもなった。
何かに縋ったわけでもないし、求めたわけでもない。
あまり多くは語れないが、ただ、柴ばあと豆柴太が必死に抱え、言い聞かせるように制御しては堪えているものに胸が熱くなる。
あれから「10年か」と改めて思い知らされる。
今年から小学校に通う、犬好きな娘にもぜひ読ませてみたいと思った。
2011.3.11。その日から全く変わってしまった暮らしの中で、柴ばあは娘と孫を心の中にしっかりと抱いて、日々を生きる。気風のいい柴ばあところころした豆柴太の出会いは、きっと運命だったのでしょう。豆柴太の心の声が、明るく響いてきます。
復興の二文字をまだ完了できない現実がふと苦しくなる時がありますが、柴ばあの負けん気とがんばりに思い切り背中をどやされる気がして、シャキンとしました。
冒頭に柴ばあと孫の別れのシーンがあり、重い内容なのかなとちょっと身構えましたが、柴ばあと街の人たちが辛い記憶を抱えながらも前へ進んでいく様子を柔らかなタッチで描いている温かい作品でした。
物語が豆柴太の視点で進んでいくのがかわいらしく読んでいて楽しかったです。
シラスわかめご飯や雁月など、おいしそうなものもいろいろ出てきます。
ちょうどこの作品を読み終え、そろそろ寝ようかと寛いでいたところで地震がありました。
私の地域ではゆらゆら揺れるのを感じる程度だったのですが、被害の大きいところもあるようです。
この本の作者さんもあとがきで東北へ転勤されたと書かれていましたので心配です。皆さん、どうかご無事で。
柴犬が大好きなのでリクエスト。柴ばあと柴豆太は東日本大震災を経験。寄り添いながら生きている。色んな後悔、心の傷等を抱えながら…。絵柄があまり好みではないが、ストーリーは良かった。四コマが特に好み。柴犬の換毛期のエピソードにそうそう!と。
ただ柴犬が出てくるコミックエッセイかと思って読み始めて、すぐにそんな軽く可愛いだけのストーリーじゃないんだと真剣に読みました。もうすぐあの震災から10年。大切な人を亡くし、今も悲しみを抱えながら懸命に生きている人たちが大勢いる事を、そしてそれが決して他人事ではないんだということを忘れてはいけないと改めて思いました。辛い時にも豆柴太の愛らしさに癒されていく人々の姿に私も癒されました。
津波の映像を見て以来、どうしても震災関係の話を見聞きすることが
いまだにできません。
どうしても恐怖と不安が押し寄せます。
ですがもうすぐ震災から10年。そろそろ自分も向き合えるのではないかと思い
この本を見せていただくことにしました。
やはり震災はマンガであれ胸が苦しくなりますね。
柴ばあの涙がこころに焼き付いています。
でもみなさんこうした思いを胸に押し込め日々明るく暮らされてるんでしょうね。
でも。
この本を読んだ夜にまた大きな地震が福島沖であったようです。
皆様のご無事を祈るばかりです。
#柴ばあと豆柴太1
#NetGalleyJP
震災の後も生活は続く、そんなのわかっていたし、本でもドラマでもたくさん読んだし見た。
この作品はしっかりと取材した上で作られたフィクションだからこそ、真実と辛さと暖かさが伝わってくる。
豆柴太のモフモフの柔らかさにも救われる。
東北震災からの生き残った人たちの話です。
どんな事があっても日常はどんどん過ぎていき自分も歳をとっていく中での日々を抜き出したような感じは、今まで東北震災の関連書籍を読んだ中で一番私は落ち着いて見ることができました。
タイトルにも出てくる豆柴太という犬も愛らしく物語を重くなりすぎないようにしてくれる存在です。
震災から10年たつ今、赤ちゃんだった子どもにも読んでほしいなと思いました。
あれからまもなく10年だ。
10年一昔などと言うけれど、昔だなんて全く思えない。あの日を境に様々なものの見方が変わってしまったという人たちも少なくないのではないか。
この本は、可愛い。優しい。温かい。そして哀しい。深い。
どこにも持っていけないやるせなさと、悔しさと悲しさ、寂しさを豆柴の豆柴太の目線で描く。飾らない感情でまっすぐ生きている豆柴太だからこそ、人々の気持ちを癒し時に洗い出し、内向または外に出していく。それは決して根本的な解決ではないかもしれない。でも人はやはりどこか前を向いていかなければならないこともわかっている。傷は癒えることなく塞がることもなく、その傷を傷として抱えたまま。理解しながら前を向く。そんな人たちの姿をこの本は描き出している。
皆に読んで欲しい。是非。
あの日、動物たちもきっと
恐くて、寂しい思いをしたんだろうなあ
毎日忙しくしている方が考える暇がなくていいけれど
ある時ふっと思い出して、どうしようもなく寂しくなる。
会いたくなる。
自分のだけが生きていることのつらさは
計り知れない苦しみがあるんだろうなと
深く考えさせられます。
最初のたった3ページで泣かされました。
東日本大震災の被災者の暮らしを描いたこの作品は悲しいけれど暖かい。
被災者のその後の生活、大切な人や家やペットなどを失くしても生きていかなければならない生活。
何回も心をグッとつかまれ、そして泣かされました。
そしてこの豆柴太に本当に癒される!
