神様のお膳
毎日食べたい江戸ごはん
タカナシ
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刊行日 2021/01/20 | 掲載終了日 2021/08/30
ハッシュタグ:#神様のお膳 #NetGalleyJP
内容紹介
日本橋の不思議な旅館にて。
おいしい「江戸ごはん」が、人と神様の縁を結ぶ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
派遣切りに合い、貧乏まっしぐらな楠木璃子(くすのき・りこ)は、
強引なイケメン神様・伊吹(いぶき)に見初められ、
現世と幽世のはざまにある「東京・日本橋」に
ひっそりとたたずむ不思議な旅館『たまゆら屋』の若女将候補に。
逃亡した板前に代わり、いきなりまかない飯を作ることになったうえ、
悪霊(?)には狙われるし、先代の女将は怖いし、
さらには神様の許嫁だという巫女まで現れて――。
江戸料理を現代風にアレンジした「まかない江戸ごはん」を通して、
人ならざるモノたちと心を触れ合わせ、成長していく
就活に失敗した主人公のリスタート&人と神様の初恋物語。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。 レビューなどでお話の真相やオチについて本文を引用する際には、発売後の製品版をご利用ください。 (発売までの改稿で差異が生じる可能性があります)
おすすめコメント
・イケメン神様とのほんのり&じれじれとした可愛い恋愛模様がたまらなく愛おしい!
・キュートなあやかしたちもたくさん登場!
・人や神様、あやかしたちが力を合わせて旅館をオープンさせていく「お仕事小説」としても楽しめます。
・装画は『婚活食堂』や『神様の定食屋』など、「ごはんもの」小説も多く手掛ける大人気イラストレーター・pon-marsh先生。
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◎「エブリスタ」投稿作品です。
ぜひ、刊行前にご一読ください!
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《特設サイト応援レビュー募集期間》
~2020年12月18日午前10時
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784867161036 |
本体価格 | ¥690 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
ひょんなことから現世と異界の狭間にある旅館で働くことになった璃子。お客様には人も、人でない方々もいらっしゃいます。
若旦那の伊吹様に見込まれ、若女将修行をすることになっても、自分に自信を持てない璃子は正面から仕事に向き合えず、苦悩の日々を送ることに。
そんな彼女が変わるきっかけは、幼いころ料理をした記憶と、そのときに抱いた思い。同時に自身と伊吹様との過去から続く縁にも気づき、あらためて正面から、自分のやりたいことに向き合う決意をします。
江戸時代の料理本レシピを現代風にアレンジしたメニューがたくさん登場し、どれもとても美味しそうです。
料理という切り口だけでなく家族小説の赴きもあり、また恋愛小説のドキドキ感も楽しめます。ぜひ多くの方に読んでいただきたいです!
新卒就活に失敗して派遣会社に登録し何とかしのいでいたが派遣切りにあい
通帳の残高を気にしつつ就職面接に明け暮れる毎日を過ごす楠木璃子
ある日日本橋で面接に向かおうとしていたはずなのになぜだかイケメン神様の伊吹に見初められ
