Thinking Baseball
慶應義塾高校が目指す”野球を通じて引き出す価値”
森林 貴彦
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのEメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2020/10/16 | 掲載終了日 2021/03/04
ぜひ次のハッシュタグを付けてSNS等へご投稿ください:#ThinkingBaseball #NetGalleyJP
内容紹介
2020年5月20日、新型コロナウイルスの感染拡大によって、全国高校野球選手権の
戦後初となる中止が決まりました。野球部の選手たちはもとより、全高校野球関係者が夏の甲子園中止という事態に、大きな目標が突然消えた喪失感と例えようのない絶望感を味わいました。また一方で今回の事態は、高校野球のみならず、部活動全般の意義を問い直す一つの契機にもなりました。
私は現在、慶應義塾幼稚舎の教員として小学6年生の担任をしながら、慶應義塾高校の野球部監督を務めています。また、もともと会社員の経験もあり高校生以外と接する時間も多いことから、高校野球の意義を常に自問自答してきました。そして、高校野球自体に、教室の中だけでは決して手に入らない、次の3つの価値があると考えています。
① 困難を乗り越えた先の成長を経験する価値
② 自分自身で考えることの楽しさを知る価値
③ スポーツマンシップを身に付ける価値
慶應義塾高校野球部では文武両道を実現するため、甲子園常連校にありがちな深夜まで及ぶ長時間の練習などは課しません。そんな中でも、一昨年、激戦区神奈川県の代表として、春夏連続で甲子園に出場しました。
これらの価値観を伝えていくために、単なる勝利至上主義を脱した上で、グラウンドで
の結果を出していくことも私の使命だと感じています。
本書では、現在の高校野球におけるさまざまな課題を挙げ、問題提起や、その解決のための私なりの方法を記していますが、すべてのチームがそうでなければならないとは、まったく思っていません。……【「はじめに」より抜粋】
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784491041025 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
高校で行われる部活動の中でも、その頂上決戦まで経過を詳しく報道される高校野球。なぜスペシャルなのだろう、と常日頃疑問に思っていました。
この本は、私にとって少しもやもやした部分もあった高校生が野球をすることに関して、監督の立場から明快に解き明かしてもらえたような一冊です。
様々な固定観念の打破例えば坊主頭のことだとか、勝利への練習の厳しさや、投手の負担や、チームのメンタルケア、そして部活動と勉強の両立について、この監督のこういう考えの元ならば、バランスよく子どもが成長するだろうと思わされることばかり。
そうなのです、部活動はあくまで子ども達の成長の一助となるような存在であるべきで、行き過ぎがあってはなりません。そのあたりのさじ加減をここまで考えていらっしゃるのかと、感心いたしました。