アクティベイター
冲方丁
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刊行日 2021/01/26 | 掲載終了日 2021/01/31
ハッシュタグ:#アクティベイター #NetGalleyJP
内容紹介
標的は、日本国民1000万人――。
羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。
女性パイロットは告げる。「積んでいるのは核兵器だ」と。
核テロなのか、あるいは宣戦布告なのか。
警察庁の鶴来(つるぎ)は爆撃機のパイロットを事情聴取しようとするが、護送中に何者かに拉致されてしまう。
囚われた彼女を助けたのは鶴来の義兄で警備員の真丈(しんじょう)だった。
真丈は彼女に亡き妹の姿を重ね、逃亡に手を貸す決意をする。
核起爆の鍵を握る彼女の身柄をめぐり、中国の工作員、ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手が暗闘する。
一方、羽田には防衛省、外務省、経産省の思惑が交錯する。
いったい誰が敵で、誰が味方なのか。なぜ核は持ち込まれたのか。
爆発すれば人類史上最大の犠牲者が――その恐怖の中、真丈と鶴来が東京中を奔走する。
『天地明察』、『十二人の死にたい子どもたち』、「マルドゥック」シリーズ等数々のヒット作を生み出した著者が、作家生活25年のすべてを込めた極上の国際テロサスペンス。
冲方丁デビュー25周年記念作品。
【プロフィール】
冲方 丁(うぶかた とう)
1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。
2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。
主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『麒麟児』『もらい泣き』などがある。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784087717334 |
本体価格 | ¥1,900 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
国防を揺らがしかねない亡命案件と中国人邸宅侵入事件が交錯する。
交渉、格闘、駆け引きと手に汗握る展開が連続します。まさに呼吸するのを忘れるほど冷や汗が流れ続けました。
国防や米中に挟まれたこの国の現状を冷たく突き付ける中、冷静へたすると冷酷ともいえる義兄弟の行動の中に亡くなりし妹への想いが重なったことで物語が息づいているようです。老害、狂信、暗殺、追跡と鬼気迫るシーンが満載で、根底の家族への想いが引き立ちます。
極上のスパイアクション。
『アクティベイター』
ステルス戦闘機に乗った亡命希望者。
羽田空港に到着した後、核兵器を積んであると告げられる。
何が目的なのか…
国家、組織の思惑、そして、人が動く…
主人公の兄弟は特に優秀だけれど、敵味方を含めて能力が高い人たちが多い。
組織が目的を果たすために、その人たちをどう活用していくのか…
格闘シーンの身体の使い方、交渉での頭脳戦…
読んでいるとのめり込み、自分が強くなっていくような、賢くなっていくようか気がした。
これは冲方さんの表現力の素晴らしさ。
世の中や組織が複雑になり過ぎた。
もしかして昔からそうなのかもしれないけど…色々と考えさせられる重厚な一冊だった。