不思議な旅館の『たまゆら屋』の若女将候補になることに・・・
というお話
就活に失敗し派遣切りと何かと起きる不幸な出来事のため
ネガティブな思考に陥る璃子は時折聞こえる不思議な声と過去の記憶
江戸時代の料理レシピをヒントに現代風にアレンジしたまかない料理を通して
次第にイケメン神様とのかかわりに気づく
登場人物はだれもがインパクトがあり個性豊か
アレンジ料理は美味しそうで心温まる描写
もっともっと先が楽しみになる作品です
璃子(りこ)さんは、ずっとついてない人生を生きてきたと思ってます。家庭の事情でお父さんとは一緒に暮らせなかったし、大学生になってからもバイトが忙しくて恋する暇もなかったし。お母さんは再婚してしまったので実家に帰りづらいし。派遣の仕事は切られてしまって、銀行の通帳の数字も寂しい状態。今日の面接を何とかパスしたいと願っていました。
なのに、良くわからないまま現世(ウツシヨ)と幽世(カクリヨ)の境界にあるという不思議な旅館「たまゆら屋」に連れてこられて、あなたは若女将候補だと言われてしまったんです。
そんなこと急に言われたって、どうすればいいの~!としか考えられない璃子さんです。
イケメンな神様、伊吹(いぶき)さんには言い寄られるし、ボディーガードのようについてくる狐さんたちは優しくしてくれるし、不思議な人(あやかしさん?)もたくさんいる場所だけど、ここにいれば仕事もあるしお給料ももらえるというので、とりあえずここで頑張ってみることにしました。
板前さんが急にいなくなってしまったので代わりにご飯を作って、イケメンな神様、伊吹(いぶき)さんに食べてもらったら「美味しい」と褒められて、自分は料理を作ることが好きだったなと気づいたあたりから、ちょっと気持ちが変わってきました。
璃子さんはずっと自分に自信がなかったんですね。なのに誰かに頼ることもできなくて、ずっとひとりで頑張ってきたんです。そんな彼女に、困ったときはお願いしろと言ってくれた伊吹さん。神様だから、もちろん助けてくれるんだけど、ちょっと不器用じゃない?真面目過ぎて笑わせてくれました。
そして、伊吹さんの許嫁だという巫女さん。彼女の存在も面白いですね。ガラは悪いけど、素直でいい人!
いい人だと思っていた人の心の中が真っ黒だったり、嫌な奴かと思った板前さんが意外と素直になったり、そういう人たちに出会って、いろんな体験をして、璃子さんは少しずつ自分に自信ができたのかな?自分は愛される人間だって気がついたのかな?
おいしい料理と、やさしい人たち、やっと璃子さんのいる場所ができたんだなって思います。幸せは、すぐそこにあったのね。
1月20日 発売予定 マイクロマガジン社
タカナシ著 pon-marsh 装画
『神様のお膳 毎日食べたい江戸ごはん』読み終わりましたので感想お伝えします。
こちらの本は食後に読む事をオススメします。何故なら美味しい料理の数々が文中に書かれています。江戸料理をアレンジした料理が出てくるのですが本なのにまるで匂いが漂ってくるような程、細かく書かれています。そして料理の知識も書かれているボリューム大な作品となっております。
お伝え忘れましたが、こちらの料理の数々は幽世でのお話となっております。神様はモチロンの事、雪女、狐等々出てきますので妖怪好きの方も楽しめます。
食事って皆で食べると美味しいですよね。皆で笑顔で食べる食事はそれだけで旨味スパイスがプラスされる。「いただきます、ごちそうさま」や「美味しい」って言われるとそれだけで作り手も幸せになれる。
文中にも出てくる「おいしい卵焼き」私も作って家族を笑顔にしようかな。
掴んだのは神様の胃袋?
