僕は天国に行けない
ヰ坂 暁
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刊行日 2020/12/15 | 掲載終了日 2020/12/14
ハッシュタグ:#僕は天国に行けない #NetGalleyJP
内容紹介
死んだらすべて終わり
なのになぜ生きてるんですか?
余命数ヶ月の親友が自殺した朝にはじまる
心が痛くなる祈りと救済のミステリー
☆☆☆
「人は死んだらどこに行く?」
その答えを求める彼らの姿はせつなく、とても愛おしい。
――
円居 挽
☆☆☆
「死んだらどうなるのかな、人って」親友の殉にそう聞かれた。
俺は何も言えなかった。だって彼は、余命あと数ヶ月で死ぬ。
翌日、殉は子供を助けようと溺死した。
謎の少女・灯は、これはトリックを用いた自殺だと告げ、俺に捜査を持ちかける。
今なら分かる。灯との関係は恋じゃなかった。きっともっと切実だった。
生きるために理由が必要な人に贈る、優しく厳しいミステリー
☆☆☆
ヰ坂 暁(いさか・あきら)
2017年、第2回ジャンプホラー小説大賞にて『舌の上の君』が編集長特別賞を受賞、同書でデビュー。人肉食を扱った同書をはじめ、生死などタブーを真正面に見つめながら物語として昇華させる手腕に定評があり、ネクストブレイク必至の鬼才。
出版社からの備考・コメント
※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
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販促プラン
★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784065219287 |
本体価格 | ¥660 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
自分が予想していた犯人が途中で亡くなったので、犯人解るまで「誰なのか?」と気になりページを捲る手が止まりませんでした。
犯人が解った時、「えー、だってあの人一番犯人じゃないでしょ」と呟いてました。
犯行の真実を知り、切なさもありましたが、私は少し怒りを感じました。どんな事でも殺人するのは許せないし、それは自分のエゴなのではないかと、、、。
好きなジャンルでしたので楽しく読むことが出来ました。
次々と起きる殺人事件の犯人は?
自殺した、と思われる親友?
それとも…
と、ページをめくるのがもどかしくなるような、先が読めない感、が面白かったです。
ページ数240ページほどですが、内容が濃く、楽しめました。
『僕は天国に行けない』
死んだらどうなるのかな、人って?
余命1ヶ月の人に問いかけられてまともに答えれる人はいるだろうか…
すべての人間に死が決定されていて、
成し遂げたものもいつかは失われる。
なのに人はなぜ生きるの?と聞かれてるようだ…
人の死を巡るミステリ、そして、人が生きるということを考えさせられた。
本当の天国はどこにあるのだろう、死後の世界?
行った人に聞けないから分からない。
この世にいることを大切にしながら生きたいと思った。
余命いくばくもない者たちと残される者たち。死とは何か。その後どうなってしまうのか。
互いを思う気持ちが強すぎるために、さまざまな感情が複雑に絡みあい、二転三転する事件の真相。
人はどんなに頑張っても、傷つかない人はいなく、誰も傷つけない人もいない。
死は誰にでもいつかはやってくる。それでも、大切な人を守ることを諦めない思いが痛いほど伝わってくる。
生と死の狭間をただよう人々の切なさが残るミステリーは、あまりにもやるせない。
それなのに、読後は温かみがゆるやかに心の中に広がってくる。
「人は死んだらどうなるか?・・・」と親友に聞かれ・・・
そして友は自殺してしまった。
始まりと表紙からは想像もつかない展開に。
死者が多すぎて驚きました。
”そんな理由でこの人が!”そ最後は驚きました。
#僕は天国に行けない
#NetGallery
『人は死んだらどうなるの?』一度はそんな疑問を抱いた事がある人は少なくはないだろう。答えは環境や信仰している宗教などによって様々なのではないか。『天国や地獄』『輪廻転生』『無』などなど。本作は『死』に取り憑かれた様な若者が悩み、もがき、答えを必死に求める物語。生まれたら人は皆必ず死を迎える。では、どの様に生き、何を誰に残すのか…。難しいテーマが読み易く描かれている。
友人の不慮の死を機に出会った謎の少女と、繰り広げられる殺人事件に巻き込まれていくクライムサスペンス。生きている人間には誰も答えられない死後に思いを馳せた、少し哲学的な作品。狭い中で少しずつズレが生じ転換する局面に目を眩まされ、真相に辿り着いた先にはまた別の作品の様な光景が広がっていたのが救いでとても良かった
よく頑張っている、これから、の作家さんなんだとわかる。
そんなひとだからこそ、このような方法で、多くの人の目に触れ、感想がアップされ、評価されて、いく、という意義を感じた読書だった。
生きるとは、死ぬとは、という問い、みながいつかは直面する問い。簡単には扱えないテーマ。
犯人、さいごまでわかりませんでした!
死んだらどうなるのか天国はあるのか神様は本当にいるの?
車窓から景色を眺めるようにその疑問はすぅっと思考を通り過ぎて行くだけ
しかし病をかかえる人にとっては通り過ぎて行く景色ではなくずっとおいかけてくる月のようなものなのかもしれない
殺人をさせないための自殺?
単なるサスペンスではない
今までに味わったことのない物語
もっと深く読み解きたい作品でした
一人の死が、こんなにもいろんな人に影響を与えていたとは・・・。読み始めは、ただ自殺か他殺かを紐解いていくミステリだと思いきや、気が付いたら「死後について」という永遠の命題について考えさせられている。読み終わっても、天国があるかなんてわからないけれど、それでも少し希望を持ってしまう。
犯人が最後までわからないというのがいいですね。
コロナとかで生きることの意味とか死ぬことの意味とか、
働くことの意味とか、色んなことの意味を問われ続けるようになった世の中というか
風潮という感じだから、こういうのはいいと思う。
人が死に過ぎでないかな。
「人が死んだらどうなるのか」余命数か月の神にも等しい親友・殉がが問う。何も言えなかった俺に再び返事をするチャンスもくれずに彼は翌日子供を助けるために溺死した…。殉の溺死が自殺だという少女とともに真相を知るべく調べ始めた彼らの前に現れたのは驚くことに連続猟奇殺人。ミステリを読んでいるとわかっていても死後の話が一気に血生臭くなり、これがどう絡んでくるのか、犯人はだれで、現象はなんなのか、一気に読み進んだ。ラストの展開は好みが分かれるかもしれないが、作者が死というものに本気で向き合ったのが伝わってきてとても良かった。