イタリア薬膳ごはん

「薬膳料理」というと、中華料理を連想してしまうのだが、この本に紹介されているのは薬膳料理ながらイタリア料理。これが五季折々の養生に適したものを、症例ごとに、綺麗な写真とレシピが紹介されている。ここで五季というのは、通常の春夏秋冬の四季の他に梅雨を加えたものだ。お腹のすいている時には見ない方がいいかもしれない。どの料理も美味しそうなので、もっとお腹が空く可能性があるからだ。

身体を労わる食事が、中華やアーユルヴェーダだけでなくできるのが嬉しい。考え方を元にして、様々なアレンジができそう。症状に合わせてどのような食材がいいか、調理法がいいかもっと詳しく知りたいと思う。家での食事に気を配り、健康で暮らせるといい。

薬膳でイタリアンという組み合わせに馴染みがなくて興味を持ったが、素材そのものについては薬膳の考え方をしながら、イタリアンとして美味しくいただくという工夫に納得した。
素材のことを詳しく知れば知るほど、季節にあわせて、体調にあわせて、どんなご飯も美味しくいただける。
手軽に作れそうなレシピも多々あり、彩も豊かで、見ているだけで食欲が刺激される。
季節にあわせて、イタリア料理の基本のようなお料理が紹介されているので、薬膳というところを横に置いても使えそうな本。

中華料理だけでなく、世界各国の料理で、体調を整えることはできるのですね。食べることは体調管理に重要だと、あらためて気づかされました。チーズは体内の水分を増やすから、梅雨時は控えた方がいいとか、パスタは身体を冷やすので冬はリゾットの方がいいとは知りませんでした。
不調別のレシピも、私は不調なところはないけど、美味しそうでした。