愛と性と存在のはなし
赤坂真理
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刊行日 2020/11/20 | 掲載終了日 2020/12/18
ハッシュタグ:#愛と性と存在のはなし #NetGalleyJP
内容紹介
誰もが自分の“性”を知らない?作家・赤坂真理、6年ぶりの新書のテーマは「性愛論」!
【概要】
性的多様性が叫ばれて久しい現代、性をめぐる言説は今逆に、あまりに人を分断・対立させ、膠着させるものであふれている。しかし私たちはそれ以前に、自らの“性”を本当に自覚しているのだろうか?「セクシュアル・マイノリティ」「LGBT」「性同一性障害」から「セクハラ」「草食男子」まで。既成の用語では決してすくいきれない人間存在の姿を、占領と戦後日本という歴史的な時間軸での社会批評と、作家自身の生の探求を融合させて描き出す、魂の思索。
販促プラン
「性の多様性」という極めて現代的で込み入ったテーマを扱いますが、新書サイズで分かりやすく読み込めます。著者の赤坂真理さんも人気・実力ともに定評があり、幅広いお客様にオススメできる内容となっております。ぜひ新書売場以外にも、関連書と一緒にご展開をよろしくお願いいたします。
「性の多様性」という極めて現代的で込み入ったテーマを扱いますが、新書サイズで分かりやすく読み込めます。著者の赤坂真理さんも人気・実力ともに定評があり、幅広いお客様にオススメできる内容となっております。ぜひ新書売場以外にも、関連書と一緒にご展開をよろしくお願いいたします。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784140886403 |
本体価格 | ¥850 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
『東京プリズン』の著者の赤坂さんの知られざる内面を見た気がしました。
クイーンのフレディーマキューアリーの話からalmost everythingすべてが辛かった自分を思い出し、
ほんの少しのズレから居心地の悪さを感じ続けていたこと。
またあえてセクシャルマイノリティー用語を否定することから自分の言葉で語る姿は当事者の思いが詰まり痛々しいほど伝わります。とても考えさせられる内容でした。
愛も性もひっくるめて自分の存在があるのだけれど、
そのことをじっくり考える機会は多くの人にとってはまれで、
この著者のように何がしかの息苦しさを感じる人が、
呼吸を求めるようにして明らかにしようとするほかは、
なんとなく流して過ごしてしまっているし、
それはなんとなく流せて過ごせてしまえるということでもあると思う。
言葉にして整理しないときっと苦しかったのだろうという、
そういう息詰まる思いが行間からほとばしっていたと思う。
著者の言う通り、異性愛者こそ相互理解が難しいというのも、
「それが当たり前」と思われているからこそ通り過ぎがちなのだと思う。
すべての人は、性同一性障害を持つ。(本文より)
「男の身体で女の心」「女の身体で男の心」それが性同一性障害と定義されているけれど、それだけでは分類しきれない意識を持っている人が多くいると著者は言っています。この定義だけだったら「男の身体で女の心」の人は、身体も女にして、心も身体も女になって男を愛するという方程式しかありません。でも、そうじゃない人もいるんです。
例えば著者の友人のMは、男の身体を持って生まれてきて、今はホルモン治療で女の身体に変わりつつあるけれど、愛する対象は女。つまり男の身体で生まれてきたレズビアンだというのです。そういえば、女性装の大学教授も似たような、でも違うことを言っていましたね。身体は男のままだけれど、女性装をして、女性的な心を持って女性を愛すると。
心と身体の問題は、とてつもなく複雑なのです。彼らのように自分のことを理解できた人は幸せです。それがわからなくて右往左往している人が世の中のほとんどなのですから。