人類は感染症とともに生きていく

学校では教えてくれないパンデミックとワクチンの現代史

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刊行日 2020/12/18 | 掲載終了日 2022/04/11

ハッシュタグ:#人類は感染症とともに生きていく #NetGalleyJP


内容紹介

CNNのジャーナリストであり公衆衛生の研究者でもある著者の最新入門書を緊急翻訳。

ペスト、天然痘、結核、マラリア、梅毒、ハンセン病、AIDS、はしか、エボラウイルス病、SARS、デング熱、インフルエンザ、COVID-19、etc、人類は感染症に翻弄されてきた。

近年注目を集めた感染症の解説に加え、“2017年にはペストの大規模アウトブレイクが起こり、感染の疑いのある患者は2,300人を超えた”など諸外国の驚くべき実情に、感染症への認識が改まる入門書。同時に、人類は多くの感染症と闘い生き残ってきたのだから、その教訓を活かせばこれからも乗り越えていけると、前を向くための正しい知識と勇気を授けてくれる一冊


【目次】

序章

第1章 21世紀の感染症

第2章 病気と政治

第3章 古来の病気

第4章 新しい感染症

第5章 カによる支配

第6章 病原体の逆襲

第7章 動物由来の感染症

第8章 なくならない感染症

エピローグ

CNNのジャーナリストであり公衆衛生の研究者でもある著者の最新入門書を緊急翻訳。

ペスト、天然痘、結核、マラリア、梅毒、ハンセン病、AIDS、はしか、エボラウイルス病、SARS、デング熱、インフルエンザ、COVID-19、etc、人類は感染症に翻弄されてきた。

近年注目を集めた感染症の解説に加え、“2017年にはペストの大規模アウトブレイクが起こり、感染の疑いのある患者は2,300人を超えた”など...


出版社からの備考・コメント

コロナ禍の今こそ必要な、正しい知識―

・世界の感染症の驚くべき実態

・感染症流行と文化的、政治的要因の関係

・ワクチンをとりまく問題

・根絶に成功した感染症と失敗した感染症、その違いは?

・人類は感染症を克服できるのか?

コロナ禍の今こそ必要な、正しい知識―

・世界の感染症の驚くべき実態

・感染症流行と文化的、政治的要因の関係

・ワクチンをとりまく問題

・根絶に成功した感染症と失敗した感染症、その違いは?

・人類は感染症を克服できるのか?


おすすめコメント

●著者プロフィール 

・ミーラ・センティリンガム:グローバルヘルスと感染症を専門とする公衆衛生の研究者。ジャーナリストで編集者でもある。CNNやBBCといった大手メディア、また、ロンドン・スクール・オブ・ハイジーン・アンド・トロピカル・メディスンやウェルカム・トラストなどの研究機関と協働している。

●著者プロフィール 

・ミーラ・センティリンガム:グローバルヘルスと感染症を専門とする公衆衛生の研究者。ジャーナリストで編集者でもある。CNNやBBCといった大手メディア、また、ロンドン・スクール・オブ・ハイジーン・アンド・トロピカル・メディスンやウェルカム・トラストなどの研究機関と協働している。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784758112161
本体価格 ¥1,800 (JPY)

NetGalley会員レビュー

事例を積み上げていって説明していくパターンなので、人名が一杯出てくる。途中から誰が誰だか分からなくなるが、そんなことは気にせずに読み進めればいいのかなと思う。テーマは非常にシンプル(タイトルの通り)なので、理解はし易いと思います。COVID-19のパンデミックも、ワクチンが効き出せば収まってくるのでしょうが、またいつか新たな感染症が広まるやも知れません。読んでおくべきでしょう。

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12月18日発売予定 ミーラ・センティリンガム著 石黒千秋訳
『人類は感染症とともに生きていく~学校では教えてくれないパンデミックとワクチンの現代史』読み終わりましたので感想をお伝えします。