東日本大地震で娘と孫を亡くした柴ばぁと瓦礫の中を彷徨い歩いていた子犬。1人と1匹の出会いは、必然とも思える。寄り添い支え合う日常を描いた漫画。
弁当屋を切り盛りする柴ばぁが、犬を飼う決意に心が揺さぶられました。豆柴太(豆柴の名前)の視点から描かれる地元の人々。ニュースには流れない普段の暮らしの中に、見え隠れする残された者の心のゆらぎ。
震災からもうすぐ10年、人々の心の深い場所にあるそれぞれの思い。私たちの想像を超えるその思いの一片を知ることは、とても大切なこと。知ることをやめてはいけないし、知らなくてはいけない。少しでも寄り添えるきっかけになる一冊。
震災後、豆太との出会いは奇跡のよう。ばあと豆太の寄り添い支え合い。互いが高齢化していく中、見た感じは常に涼しい目のジバ犬だが、内心、とても不安や心配し、ヤキモキする様子は愛おしい存在。ほっこり優しい気持ちになれる作品。
震災からもうすぐ10年。当時から被災地に住んでいなかった私は、甚大な被害の一つ一つに、各個人の人生があるという事を、辛くて直視できなかった。
『柴ばあと豆柴太』を読んで、可愛くておもしろい豆柴太に癒やしてもらいながら、喪失に直面せざるを得なかった人たちの人生を、ようやく、かいま見る事ができた。もう10年、まだ10年。あれから人がどう生きてきたのか。人の営みの尊さを感じられる作品だった。私も今を大切にしたい。
ただのおばあちゃんと柴犬のたわいのないお話かと思っていたのですが、おおっとこれはそれ以上でした。震災で大切な方を亡くされた方達の哀しみを想わずにはいられませんでした。これはたぶん経験したものでなければわからない苦しみとか悲しみが折り重なっているのではないかと思いました。そんなことを忘れないように時折このような漫画に出会えればいいなと思いました。
福音浜で弁当やを営む柴ばあは、家族を探していた瓦礫のなかで豆柴に出会う。9年が経ち、豆柴は立派に育って(?)相変わらず自分を犬ではないと思っていて、弁当やの先には防潮堤の工事が進んで、高校生たちは部活に精を出している。誰もが2011年のあの日とつながった思い出を持ったまま、毎日を過ごしている町で、オムニバス形式の物語が進んでいく。
東日本大震災からもう10年も経つのかと、被害の少ない地域にいた私でさえ、未だにあの時のショックは大きい。家族や知り合いを亡くした方は今もなお、その悲しみと一緒に生きているのだろう。
柴ばあと孫の別れのエピソードから始まり、いきなりの辛さに泣きそうになった。でも、ふわふわの可愛い豆柴太に癒され、周りの人たちとワイワイやりながら生活している柴ばあの姿に、逆に励まされた。
柔らかいタッチの絵柄なので、豆柴太の可愛さが存分に描かれている。私もがんばるよ、柴ばあ、豆柴太。
東日本大震災から10年。あっという間だったのか、まだ10年なのか。それでも日々の生活は続いていく。お弁当屋さんの柴ばあと豆柴太の何気ない日常のなかで、消えることのない失われた者たちへの思いがふと浮かび上がってくることに愛しさと哀しさを覚えてしまう。それは震災だけでなく大切な人を喪ったことがある人なら誰でも身に覚えがあるものだ。毎日のちょっとした出来事までもが大切な日々であることを再確認させてくれる。
と書きつつ豆柴太かわいいだけでも充分満たされる。
梅が可憐な花を咲かせ、かぐわしい香りを漂わせている。
春になると、必ず見る花。でも、花言葉は知らなかった。
「なにごとにも くじけない、不屈の精神」
この作品を読んだ今、忘れることはないだろう。
東日本大震災で、大きな被害を受け、大切な人を亡くした人たちが、不屈の精神で、立ち上がり、前を向いて生きていく姿に、心からエールを送る作品だった。
あとがきに、「東北出身でない私が描いてよいものなのか?」と悩んだとある。
描いてくださってありがとう!と言いたい。
#柴ばあと豆柴太1 #NetGalleyJP
東日本大震災から10年を数えこの本に出会えました。凄まじい被災地の状況と被災者様たちの計り知れない想いを呼び覚まされました。己の為にも忘れてはいけなく防災意識も上がり芝ばあと豆柴太のふれあいも暖かい。人は動植物を守り愛しを守り愛し動植物もまたその思いに答えて人を愛し守ろうとしてくれます。色んな大事な事を思い、知らせて下さる一冊です。
ヤマモトヨウコさんと同じ気持ちです。
当時、関西にいた私は、他人事とは当然思ってはいませんが、実際に経験したわけではありませんので、日本に大地震が起きたという事実に実感がわきませんでした。でもできるなら、被災者の方の気持ちを少しでも理解したいという思いは常にあります。
このマンガを読んで、以前よりは自分事と感じることができるようになったかもしれません。
あれから10年経って、自分にも子どもができました。
亡くなった孫を見つけたシーン。もし自分の子どもに同じようなことが起きたら…、、、と考えたとたんに胸が苦しくなりました。
大切な人を失う辛さを自分は幸いにもまだ経験していません。この幸せがいつ理不尽に無くなるかはわからない。失ってから大切さに気付く。っていう言葉はもう何度も何度も聞いたことがあるし、理屈ではわかってるけど、それでも自分はまだこのありがたみを理解していないんじゃないかと反省しました。
こんなに辛いことがあっても、楽しそうな日常を過ごす柴ばあと豆柴太の姿に逆に勇気をもらいました。
このマンガに出会えてよかったです。