死者と言葉を交わすなかれ
森川智喜
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刊行日 2020/10/15 | 掲載終了日 2020/10/14
ハッシュタグ:#死者と言葉を交わすなかれ #NetGalleyJP
内容紹介
貴方に
この声が
聞こえる……?
京大生が100%騙されたミステリー!
デビュー二作目にして本格ミステリ大賞を受賞した天才に
――あなたは絶対に騙される。
☆☆☆☆☆☆
★読み終えたらこんな気持ちになるなんて、思ってもみなかった(京都大学学生)
★探偵であるさくらと小竹がたどり着いた真実――だけで終わったら、どれほど良かっただろう(京都大学学生)
☆☆☆☆☆☆
“死者”と語り続けた後、彼は命を落とした――。
不狼煙さくらは探偵・箒山小竹との浮気調査中に、調査対象の死に遭遇。
一見病死だが、仕掛けた盗聴器からは“死者との会話”が流れ出してきた!?
これは自然死か、死者の呪いなのか……。
旧知の警察官に事務所廃業の脅しをかけられるなか、 真相を追う二人は予想だにしない悪意に出会う――。
デビュー二作目にして本格ミステリ大賞を受賞した天才に、あなたは絶対に騙される。
☆☆☆☆☆☆
デビュー2作目となる『スノーホワイト』で本格ミステリ大賞を受賞した鬼才・森川智喜さんの最新刊は――予想だにしないものでした。
すこしのんきな探偵社員の不狼煙(のろさず)さくらと、強気な女性探偵所長の箒山小竹(ほうきやま・しの)の名コンビが事務所存続をかけて挑むのは、「死者言葉の謎」。
オカルトか、あるいは人の作為か――。
真実は、ページをめくって確かめてみてください。
出版社からの備考・コメント
※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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販促プラン
★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
★★
★★
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★★
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784065212066 |
本体価格 | ¥740 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
まんまと騙されました!
死者との会話の謎や中盤で登場する生死観に気を取られ、小さな違和感を見逃していました。謎が解けたら必ずもう一度読み返したくなります。ただし、とてもブラックな結末ですのでご注意を。
箒山小竹の探偵事務所に勤務する主人公不狼煙さくら。
ある浮気調査中に、調査対象の死に遭遇する。
一見病死だが、仕掛けた盗聴器からは“死者との会話”が流れ出してきた!?
これは自然死か、死者の呪いなのか……。
読んで抱いた微かな違和感
まさかそうつながっていたとは
ミステリ小説だからこその騙される快感に酔いながらも、後味は背筋がゾっとする。
首尾よく踊らされた。徐々に醸されるオカルトムードにあてられ、引っ掛かっていたはずの何かがだんだん分からなくなり、考えるほどに遠ざかっていく予測不能のミステリー。タイトルや話の流れからは終着点が見えず恐怖を煽られ、辿り着いた先には更に薄気味悪い世界。まさに圧巻のイヤミス
【この声】を聞く勇気を持ちたい。
死者の言葉は聞こえても、会話を、言葉を交わせるものはごく一部なのではないか。
女探偵は有能だけど、非常に凶悪であった。怖い。
麻野視点から見た彗山探偵事務所を知りたいと思った。
解かなくていい!
素行調査をしていた探偵・彗山と不狼煙は不思議な音声を入手する。その音声の主が死亡し、謎は解明できるのか・・・。
大方の人が一度は考えたことがあるであろう「死後の世界」の謎と音声の謎が絡み混迷を深めます。あっさりと解決しそうでしていかないミスリードは見事でした。こんなものかとこんなものでとこれでもかの連続です。そして・・
大方の人が一度は考えた謎を、大方の人は導かれたくない結末のミステリ。
探偵・箒山小竹と不狼煙さくらのダブル探偵による些細なヒントから導き出す事件解決には唸らされましたが、だからこそこんな気持ちで本を読み終えるとは微塵も思っていなくて、タイトルの意味をいろいろと考えてしまいました。
『死者と言葉を交わすなかれ』
京大生が100%と騙せれたとあるが、これは騙される。
事件を解決して…では、なかった…
探偵がある死者の死因の話しをしている時に強烈な違和感のあることを言っていた。
まぁ、こんな考えをする人が居るのかと通り過ぎていた。
こういう結末になるとは…
振り返りって読みたくなるような、ならないような。
物語には絶望を感じてしまったが、この本が世の中に出ていることに希望を感じる。
著者の才能に感謝。
死者と言葉を交わすのは、タブーなのか。
身近な家族であったら、その後も意見を聞きたくなったり、こんなことがあったんだよと報告したくなったりするだろう。
様々な迂回路を通りながら、明らかにされる真実。
死を考察することは、いかに生きるかということに繋がるのだ。
さらに言えば、自覚と無自覚の境をわざと気づかぬフリをしていることは、罪なのか罪ではないのか。
生と死の境界、自覚と無自覚の境界、そんなことを考えながら読んだ。