✾感染症と一言では言えない数が世界中にあります。聞いた事ある感染症もあれば初めて聞く感染症もありました。ワクチンがあれば安心とはいかず、ワクチン反対派もいて打たず→感染→感染拡大となっている現実もあるそうです。
病気も常に同じ型ではなく変異を続け、その都度、調査・研究を繰り返す日々。
テーマごとに解説してあり、現実にあった症例も沢山書かれているので理解がしやすかったです。
今はネットで調べると色々な情報を知る事ができ、便利な一方で誤った情報も流れている事もあります。本書で感染症を知り、正しい情報を自分の知識に出来て良かったです。

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本書では、感染症と闘ってきた人類の歴史と現状が書かれています。

かっては、劣悪な衛生状態や住環境のせいでちょっとした感染症が簡単に広まった。近代になっても人々の思い込みや政治的要因によって感染症根絶の活動はなかなか進まなかった。感染症は現代でも世界中のどこかで人々にとりつき、時には復活し、局所的なアウトブレイクを起こしている。状況によってはパンデミックを起こす可能性はSFではなく現実に存在している。中世の黒死病の恐怖は無くなっていないのである。

現代では、環境は改善し抗菌薬やワクチンによって感染症を抑制する事ができるようになった。しかし感染症が根絶される気配はなく、未来に渡って「人類は感染症とともに生きていく」のである。

本書ではその要因をグローバリゼーションとテクノロジーで括る。

未知の世界を探検し限界を超えて新たな領域に入って社会的であろうとする人類。医療サービスが届かない僻地へも行けば、何かしらの感染が避けられない密度の高い都市へと導かれていく。さらには野生動物への接近は新しい感染症をもたらす。どんなところへも簡単にアクセスできる利便性、人々の絶え間ない移動が局所的な感染症を全世界に行き渡らせる。感染症を抑制する薬剤は健康を取り戻すための手っ取り早い解決策を求める余り、愛用してきた抗菌薬の過剰投与や誤用を招く。

人類は自分たちを取り巻く世界に絶え間なく疑問を投げかける。理性的な思考より感情や心証に訴えようとする。そんな人間の心情を利用してワクチン疑問派は台頭する。専門家である権威やメディアに疑問を抱く風潮がそれを助長する。本書ではそういったワクチン疑問派の活動がアウトブレイクを引き起こした事例がいくつか書かれている。どんなワクチンが開発されても正しく使われないと効力は半減する。ワクチンに対する信頼度は発展途上国で高くヨーロッパ全土で低いのである。

今回のコロナ禍でも同様の事が起こっていないか。中国に発現したコロナは瞬く間にヨーロッパを席巻し、アメリカ大陸を蹂躙した。トランプ大統領の科学的根拠のない発言はアメリカに少なからぬ混乱を招いている。

本書は感染症に対する入門書ではあるが、ある種文化人類学の本とも言えそうである。
この先、「どんな感染症が待ち受けているのか、人類の営みにかかっている」

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私達は新形コロナ感染症の蔓延で、これまで経験したことのない日々を送っている。けれども本書を読むと、人類はずっと様々な感染症と戦ってきたことがわかる。その病原体は自然界に住む動物たちが持ち、蚊などを媒介して感染する。人獣共通感染症が世界に猛威を振るってきたことがよくわかる。
 そうした感染症が現代においてますます避けられないものとなっている理由として、本書で指摘されているのが「グローバリズム」と「テクノロジー」であるという。今や世界はインターネットで結ばれ、自由な行動を止めることも不可能である。開発は進み、自然界の奥深く入るほどに新しい感染症のリスクは高まり、アウトブレイクがいつ起きても不思議ではない。それがあっという間に世界中に広がることは今回の新型コロナ感染症を見ても明らかである。
 本書を読み、抗生物質とワクチンについて私自身考えを改めさせられた。お医者さんで「この薬は抗生物質が入っています。薬はは飲みきってください」と言われ単に病気の完治に必要だからと思っていたのだが、病原を根治しないと耐性菌が体の中にできると知り最後まで飲みきるということが本当に大切なのだとわかった。更に今回のワクチン接種は怖いからやめたいとも思ったが、その接種率が根絶への重大な鍵なのだとわかり、やはり受けなければと感じている。正しい情報を受け取って正しく恐れ、正しく予防することが大切なのだと教えられた。