空想癖のある楠木璃子は新規オープンホテルの面接の前に妖しい世界に導かれる。そこは人と妖が一緒に、さらには神様までがいる旅館だった・・
神様のご膳として、働く仲間の賄として出される江戸時代のレシピを基にした和洋折衷の料理はどれも心が込められ、妖しの世界の雰囲気ともあいまってとても美味しそうです。また神様の不器用な見守りの中、周囲との比較ばかりで自分を見失いつつあった璃子が自分を取り戻しゆるやかながらも前向きになる姿は心温まります。
胃袋も心も満たされる神様ラブコメ。
これは、生きる目的や理由を失いかけた主人公の再生の物語。
生きていれば、色々なことがあるはず。孤独に苛まれ、人生に行き詰ったとき、心にふと浮かぶものがあったとしたら、それは、きっと、魂を救ってくれる前世の縁。ちょっぴり不思議な現世と幽世の境目の世界で巻き起こる様々な出来事は、憎悪や切なさやもあるけれど、思いやりにあふれ、温かくて、とても優しい。もし、懐かしさを感じる何かを忘れていると感じたら、自分の周囲に必ずヒントがあるはず。それは、絶対に忘れてはいけない忘れたくない大切な思い出なのだから。日々当然にように会っている人々、何気ない日常。すべてが愛おしくなる。大切なものは何かと気づかせてくれます。未来へ一歩踏み出す勇気をもらえます。心のこもった料理の魅力、今後の2人の関係がまぶしすぎて、とても幸せな気分になりました。
小さなころから、空想癖がある璃子は、就活に失敗し、派遣切りにあうという人生の危機に瀕して、世にも不思議な世界に紛れ込んだ……。
神様、あやかしが登場するファンタジーでありながら、主人公璃子の悩み、迷いがとてもリアルで、身につまされる。彼女がどう乗り越えていくかが知りたくて、次へ次へと読んで行った。
それと合わせて、璃子がつくる料理の描写がとても美味しそうで、ワクワクした。
続編が出るといいなあ。
#神様のお膳 #NetGalleyJP
楠木璃子は10歳の時に両親が離婚。何となく自分に自信が持てないでいる。
派遣切りにあい、就活も失敗続き。東京日本橋に建つ旅館ホテルよろづリゾート「たまゆら屋」の就職試験に向かう途中、幽世と現世の間に建つお江戸日本橋「たまゆら屋」に迷い込みオーナー伊吹様に見初められて若女将として就職することになる。
日本橋のビルの間にある福徳神社の神様である矢吹様。福徳神社は五穀豊穣の神様。なぜお江戸のど真ん中にある神社が五穀豊穣?福徳稲荷は日本橋が武蔵国豊島郡福富村であったときからの氏神様なのである。
楠木璃子は自覚していないのだが、異界のものが見える能力を持つ。
「そなたの森羅万象に耳を澄ます力を使って旅人の疲れを癒やしてほしい」
伊吹様はそのように宣う
七珍万宝料理帳は江戸時代の料理本である万宝料理秘密箱や名飯部類、料理物語などを元にした幽世の料理本である(これらの江戸料理本は人文学オープンデータ共同利用センターのサイトなどで閲覧可能)。璃子は昔母に教えて貰った料理を思い浮かべつつ七珍万宝料理帳のレシピを現代風にアレンジして伊吹様をはじめ、たまゆら屋のスタッフにまかなう料理をつくっていく。料理は生活の一部。
「何気なくできていることが、実は自分の強みなのではないか」璃子はそう気づくのである。
なぜ、伊吹様は璃子の若女将に固執するのか。江戸時代からの伊吹様と璃子の因縁が明らかになっていく。
自分に何の取り柄もないと自信ががもてない人に、普段の生活を大切にすることで自分も周りの人も幸せに暮らすことができる事を教えてくれるお話しだと思う。
この物語はTVアニメになった「かくりよの宿飯」を彷彿させる。「かくりよの宿飯」のテイストがお好きな方には特にお奨めする作品である。
単推し、プチプラ…いかにも現代っぽい雰囲気と江戸の世界が交錯する!?
