激震
西村 健
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刊行日 2021/02/25 | 掲載終了日 2021/02/24
ハッシュタグ:#激震 #NetGalleyJP
内容紹介
1995年、大地が裂けた。時代が震えた。
未曾有の災厄と格闘した雑誌記者の日々。
阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と未曾有の災厄が相次いだ一年、戦後五十年かけてこの国が築き上げたあらゆる秩序が崩れ去っていく……。 雑誌記者として奔走した自身の経験が生んだ渾身の力作長編。
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「何やってんだろうな、俺達」加納が自嘲ぎみに呟いた。(略)「世間の耳目を引く話題に引っ張り回されて、取材取材に駆け回る。それで終わってみりゃぁ、前に何やってたかも記憶が薄れてる始末だ。(略)世間、てぇお釈迦様の掌で踊らされてる、孫悟空かよ」
「元々、報道なんてそんなものだったのかも知れませんけども」古毛は言った。「特におかしくなって来たのが、あのバブルの辺りからだったような気はします」
「あれで、日本が溜め込んで来たあれこれの矛盾が一気に噴き出して来た感じだな。戦後、営々と築いて来たこの国の神話が次々と崩壊してる、ってところかな」
――本文より
昭和史の闇を描いた傑作『地の底のヤマ』の著者が描く平成の奈落。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
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販促プラン
★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784065183496 |
本体価格 | ¥1,900 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
世界は変容し、社会は変わらずか・・・
大衆誌のフリーライターの古毛はJKビジネスの取材中、ふと一時代前の取材を思い出す。
あの大震災の悲惨な状況で出会った凛とした表情の女性を・・
バブルがはじけ、高度成長終焉の象徴的な年となった1995年を記者の目として綴られていきます。阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、教祖逮捕、警察庁長官狙撃事件と、列挙にいとまがないほどの激動の年だったことが思い出され、その中で営まれていた日々の生活と、相対する腐敗ともいえる社会。凛とした表情はたくましさでもあり、したたかさでもあったのだろう。メディアの役割を断罪するような論調も、結果として変化していないように感じるのは皮肉だろうか。
その後、9・11やリーマンショック、東北大震災、原発事故、コロナと今につながる起点を確かめるような1冊。
『激震』
1995年。
阪神大震災、地下鉄サリン事件、沖縄少女暴行事件…
日本が戦後に築いてきたものが崩壊していったような年。
雑誌記者が見た1995年。
阪神大震災、地下鉄サリン事件などの現場取材は、記者と一緒に行っているような臨場感…
そして、誌面を作成する過程も、自分の意見を通すのではなく周りの意見を受け入れて、協力して作っていく…
他にありそうな一人が引っ張って、何万部増みたいな成功物語でもなく、そこがまたリアルだった。
記者を目指す人にも参考になりそうだなと思った。
ポケベル、公衆電話、タバコ、職場での飲酒…
まだスマホもなく、タバコの喫煙も自由にでき、コミュニケーションの一部、そういう時代だったなぁ。
あれから四半世紀…
確実に世の中は変わっている…
犠牲にしながら、積み上げながら…
いつの時も人がいる、人も変わっていっているのか?
大事件の中でも、一人一人にスポットが当てられているのが良かった、そして、あっ!という結末…
時代の振り返りとミステリ、一冊で二度三度と楽しめる作品だった。