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本書を読めば、人類はいかに感染症に悩まされてきたかが分かるだろう。これには病原体側、人類側と両方の原因がある。病原体側は、薬剤耐性がつくことだが、人類側にも「半ワクチン運動」や宗教上の理由などがある。もっと科学的に考えればいいと思うのだが、非論理的なこともまた人類の特徴なのだろう。
 感染症、特に新興感染症の制御は「何事もスピードが大切で、どれだけ早く対処できるかにかかっています。」これは、香港大学の袁国勇教授の言葉だが、多くの政治屋に聞かせたい言葉だ。

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情報が多いので文字だけだと整理するのが大変でした。図があるとありがたいなと思いました。
しかし、コロナ禍にすこし希望をくれる部分もあり、正しく理解していかしていきたい。
きっとこの先も、このような感染症は新たに出てくると思いますが、たくさんの人が正しい情報を知っていたら、問題の解決法、改善点をそれだけ多く見つけられるのではないのかなと思います。

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細菌は抗生物質があるが、未知のウイルスにはワクチンしかない(特効薬がなければ)。今でもワクチン未接種のためにウイルスは拡がり、感染症は治まっていない。現在は特にネットでデマ情報もあり、ワクチン接種が足踏みとなり感染は止まらない。これからも未知の感染症が出てくるだろう。アウトブレイク、エピデミック、パンデミックの違いも理解出来た。

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ペストやコレラは大正年間、天然痘は昭和30年ごろまでに。日本はあまりに早く、世界中で猛威を振るう感染症を撲滅してしまった。だから現代の日本人はむしろ、感染症の恐ろしさ、それが動物から人へ、人から人へと広がっていく仕組み、対するワクチンのもたらす効果に対して無知なのではないか? 感染症と人類の戦いは世界各地で今なお続き、多くの人々が犠牲になっている。日本だけが例外ではいられない。古来から現代まで、人類の歴史の中に登場した数々の感染症と、今まさに猛威を振るうCOVID-19への知見を広めるための絶好の書。

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新型コロナウイルスが蔓延する中で、興味を持って読みました。様々な感染症に対する医学的な解説はとても冷静で、そのためその症状の重さを容易に想像することができました。
特に印象に残ったのは、社会的・政治的な観点から感染症を見た章です。SDGsの考え方に、地球上の誰一人取り残さないというものがありますが、その困難さを改めて考えると愕然としました。
しかしながら、今この機会に、この本に出会えたことは、幸せなことだと思います。

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言葉は難しいのが多いけど読みやすかった。みんなが感染症について科学的に集められたデータを医学的見地から自分自身で読み取れれば直ぐにでも根絶に向けて行動できるけど、伝聞でしか情報を受け取れないし正しいかどうか判断できる知識もなければ伝言ゲームの中で情報は歪められて被害を被るのは自分なんだ。自分を周りを守るため正しく怖がるためには…と情報をよく見て考えないといけない。

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いま散々に感染症に苦しめられている中、ちょっと避けたいようなタイトルでもあります。読んでみるとぜひぜひ人におすすめしたい、そんな不思議な気持ちの変化があった本です。
わたしはワクチン反対派です。投薬など全面的にからだにそういったものを入れたくなくて、そんな人もたくさんいるのではないかと思っています。
そんな、これわたしのことかも、という章が見つかるかもしれません。
また、嫌なことから目を背けるよりも少し知識を持っていた方が安心できる場合もあるのかな、と考えました。

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