悪霊さんも含め、皆が幸せになれたのなら嬉しいな、と思えるラストでした。鯛のアラのお茶漬け食べたーい。
読ませていただきありがとうございました。
神様の伊吹はしっかりしているようで、どこかぬけている。
そんなところが愛らしいわけだが、そんな神様と夫婦になることになった璃子の奮闘がさらに愛らしい。
璃子はこれまで決して恵まれた人生を歩んだわけではなかった。
神様業とは別に営む旅館(たまゆら屋)での女将修行に精を出す日々。
少しづつパズルのピースが埋まるように心の何かが満たされていく様子が伺える。
所々に差し込まれるお品書きが、高級旅館を思わせられるようで、個人的に旅をしたような気分で楽しくなった。
禊と呪い、祓いと穢れなど神社仏閣好きにはたまらない内容である。
神様に願いを叶えてもらうには貢物や祝詞が必要なんですね。ギブアンドテイク!そして、自信を持って頑張る努力も必要。頑張ろう!と思えるお話でした。
イケメンで照れ屋だけれど優しい神様にもほっこりさせられ。食事も美味しそうで読むとお腹が空くお話でした。
当たり前の日常を難なく生き延びる道からずり落ちるように、少しずつうまくいかないことが積み重なって、生きることが苦しくなる。
そんな時、主人公の璃子が就職することができたのが、神様の営むお宿だったという、少し不思議な物語。
従業員も、お客さんも、一風変わった存在達で、登場人物には人間のほうが少ないくらいだ。
人間の世界に疲れた読者にも、璃子がふるまう美味しそうなお料理や、人ではないから義理堅い存在達が、愛しく思える時間になるだろう。
お料理のレシピは江戸時代のものを現代風にアレンジしているのだが、試そうと思ったらできそうな感じにアレンジしてあるところも魅力。
友達無し、恋人無し、仕事無し、貯金も無しの主人公が迷い込んだ『境目』。そこは人ならざる者達が…。神様の元で若女将修行をする事になった主人公が作る賄い料理がとても美味しそう。江戸時代のレシピをアレンジする賄いは食べる人の事を思い、料理するのが楽しいという気持ちに満ちている。人を羨むのはその人の長所を認めているから…見方を少し変えるだけで見えていなかった大切な事が見えてくる。誰かを思う気持ちは必ず伝わるんだなぁ。少しだけ切ないけど主人公の作る料理の様に暖かい気持ちになれる物語。
幼い頃から視えないはずのものが視え、聞こえないはずのものが耳に届く経験をしてきた主人公璃子は、人生に行き詰ったとき、現世と幽世の狭間にある旅館に招かれる。
そこの主は神様で人と妖が一緒にいる不思議な旅館だった。
そこで働き、若女将候補として修行することに。
神様のお膳と賄を江戸時代の料理レシピをアレンジしながら作るうちに忘れていた他人を思う気持ちと感謝の気持ちを思い出す。
見失っていたのは生きる理由。
やりたいことに向き合い、人でないものたちと心を通わせながら成長していく。
神様との関係もまたいじらしい。
現世と幽世の境界に佇む旅館で若女将候補となった崖っぷち主人公。細かい設定がとにかく面白い。一瞬とんでも設定だなと思ったスキルもそれに込められた意味が深く、食への愛をふんだんに感じられた食欲をそそる作品。江戸時代のご飯のリメイクや比較が興味深く、先人の知恵を引き継いで取り組む主人公のいつもと違ったイキイキした姿が魅力的。人×神の恋模様も刺激的なスパイス。
:とても優しい気持ちにさせてくれるお話。
自信を無くし、自分の居場所を探していた璃子が、優しい妖したちや神様と出会い、自分が本当に好きなこと、求めていること、やりがいをみつけていく。
家族との思い出、今まで生きてきた中で積み重なった思い、人との関わり。
どれも大切で、今に繋がる大切なものたち。
話の中に出てくる江戸のお料理も興味深く、レシピ本として読んでみたくなります。
見えないけど、私たちはいろんなものに見守らているのかなと温かい気持ちになります。
主人公が同郷でとても親近感が湧いた。
ずっと応援したい。
神さまと眷属と美味しいお膳に溢れた優しい物語に癒された。
作品に出てくる料理はどれも美味しそうで、作ってみたいと思わせる!食いしん坊にはたまらない!
璃子と伊吹さま、みんなが幸せに過ごしていますように、私も神社で祈りたい。
とっても優しいお話でした。璃子を見守る伊吹の想いが伝わって来る。
それぞれのキャラクターも個性豊かで読んでいて楽しかったです。
それになんといっても璃子の作るお膳の美味しそうな事!!
いい匂いがただよってきそうで、毎回食べたくなった。
ぜひぜひたまゆら屋に泊って堪能してみたい。
みんなにまた会いたいから、ぜひシリーズ化して欲しい。